見事にミスリードさせられていました。面白かったです。
絶対、最後には読んで良かったと思えます。切ないラブストーリーなのに、話の展開の仕方が巧いので、ぐいぐい引っ張られてしまいます。物語のキーポイントとなる花火の話しも、その起源を知った時の主人公の想いもの表現も絶妙です。読んでいて切なすぎて苦しいのに、さらに後半にどんでん返しが待っています。ここで「やられた!」と思う事、間違いなしです。そして、二人が出した答えとは――――? 気になる方は、是非ご一読ください。
何が起きるのかわからないものですが、この物語で起きる予想外の展開……驚きました。驚きながらも何が起きるかわからない日常を、しっかり生きていきたいと改めて思いました。今日が続いて明日が来る限り…
前へ進む勇気は、いつだって本当は自分の中にあるのです。きっかけは誰かがくれたのだとしても。
作者さまの術にまんまと嵌ってしまう作品です。皆さまが仰るように『やられた!』の一言に尽きます。この展開を、誰が予想していたでしょうか。無駄がなく読みやすい、『カク』側からしてもとても勉強になる一作。切なく淡い恋人同士の二人の関係と、お祖父ちゃんが作った五尺玉に込められた数々の想いは必見です。ああ、これ以上書けないのが歯がゆい!
短編なのに深いです。カフェを開くことを微かに夢見る少女、腕に縞模様の日焼けを残す恋人、花火師である祖父、まとめるのが難しそうなテーマが作者様の手によってうまくきれいにまとめられています。ポイントになるのはカモミール、カモミールの花言葉は恋人に送るひそかなメッセージ。もしかしたら祖父は二人の成就を望んでいたのかもしれません。これからの季節、夏の夜長にぴったりの作品です。
ちゃんと提示されているのです。それは何かと訊ねられたら、いえ、答えるわけにはいけません。ただこれだけは申せます。ぜひご覧になって、ご自身でお確かめくださいと。「恋の話」ながら、こういう仕掛けが施されているとは、読了後にニヤリとしてしまいました。短編とは、かくあるべき。そんなお手本の一品です。
恋愛ストーリーの流れの中に、本当に「大切なものは何か」を教えてくれる二つのレールが敷かれた短編☆祖父の「年の功」が上手く表現されてる展開は、ラストに驚きと痺れを感じさせてくれる事でしょう。岬から眺める五尺玉は視界良好。二人の「その先」も晴々と見えるような気がしました。
そう来たか!!↑読後の第一声です。無駄な描写の一切ない、お手本のような素晴らしい短編です。夏祭りの夜の心躍るあの感じも見事に表現されています。そして……何度でも言います。そう来たかー!!
恋人同士、花火、祖父の託したものこんなフレーズが散りばめられた作品です。ですが「なんだ、よくある話かな?」なんて思うと裏切られます。それも心地によく裏切られます。私がそうだったので、ぜひ読んでほしいと思える作品です。思った以上にそこには深い流れがあります。そしてもたらされる読後感の独特さ。ぜひ読んで体験してみてください!