アリア・ベルの依頼
志希人の意識は、ケータイの着信音によって覚醒させられた。まだ目は覚めきっていないためか、メロディは遠く聞こえる。ポケットからケータイを取り出し、画面を見ると、そこにはアリア、と名前が表示されていた。
ほとんど何も考えずに、指は通話のボタンをタップする。
「……はい、もしもし、志希人です」
『あ~んやっと繋がった! マンモスうれピー! さっきから何度もかけてるのに出ないから、お姉さん嫌われてるのかと思っちゃったぞっ』
「……」
電話越しとは言え、アリアのハイテンションは寝起きに聞くには辛いものがあった。画面を耳元から少し離し、通話のボリュームを半分ぐらいにしてもまだうるさい。
「……で、何の用ですか?」
『やっだテンション低ぅ~い!』
寝起きというのもあるが、アリアにうんざりしているという意味合いも強い。
『志希人君に大事な用があるんだけど、電話で話すんじゃ素っ気ないから組合まで来てもらっていいかしらん?』
「いや、俺は別に電話でも……」
『それじゃあ待ってるわねーん』
「……わかりましたよ、行きます、行かせていただきますよ」
『は~い、それじゃあよろチクビ』
ブツリと通話が途切れた。
「……」
画面が暗転したケータイを眺め、後味の悪さを志希人は噛みしめる。喋っている最中もそうだが、終えた後もここまで絶妙な気分にさせる人間も中々に珍しいだろう。あれで重要な土地である神代市を治める支部組合長と言うのだから驚きだ。
そしてアレが自分の恩人だというのだから余計に気が滅入る。
「じゃあまた来るよ、姉ちゃん」
惜しみつつも厳重に鍵を閉め、工房を後にした。
神代市中心街にある組合所の外観は周囲のオフィスビルと何ら変わらない。出入りするものたちもスーツを着ており、魔術師らしからない。
自動ドアを抜けてタイル張りの廊下を進んで行けば受付があり、本日のご用件はなんでしょうか、と問われる。無論、受付をしてくれるのはローブを纏ったいかにもな魔術師ではなく、レディーススーツに身を包んだ女性だ。
魔術師は基本的に、
もっとも、実は魔術師なんだ、と公言したところで信じてはもらえないだろうし、頭の心配をされて終わるだけだろう。魔術の使えない志希人では証明が難しいし、何よりもそんな自分が魔術師であると名乗ること自体がおこがましいことのように感じられた。
「えっと、アリアさんに呼ばれて来たんですけど」
財布の中から組合証を取り出して見せる。免許証などと変わらない、とてもシンプルなデザインのそれだ。これだけが、志希人を魔術師であると証明する唯一の証とも言えた。
「綾女志希人様ですね、承っています。あちらのエレベーターからどうぞ」
「どーも」
エレベーターに乗り、アリアがいる最上階を目指す。扉が開いたその先の光景は、何度見てもオフィス然としておらず、違和感を覚える。
壁にはまるで毛細血管のように植物の蔦が這っており、廊下には隙間なく鉢植えが置かれ、それらの花々は色とりどりの花弁を咲かせていた。床のデザインにも凝っており、カーペットなどではなく石畳が敷かれており、歩くたびに石独特の乾いた音を響かせる。最上階ということを活かしてか天井はガラス張りになっており、陽の光を直接室内へと取り込む仕組みになっていた。生憎なことに今日は曇り空なのだが、晴れの日には神々しいとさえ思わされる光景が目の当たりに出来る。
植物園に紛れ込んでしまったような気分だ。
これら全ては神代市支部の組合長、アリア・ベルの趣味だ。ここに置かれた植物の世話は全て彼女が毎日こなしているらしい。
「……それにしても、職権乱用が過ぎるよな」
名目上社長室と書かれた部屋のドアノッカーを数度叩く。すると中からいや~んちょっと待って、とアリアの声がした。直後、何かを盛大にぶちまける悲惨な音がしたため、志希人は思わずドアを開いて中に入ってしまった。
