第667話 次なるアスレチック遊具へ!!

―――――――――――――――キャンプ場



 由里を下ろしてから拉致された悠一はというといまだに涼孤とコトハに尋問されており、その間に彩花と由里は耀子たちはどうしているのか気になり連絡を入れると耀子からの通話が入り・・・その通話に出るやどうして迷路に誘ってくれなかったのかとブーブー語る中でひとまずどこかで落ち合おうという事になりアスレチック内の広場へ向かうこととなった。




「本当に悠一は・・・いつもいつも思うのだけれどこうやってコソコソと陰で由里としてないでしょうね??

時々由里と2人っきりで消える時があるけれど・・・どうなのよ。」

「そ、それは・・・ないとは言わないが極力耀子たちも誘ってるから目をつぶってくれると助かるというか・・・・姉さんはそこまで気にならないだろ??」

「いや、気にはなっているぞ。

ただ聞かないだけであっての事・・・考えただけで夜も眠れなくなってしまうほどだからな。

それに私から聞きたいのだが・・・悠一はもう少し人に対する優しさをどうにかするべきだと思うのだが??

誰にでも優しくするのはその・・・誤解させるというか・・・とにかく悠一はもう少し落ち着いた行動をするように!!!」

「話の途中で悪いけど移動して耀子たちと合流することになったからそこから出て広場に向かうわよ。

耀子たちを待たせるとまたとんでもなく怒りそうだからちゃっちゃと動いて。」

「そう言うわけだから悠一君を解放してあげて欲しいなぁ~なんて・・・・」

由里と彩花からの話を理解した2人はしょうがないと言って解放するもこの話はまだ終わってないと言い残し耀子たちと待ち合わせた広場へと向かうとそこにはすでに二人が待っている様で・・・




「あぁ!?やっと来た!!!もうひどいじゃんか!!私もあの迷路はすっごく楽しみにしてたんだよ!?

それをまぁ抜け抜けと・・・・悠一と一緒にゴールして一生の思い出を刻んでやろうと思ってたのにぃ~~~」

「そうなのか??それは惜しかったな。

それに予想はできているとは思うが由里と悠一が2人で同時にゴールしたというのは言うまでもないだろ。

次に語る状態が問題なのだがな・・・・」

「状態??由里と悠一がどうかしたのかな??

でも・・・あの迷路はすごく面白そうで私も楽しみにしてたのだけれど。

みんなの様子を見ると体力を相当使うようだから私はちょっとだけ行かなくて良かったってホッとしてる・・・・」

「そうね、あのアスレチック迷路は知力も体力も必要だからアイリスに耀子は大変かもしれないわね。

それに汗もかいちゃうしおススメはできないわ。」

彩花の言葉に再び悠一たちを見ると皆は汗でぐしょぐしょになっており、疲れた表情を浮かべていることからアスレチックで遊べないのではないかと問うと悠一はこの機会を逃せば次はまた来年かもしれないのであればと楽しめるだけ楽しもうと言うと。

耀子はその言葉を聞き逃してはおらず悠一の手を掴み他にもいくつか残っているアスレチックで遊ぼうと言って駆け出して行った。




「ホラホラ悠一ぃ~こっちこっちぃ!!このアスレチックの案内を見てわかったんだけどさ??

ここにはすごい坂を一気に滑り落ちる遊びの坂滑りができるんだってさ!!

で、ここを登ると・・・・あ、あったよ悠一!!!コレコレ!!!」

「こんなに高い坂とはちょっと予想外だ。

まぁ結構登ったりしたからコレくらいあって当然と言えば当然か・・・・

で滑るマットは・・・これか?」

悠一は坂滑り用のラバーマットを手に取ると耀子はすでに準備しており悠一を隣に呼びつけ一緒に滑ろうと誘うと悠一はその隣へセットし・・・・




「そんじゃ準備OK??それじゃ~~~よ~~いどんッ!!!!やっほ~~~!!」

「よし俺もスタートだ!!!」

耀子の合図で坂滑りをスタートさせた頃に涼孤たちはやっと追いつき2人を見守っていると。

下へ下へとどんどんスピードを増していく坂滑りはちょっとした度胸試しのようにも見られ・・・由里やアイリスは少しだけおっかないと感じてみていた。




「ふぅ~~私の勝ちぃ~~いえぇ~~い。

およ?やっと悠一も到着??遅い遅い!!こう言うのはズバッと一気に下らないとまた次も負けちゃうぜ??」

「いや、次は俺よりも姉さんたちが相手をしてくれそうだぞ。

ほら・・・もうマットを持って耀子を待ってるようだ。」

悠一は坂の上で待つ涼孤に視線を合わせると耀子は売られたケンカは買う主義だと言って頂上へと登り涼孤の隣に座ってスタンバイした。




「さっきは悠一と楽しそうにしていたが私を相手に楽しくできるかな。」

「うッ・・・涼孤さん久々のマジモード??コレは少し私も本気を出さないとだねェ~ニシシ。

で、他のみんなはやらないの??」

「ん~まだ少し行けそうにないからもうちょっと慣らしてからならいけるかも。」

「私も由里と同じ意見よ。

コレはアスレチックの中でかなりの危険度を有しそうだから慎重に遊ばないと大けがするかもしれないわ。

だからアイリスも遊ぶときはそこにあるサポーターを装着するといいわよ。」

「そうよね、アイリスはなんだしケガをさせると私たちと遊べなくなる可能性もあるしそうした方がいいわね。」

「みんな心配し過ぎだと思うけれど・・・でもケガも嫌だから言う通りにしようかな・・・外出禁止とかグロリア禁止とか言われちゃいそうだから・・・」

そう言ってアイリスは体中にサポーターを装着し始める中で涼孤と耀子の坂滑りの対決が行われ・・・・先にゴールへと到着したのは涼孤で次に到着した耀子は悔しかったのかブーブーと呟いていた。

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