ばんがいへん①
〜ゴマバラワシを看病中のキリン〜
ーーじゃぱりまんを片手に誰かを見ているこの感じ…名探偵っぽいわね…
空から落ちてきたわけだから、このゴマバラワシにも、何か特別なわけがあったに違いないわ…!
それをちょっと推理してみようかしら…えーっと…
ゴマバラワシは、鬼のジャパ警に追われている、とある事件のじゅーよーさんこーにんだったのだ…!
必死の逃亡生活をしているゴマバラワシ。ついにジャパ警に見つかってしまい、命からがら逃げてきていた。
だが、鬼のジャパ警も逃げられてたまるかと、素早く逃げるゴマバラワシについにダメージを与えることに成功したのだ!!
ダメージを受けフラフラになりながらも、ゴマバラワシは逃げ続けた。雨の中も、風の中も…
雨で濡れて体は冷え、ついには風邪を引いてしまった。意識が朦朧としている中、どこかに身を隠そう、そう思いここ、ろっじありつかまでなんとかやってきたのであった…!
さすがのゴマバラワシも、身を隠そうとしてやって来たろっじに、まさかこの名探偵アミメキリンがいるとは思わなかった。
そんな私は、実は、看病をすると言いつつ、ゴマバラワシが目が覚めるのを待ち事情聴取をとり行おうとしているのであった…
すごくいい雰囲気ね。看病が少し楽しくなってきたわ。けど…
そんな危険なフレンズだったら、流石にこの名探偵アミメキリンも命が危ないかもしれないわね…ちょっと怖いかも…
こういうことを考えるのはもうよしましょうか…
〜ギロギロ製作中のタイリクオオカミ、それを手伝うシマとキリン〜
「今は時間が惜しい!詳しくは説明していられないから、見て覚えて!!こうしてこうしてこう!!わかった!?さあ、キリンはこのページを、シマはこのページをまずはお願い!!」
「「は、はい!!」」
「オオカミさん!できました!」
「先生!私も終わりました!!」
「どれどれ…うぐぅ、やはり作画の違いはどうしようもないが…これはこれで味がある!問題はないッ!!じゃあ、次のページも頼んだよ!!」
「「はいっ!!」」
「 」
「オオカミさん!!キリンが倒れました!!どうしましょう!?」
「これは完全に参っちゃってるね…そこのベッドで横にさせてやってくれないか?」
「わかりました!!ぐぎぎ…重い…」
「女の子に体重のことを言ってはいけないよ。」
「?」
「…なんでもない。」
「オオカミさん、すいません!!ギロギロが全然ギロギロっぽくなくなってしまいました!!」
「どれ…うわっ、たしかにこれはギロギロじゃないな…よし、シーン的にも合うし、ギロギロがなんかこのときだけ覚醒したような設定にしよう。問題ないッ!!続けるんだ!!」
「はいっ!!」
「しまった!!失敗してしまった…そんな…ホワイトがもうない!!もう失敗は許されないぞ!!」
「オオカミさん!!ギロギロの手がなんか変な場所から生えてしまいました!!」
「なんだそれは…構わん、続けるんだ!!」
「しまった!!インクをこぼした!!今描いていたページは台無しだ!!」
「オオカミさんんんん!!!」
「Zzz…」
「シマアアアアアアァァァァ!!!!…仕方がない、みんなには頑張ってもらったわけだから、あとは私に任せてもらおう…!!二人はゆっくり休んでいてくれ…!!」
「太陽が見えてきた…ヘビクイワシはいつ来るんだろうか…おそろしい…さて、そんなことを考えている暇があったら手を動かすんだ…」
「う、うーん…」
「あ、ああ、シマか。おはよう、今日は、いいあ、朝だね…」
〜シマとキリンを見送った後のアリツカゲラ、タイリクオオカミ、ゴマバラワシ〜
「ついに行っちゃいましたね…」
「ああ、ろっじが少し寂しくなったかもしれないね。」
「そうね…そうだ、いいこと考えついちゃったわ。ウフフ…」
「さあ、みなさん、ろっじに戻りましょうか。」
「なあ、アリツさん。あのあと、ゴマバラワシを見たかい?」
「そういえば…見てないですね…お部屋にいらっしゃるんじゃないでしょうか?」
「そうかもしれないね。見てくるよ。」
「あの部屋には入り口は一つしかない。そして、その部屋が見えるロビーにはずっとアリツさんがいた…それなのに…いない…だと…?」
「で、では、ろっじ中を探してみましょう!!」
「やっぱりどこにもいませんねえ…」
「こういうときにキリンがいたら…」
「あれ、オオカミさん、キリンさんのメイ推理、当てにしてるんですか〜?」
「い、いや、ちがうよ?ほら、猫の手でも借りたいってあれだよ。そうだよ。」
「そうですか。じゃあ、とりあえずもう一回、もっと徹底的に探してみましょう。」
「そもそも私はろっじの中には入っていなかったのよね。さて、二人のちょっと慌てた顔も見られたし、あの二人を追おうかしら。そうだ、せっかくだからスカイダイビングをやってもらおうかしら。楽しみね。ウフフ。」
「あら、あの子達、早速道を間違えてるみたいね。まあ、面白そうだから放っておこうかしら。ウフフ。」
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