「どうかしたんですかアリアさん」
中に入るとそこには顔面を文字通り真っ白にしたアリアが四つん這いになっていた。手元にはポーチと、そこから溢れ出した各種メイク道具が散らばっている。
「ああー……えっと?」
「いや~ん、まいっちんぐ! 志希人君が来るのもう少し後だと思って顔パックしてたっていうのにい!」
「俺が来るってわかってるのに何でパックを」
「わずかな時間も活用するのがやり手の女子なのよっ」
「女子って」
「ちょっと別室でメイクしてくるから待っててっ」
「いや、別に俺はスッピンで構わないんですけど」
「もうっ、乙女心のわからない子ね! 女の子が男の子の前でスッピンなんて許されるワケないでしょっ」
「そもそもアリアさんは女の子っていう年齢じゃ――」
「――ともかく、ゆっくりくつろいで待っててねっ」
志希人が言い終わるよりも早くアリアはメイク道具をかき集め、部屋を出て行ってしまった。
「……相変わらずあの人と面と向かって喋るのは疲れるなあ」
まだ顔を合わせて数分もしないというのに、苦虫を噛み潰したような渋い表情になる。
さすがに社長室は機能面を重視しているのか、廊下ほど植物は置かれていなかった。精々部屋の隅々に植木鉢が置かれ、応接用のテーブルやアリアの作業用のプレジデントデスクに花瓶が置かれているぐらいだ。一般的にはそれでも多いほうなのだが、廊下を見た後では少ないように感じてしまう。
高級そうな黒檀のプレジデントデスクには花瓶の他に、書類の束や万年筆、まだ湯気の立つティーカップ、背を向けた写真立て、そして美容グッズ各種が幅を利かせていた。
アロマデューサーに美顔、美脚ローラーなどなど。志希人にわかるのはそれぐらいで、他はさっぱりわからない。あの針金を束ねたような器具は一体どのように使うのだろう。
「ったく、こんなに買ってどうするんだか……」
きっとデスクの中にはまだまだ美容グッズが詰まっているに違いない。
ふと、写真立てが気になった。普段からそこにあったものだが、いつも志希人には背を向けていて、どのようなものが飾られているのか見たことは一度もない。今ならばアリアの目はなく、それを見ることは非常に容易だ。
勝手に見てしまっていいのだろうか、と咎める心もあったが、好奇心には勝てなかった。
しかし罪悪感やら好奇心やらで胸をときめかせて手に取った割りに、そこに縁取られていた写真は代わり映えのしないものだった。
縁取られていたのは、異国風景の中で微笑みを浮かべるアリアの姿。
「……こういうのって普通、恋人とか家族の写真じゃねえのかよ。どんだけ自分好きなんだ、あの人は」
呆れ混じりに元の位置に戻そうとして、違和感を覚える。もう一度まじまじと見ると、それが白黒の写真であることに気が付いた。それから、右下に記された撮影日時がおかしい。
「……!? 嘘だろ、半世紀以上前の写真かよ!」
着ている服装以外、今のアリアとの相違はない。写真の日付が本当なら、アリアは半世紀以上も昔の姿を維持してきているということになる。
「十年前から老けねえなとは思ってたけど……!」
ある種のホラーだ。
「……そういや、あの人の専門魔術って治癒系だったよな。まさか若々しくいるためにそれを専攻したってワケじゃあないよな」
アリアなら有り得る話だ。デスクの上に広がる美容グッズがその並々ならぬ執念を物語っている。あまりに美に対する執着心に、志希人は思わずぞっと寒気を覚えた。
「……体は若々しく保ててるっていうのに、なんで中身は八十年代ぐらいに置き去りにしてきてんだ」
写真は見なかったことにしよう。
