黒色矮星の魔女

作者 丸山弌

67

24人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

黒色矮星、そして魔女。
相容れない言葉を並べたタイトルに惹かれ、読み始めた本作。読み始めてみると無駄のない構成に一気に引き込まれ、ぐいぐいと作品を読まされていることを実感できました。

冗長になりそうなところは容赦なく切り捨て、サスペンスの香りをも帯びて駆動していく物語。現代のジャンル分けで言えば”能力バトル”に近しい作品なのかも知れませんが、むしろニューロマンサーじみた古典サイバーパンクに新鮮な肉付けを施しているような作品にも思えます。
巧みな構成を物語運びに敬意を表して!
お勧めの一作です!

★★★ Excellent!!!

SF小説を読み慣れない読者も、この世界にはすぐに入っていけるのでおすすめです。
文章はとても読みやすく、主人公たちが目にしている未知の世界を十分に伝えてくれます。
宇宙空間であれ、無機質なマシン系統であれ、丸山弌は美しい物を美しく描くのが上手い。
同じ作家としてちょっと妬けました。
人物は全員がどこか頼りなくて、それぞれが完全ではないがために、切迫した状況でも支えあう。そんな関係性がやさしい視点で描かれていると思いました。

★★★ Excellent!!!



いち早く構築された世界観を把握すべくプロローグを三回読み返しました
ストーリーが面白かったし、伝えたいテーマも分かりやすかった
SFとファンタジーの融合で飽きさせず、読者を意識した工夫を感じた
「積層現実」への興味は尽きることなく、スピーディーなスカイボード、コードを唱える、転じる場面など次はどんな展開が待ち受けてるんだろうというワクワク感もありました
言葉を削りすぎると中身スカスカで軽くなり奥行きがなくなるし、多すぎると読者がつかない
試行錯誤が設定集からも滲み出てます




★★★ Excellent!!!

 第一章まで読ませていただきました。
 世界観について凝った文章を書かれておりますので、冒頭の部分(きっかけとなる部分)はじっくり読まれることをお勧め致します。1話がきっかけ、2話が少女の起こす“事件”、3話で悠日という主人公の立場となる男性が登場してくるのですが、この男性が人間らしくて、感情移入もしやすいキャラクターだなと思いました。
このキャラクターの登場で、ぐっと世界観に惹き込まれるはずです。
そして、美結菜ちゃんとの出逢いが悠日の心を、良くも悪くも動かします。私だったらどうするんだろう、と、真剣に考えました。
 そして、忘れてはならないことが作者様のこれはまさにSF!という細かい描写には脱帽です。

 是非、皆様一読されてみてください! 

★★★ Excellent!!!

大変素晴らしい作品です。
内容は本格的なSF。私にはあまり馴染みのなかったジャンルなのですが、初心者にも分かりやすい世界観の表現力には脱帽。

とても感情移入しやすい登場人物と、大変作り込まれた世界。この物語独自の設定もたくさんありますが、分かりやすく説明も描かれているのでSF初心者にもオススメ。

一度踏み込んだら離れられなくなる物語。ただただ読者を夢中にさせる主人公と〈魔女〉がここにはいました。

この作品に出会えてよかった。ぜひ多くの方の目に留まりますように。

Good!

科学力で魔法が使えるようになった世界で、科学なしに深層の魔法を操る魔女が観測され、主人公らは黒色矮星へと調査に赴く。魔法を使う様子がハッキングにも似ていて面白い。
最初は宇宙やら無重力やらでSF色が強いが、後半は魔法のファンタジー色が強くなってくる。あまりSFが得意ではない人にも読める作品。

★★★ Excellent!!!

マナ(データ粒子)のなかにマター(通常の物質)の散らばる世界は、読み始めた最初、私を不安にさせました。なんだかどこにも寄る辺がない中空を漂っているような、不思議な浮遊感に包まれたからです。でも、突然、アーテルに派遣されることになった悠日の感情が動きだすにつれ、私も彼と一緒に地にしっかり足をつけ、走り出すことができました。
物語はいったいどこへ行き着くのか、SF初心者にはまったく想像もできませんが、とにかくもうハラハラするエピソードが加速度的に展開中なので、皆さんもぜひ、私を追いかけてきてください!
そうそう。「悠日と婚約者、愛依は無事ウェディングベルを鳴らせるの?」とか、「可愛い魔女美結菜が悠日に淡い恋心を抱くなんてことにはならないのかしら?」とか、ラブなチェックポイントもありますよ。