図書館カフェでスモーブローを君といっしょに食べたかった

作者 美木間

スモーブロー、食べたいね

  • ★★★ Excellent!!!

スモーブロー。恥ずかしながら知らなかった。北欧由来のオープンサンドイッチ、なのだそうだ。

本作では、これからさらに流行っていきそうなこのメニューを基軸に、恋人二人のやり取りが繰り広げられる。
栄養学を専攻し、将来カフェを開きたいと思っている主人公 露美は、新味あるメニューに興味しんしん。だが、彼氏の方は……。

食事の好みや作法って、個人の生まれ育った環境や関心に強く影響される。だから仲の良い恋人同士であっても、いや、それゆえに、身体に染み込んだ食事へのスタイルの差異が、二人の関係に微妙な溝を生むことがあるだろう。
スモーブローという新鋭のメニューに対して、二人はどう感じ、どう振る舞うのか。短い小説だけれども、この辺りの雰囲気が叮嚀に、かつ緊張感を持って描かれるところが面白い。

日本には歴史上色んな国からその国の料理がやってきた。日本人に合うようアレンジが加えらることもある。このスモーブローはどうだろうか? もしかしたら、作中で描かれる二人の様な関係性が、新しいスモーブローを作っていくのかも。そんなことも想像させられる。

味を想像しながら楽しく読めます。ごちそうさまでした。

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