それからしばらくして、化粧を完璧に――本人曰く、今日は肌のノリがよかったらしい――施したアリアが戻ってきた。志希人はそんな彼女を、爪先から頭のてっぺんまでじっくりと観察する。
「いや~ん、なあに? お姉さんの美しさに見惚れちゃった?」
癪に障るアリアの言葉を無視して、志希人は彼女の姿を眺めた。あんな写真を見た後では、そうするなというほうが無理な話だ。
アリアは明るめの金髪を肩甲骨付近まで伸ばしており、ヘアクリップでそれを二つ折りにしていた。目はぱっちりとしていて、長い付けまつげが添えられている。左目には泣き黒子があり、彼女はセクシーでしょ、とよく自慢していた。笑みを浮かべる唇には自然な色合いの口紅が塗られており、頬はほんのりと赤みがかかっていた。年齢は大体二十代後半から三十代前半ぐらいに感じられる。近所に住まう気のいいお姉さん、と言った印象だ。
あの写真からそのまま飛び出してきたかのような再現度で、あまりに劣化が見受けられない。その事実に志希人は改めて戦慄する。
志希人の恐怖など露知らず、アリアは普段の調子で話し始めた。
「お待たせしてごめんね~。本当にこんなに早く来ると思わなくて。私、基本的に人と合わない時はスッピンでお肌のケアしてるじゃない?」
人差し指を頬に当てて、ウィンクをかましながらアリアが言う。
「や、知りませんよ」
アリアと長いこと話をしていると精神的に疲労してくる志希人は――今日は写真のこともあって余計にだ――早々にこの場から立ち去りたいがために、単刀直入に今日ここへ呼び出した理由を問いただした。
「まぁまぁ、そう焦らずに焦らずに」
アリアにソファへ座るように促されていると、タイミング良くドアがノックされ、トレーを持った女性職員が入室してきた。紅茶をアリア側のテーブルへと置き、志希人の前へナポリタンの盛られた皿を置くと、女性職員は恭しく頭を下げて退室する。
紅茶に口を付けるアリアを他所に、志希人は差し出されたナポリタンを訝しげに凝視した。
「……なぜナポリタン? 普通、お茶とかなのでは?」
「志希人君は育ち盛りだから食べ物のほうがいいかなって思って。どうせろくなもの食べてないでしょう?」
「いや、ちゃんと食べてますけど」
「嘘おっしゃい、どうせコンビニとかスーパーのお弁当ばかりでしょ?」
「……うっ」
志希人が図星を突かれて押し黙ると、アリアはほら見なさい、と言わんばかりに胸を張った。
「ここのスパゲティおいしいって評判なのよ~。志希人君が来るから態々デリバリーしておいたの。ほらほら、温かいうちに食べて?」
アリアは志希人の
ウインナーと玉ねぎ、それにピーマンとコーンが入ったナポリタンは王道的で、それがために易々と味を想像することが出来、口の中に唾液を溢れさせる。立ち込めるケチャップの香りは志希人の空きっ腹を刺激した。そういえば昨日の夜から何も食べていないことを思い出す。
「……」
認めるのは癪だが今日に限った話、あながちズレてはいなかったのかもしれない。
ソファに座って手を合わせ、いただきます、と言うとフォークをナポリタンに伸ばした。
皿からもりもりと減っていくナポリタンを見て、アリアはにこにこと笑っていた。そんなに見られていたのでは食べ難い。
しばらくの間、アリアは紅茶を飲みながら志希人の食事風景を見守っていたが、志希人が最後の一巻きを口の中に入れると、そういえばね、と話を切り出した。
「昨日の《人外》退治の件なんだけどね――」
「――ぶっ」
不意打ちを食らい思わず咽る。飲み込みかけていたナポリタンが鼻から出るかと思った。
「うわっ、どうしたの志希人君」
「や、何でもないです。ただちょっと変なところに入っちゃって」
「そう? 慌てて食べると咽やすいから気を付けてねん?」
