その勇者、虚ろにつき

作者 上屋

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★★★ Excellent!!!

異世界に勇者として召喚された一人の男。新たに降り立った地で、彼は自分を召喚した王族を拷問にかけて皆殺しにしてしまう。なぜか? それは空が晴れていたから……。

本作の主人公であるカゲイ・ソウジには生まれつき自分の意志というものがない。行動の指針は常に出会った相手の願いを叶えるか、それとも願いと正反対の行いをするかの二択。そしてどちらを選ぶかを常に偶然に任せて決めていた。相手の年齢が奇数か偶数か、コインの向きが表か裏か、空が晴れているか曇っているか……。

そんな危険な人間が勇者として強大な力を持ってしまったから、さあ大変。早速国を護ってほしいと頼まれたソウジは、偶然に従ってその願いの反対である国一つを滅ぼす大虐殺を行ってしまう。この出会った人間の願いと偶然の結果によって、命を懸けて人を守ることもあれば、親しくなった者を平然と殺すこともあるというソウジの独自のキャラクターが最大の魅力。偶然によって行動が左右されるために、彼が次にどのように動くのか全くわからないのだ。

またファンタジーのようでありながら、第二話では麻薬が蔓延る街で、彼と彼を追う者、そして街に暗躍する殺人鬼の戦いという、ミステリー要素を含んだ三つ巴の戦いが展開され、非常に読み応えあり!


(「悪い人たちの物語」4選/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

主人公が本当の意味で化け物ですね。
主人公が人外に転生する話がありますが、彼らはあくまで外見。

主人公は人の皮を被った人ならざる物です。
そういう意味でとても魅力的です。

そして何より、
戦闘描写が丁寧で、登場人物それぞれの技が厨二感が満載で熱い!
魔法と科学が融合した戦闘シーンは圧巻です。