死せども恋は永遠に

作者 神奈優

73

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★★★ Excellent!!!

 悲しくて、切ないです。それでも全体的に明るい雰囲気で、優しいお話です。
 死んでしまった「彼」の事を愛し続ける「少女」は、とてもまっすぐで、どこかヒロイックにも感じられました。
 二人は永遠に結ばれ、別れるという事はけっしてないのだと思える、そんなお話でした。

★★ Very Good!!

 嫌いじゃ無いが、好きと言いにくいのが男心と申しましょうか……(笑)

 若いときの離別をテーマにすると、ともすれば必要以上の悲しみを書き込んだり、いわゆる「スイーツ(笑)」と揶揄されるようなゴタゴタな展開を書かれたりしがちだけど、今作は「離別」「前進」というテーマ(個人的に感じた)と「ラノベ」というジャンルのバランスが絶妙で素敵な作品だったと思います。

 と、同時に実は女性よりも男性向きかな? ……と、レビューの冒頭で個人的な感情を書いたくせに、そう思いました。

★★★ Excellent!!!

恋人を失った少女の話。
冒頭から少女の切迫した想いが痛いほど伝わってくる。

この話の受け止め方は人によって大いに左右されるだろう。
それほどまでにこの話は深く書かれている。

少女は失った恋人の想いにどう応えるのか。
短編ながらも読みごたえのある作品。
様々な視点から読んで欲しいと思う。

★★★ Excellent!!!

高校生で恋人を亡くすのは相当にきついだろうなあと……。
冒頭は読んでて胸が痛くなりました。
初めての恋人で、添い遂げる約束もした相手なのかと思うと尚更……。
亡き恋人が自分が落ち込んでいるのを見たら悲しむ、という理由で明るく振る舞うヒロインちゃんの姿が切ないです、実に。
それでも泣きじゃくるヒロインちゃんの姿を見てああ、やっぱり無理をしていたんだなあと抉られる思いになりました。
何かが居なくなった穴って絶対に埋まらないものですからね……これはつらい。
当たり前のように流れる時間に嫌悪感すら覚えるほど、ヒロインちゃんは恋人さんを愛していたのかと思うと……。
お父さんが凄く優しくて紳士的で良い人で心に沁みます。
まるで太陽のような恋人さん。
平和に愛し合っていた頃の二人はさぞかし幸せだったんだろうなあ……。
『もちろんだよ』という謎の声から始まる不思議な展開。
夢で見た恋人さんの台詞に泣きそうになりました。
恋人さんもヒロインちゃんの幸せを心から願っていたのだなあ……。
将来はヒロインちゃんを絶対に幸せに豪語していたとは、なんていい恋人なんだ……。
そして後半の急展開!
まさかの!
これには驚きました。
ヒロインちゃんと一緒に泣きそうになりました。
それからの二人のやり取りがもう涙腺を刺激するわするわで……。
これはぜひもっと多くの方に読んでもらいたい。
ラストが普通の恋愛ドラマではあんまりない展開と言うか、私がいつもこの手の話で心から望んでいた展開だったので立ち上がって拍手を贈りたくなりました。
そうです、こういうのが読みたかったんです……!
素晴らしい作品に出会えて感激です!
では、失礼しました!

★★ Very Good!!

 恋人との死別、切ない悲恋、残された者は……

 だいたい前を向いて、新しい自分として生きていくんだよな。
 何もかもすっきりさせて、忘れないよ……みたいな台詞と共に。
 夕日に恋人のシルエットでも浮かんでいれば、尚、Good!

 あー、悲しいですねー、お涙頂戴ですねー、というテンプレートに対するアンチテーゼと受け取った。
 
 見てくれよ、彼女を、と。
 これが本当の前向きというのだ、と。

 作品タイトルと前半、そして後半のノリをどう捉えるかで評価の分かれそうな気はする。
 これが狙いというのであれば、さもありなん。
 僕の読解力不足だ、謝罪しよう。

 結末のオリジナリティに価値を見出す作品である。

★★★ Excellent!!!

話の切り口が面白いですね。

読み手も意識のスケールを一つばかり大きくして、この作品を感じてみると味わい深くなります。これはそういうタイプの作品です。

彼女はあくまで瑞々しい高校生としての感性から、あの選択をした。それがこの作品を良い創作足らしめています。テーマは重いけど、キャラがちゃんと前に出ているのです。

そしてこの先がどうなっていくか、作品の先を読み手がそれぞれに想像できる事が、この作品の懐の深さであり特徴でしょう。

創作らしい、素直な創作で楽しめました。

★★★ Excellent!!!

主人公の少女は、同い年の彼氏を事故で亡くします。

その彼の墓参りに行った、彼女。
元気?と声をかけるものの、彼女自身元気になんてなれるはずがない。

そんな悲しみに暮れる墓前で、彼女にある不思議な出来事が…。



恋人の死という悲しく辛い思い出から始まる物語ですが、ラストはまさかの!!!

読み終わった後、ほんわかとした清々しさが残る。
そんな素敵な物語です。

★★★ Excellent!!!

突然、目の前から居なくなってしまった最愛の人。
悲恋に打ち拉がれながらも起こった奇跡。
残された者にとって大切な事は前を向いて歩んで行く事。それは故人も望んでいる事でありましょう。
大切な人は亡くなっても、忘れる事さえなければ心の中に生き続けるものです。
どうあれ前を向いて生きる希望を持つ事が出来たのなら、彼女の見出した答えもまた正しき道と言えるのかもしれません。
切なく、綺麗に纏まった……そして考えさせられる短編でありました。

★★★ Excellent!!!

ショートショートの物語にも関わらず、濃厚な恋のものがたりでした。

死が二人を分かつまで、というフレーズはキリスト教の結婚式の常套句ですが、黄泉の国から舞い戻って尚も愛を思うという日本的な恋愛観は非常に親しみやすく、映画の「黄泉がえり」のような印象を受けます。

最後のフレーズである宣誓は中々に前向きで、陰鬱から始まった物語をひっくり返したハッピーエンド(或いはメリーバットエンドか)に締めくくられていてスッキリと終わって良かったです。

悲恋を踏破するのは、常に人の心の持ちようであるというメッセージを受け取りました。ごちそうさまです。