すっかり忘れていたが志希人は昨日、生け捕りを命令されていた《人外》を一切の慈悲もなく殺し尽くしていたのだった。これまでにも何度もそのようなことはあったが、今回は翌日に直接呼び出しと来ている。いい加減に責任追及、あるいは依頼料不払い、もっと言えばどちらもだろうか。
志希人がハラハラして次の言葉を待っていると、アリアは、
「今回もよくやってくれました。迅速な対応のおかげで、周囲への被害は大分抑えられたようで~す。報酬のほうはいつものように口座に振り込んでおいたから、後で確認よろしくねん。いや~ん本当、ここ数ヶ月は連中の出現頻度が高くなる一方で困ってるんだけど、志希人君が熱心に捌いてくれてるおかげで助かってるわん」
両手を顔の横で合わせて、可愛い娘ぶって言った。普段ならばその仕草に苛立っていただろうが、今はそんなこと気にならなかった。
「よかったあ……」
ほっと胸を撫で下ろし、肺の空気を全て吐き出す。その様を見てアリアが小首を傾げた。
「よかったって、何が?」
「や、生け捕りにしろって命令されてるのに、いつも俺が殺してるからいい加減何かしらの苦言を言われるんじゃあないかとですね――あっ」
気の緩みから言わなくて言いことまで口にしてしまう。
「ああ……生け捕りの件ね」
アリアの表情に曇りが生じた。
まずい、せっかくアリアが忘れていたのに自分で掘り起こしてどうする。このままでは本当にそのような処置が取られてしまうかもしれない。
「いや、あのですね、俺もなるべく殺さないように善処はしているんですよ? でもですよ、やっぱり《人外》を生きたままっていうのは難しいかなあって。俺もホラ、左腕を食い千切られたワケですし――って、今はもう治っちゃったんですけど、ええと」
「志希人君」
「はっ、はい!」
「別に生け捕りの件は一切気にしなくていいのよ?」
「……はい?」
「あれ、本部が勝手に言ってるだけだし~。私としては志希人君のやり方で
「初めて聞きましたよ!」
テーブルに身を乗り出して詰め寄る。気圧されたアリアがソファに身をのけぞらせ、引きつった笑みを浮かべていた。
「あっ、あー……めんごめんご、あははは、そっかー私言ってなかったかー」
「……ったく、次からはちゃんとそういうことは言っておいてくださいよ」
「うんうん、心得たっ。……あれっ、でもこれって私だけが責められること?」
無論、確認を恐れていた志希人にも責任はある。しかしアリアには悪いが、それは棚上げさせてもらう。
「ところでそんなことを褒めるために俺を呼んだワケじゃあないでしょう?」
露骨な話題そらし。だがアリアなら綺麗に乗っかってきてくれる。
「そうそう、それはオマケ。本題はこれからよん」
チョロい。
「本題? って言うと?」
アリアがデスクの中から茶封筒を取り出し、志希人の前へと差し出した。そこには重要、の印が押されており、その薄さに反してただならぬ空気を放っていた。
「君を態々呼び出してする話なんて一つしかないでしょう? モチのロン《人外》退治。しかも今回の相手はとびっきり。《血の王》の異名持ち。君が昨日討伐に出て行った直後にコレが神代市に潜伏していることがわかってね」
「異名持ち、ですか……」
ごくり、と唾を飲み下す。
この世に数多の《人外》が存在すれども、異名を冠する個体数は少ない。
人に仇なす彼らは観測され次第に組合、あるいは教会の者に駆逐される。人の理を超えた彼ら《人外》はただの人間からすれば理不尽なまでの脅威だが、殺す術を知っている魔術師組合や教会相手にはそうはいかない。昨日の《血の王》のように、志希人のような化け物退治において称号を頂くような専門家にやられてしまうのがほとんどだ。
しかし極稀に、その刺客を退けてしまうだけの暴力を有した《人外》が現れることがある。専門家たちを幾度となく返り打ちにし、今日まで生き残ってきた彼らこそ正真正銘の暴力の、そして理不尽の権化。
魔術師の称号がその実力や功績を認められて与えられるものであるとするのなら、《人外》に与えられる異名はその災害とも言える圧倒的な暴力性を認められ与えられたものだ。
志希人が《人外》の吹き溜まりである神代市にやって来てしばらく経つが、いまだに異名持ちとは相対したことはない。
「無理にとは言わないわ。これは文字通り、君の命を賭けた戦いになると思うから」
「……」
「断ったとしても、誰も君を責めなんてしないわよ。百戦錬磨の専門家たちも、異名持ちとの戦いは可能な限り避けたいって言うじゃない」
「……誰も俺を責めない、ですか」
他人がそうであっても、それは志希人自身が許しはしない。
「そこに《人外》がいるのなら、俺は戦うことしか知りませんよ」
差し出された茶封筒を、迷いなく受け取った。
呆れたように、どこか寂しそうにアリアが言う
「……強くなったわね。もう十年前の、あの頃の無力な君じゃないのね」
「これもまあ、アリアさんのおかげですよ」
はにかんでそう答えると、志希人は茶封筒の中の資料を抜き取る。そこには異名持ちに関するデータが記されていた。それは怪物殺しに挑み、敗れた者たちの遺志でもあった。志希人は自らの糧とするように、入念に読み耽る。
その邪魔をしてはいけないと、正面に座っていたアリアは立ち上がり、デスクのほうへと歩いていく。
しばらくして、資料を読み終えた志希人は一呼吸を置くと、封筒の中にそれを戻した。
「……昨日のも含め、ここ最近《血の王》――それも自我のない出来損ないが闊歩していた。その数はいくらそういうのを引き寄せやすい神代市だからって、尋常じゃない数だ。引き寄せられた、というよりも湧いて出たようですらあった。これじゃあまるで」
「……まるで、誰かが意図的に《血の王》を増やしているよう?」
志希人のセリフを、背後に控えるアリアが続けた。
こくりと、無言で志希人は頷く。
「それにここは霊脈神代市、その影響下で暮らす人々は他の土地と比べて軒並み適性値が高いわ。《血の王》が増えるのにはうってつけの場所と言えるわねん。そして《血の王》増加に比例して行方不明者も続出している」
「そんな土地で、こんな事が起きているタイミングで異名持ちの《血の王》が潜伏していた、と。……きな臭すぎじゃあないですか?」
「奇遇ね、私も同意見よん。
アリアは花瓶に生けてあった黄色い百合の花を一輪つまみ上げ、花びらを茎からむしり取り、忌々しげにそれを床に放り投げ、
「そいつのおかげでストレスメーター目一杯、お肌が荒れてケアに困っちゃうわ」
怒気を孕んだ声でそう言った。
ゆっくりとした動作でソファから立ち上がり、真っ直ぐな瞳でアリアを見る。まだ志希人は何も口にしていないというのに、彼女はその目を見て全てを理解したと言わんばかりにやれやれ、と嘆息を一つ吐いた。
「今すぐにでも殺しに行きたいんでしょう? 志希人君ならそうだと思って外に車を待たせてあるわん。当然、異名持ちの潜伏先周辺の人払いもすませてある。存分に暴れてらっしゃいな」
頭の中を覗かれたような気分だった。あまりの用意周到さに驚かされ、それから思わず鼻で笑ってしまう。
「何が無理にとは言わない、ですか。俺が行くこと前提で準備してたクセに」
「一応の確認よ、一応の。そう言う志希人君は準備オッケーなワケかしら? 昨日の今日で、武器弾薬、足りてないんじゃないの?」
「優秀なビジネスパートナーが、用意しておいてくれてるんで大丈夫です」
にやりと笑みを浮かべながら、志希人が答えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます