第640話 復帰した2人の一撃
―――――――――――――――古代の遺跡後地:ボスフロア
ヘッジホッグのスキルは体中に生えた棘を辺り一面に放出するもので・・・並の攻撃ではビクともしない硬さの棘が無差別に降り注ぎ刺さるだけであればまだ何とかなっていたのだが・・・・
地面に刺さった棘に異変が起こり出し突如として棘が爆発し始めた。
「グギャァァアァァァァァス!!!!!グルルルルル・・・・・」
「ユリハの勘を頼りに離れていて正解だったな。
まさか棘の射出と同時に爆発を同時に行う二段構えだったとは・・・・
何とかスキルの範囲内から出ていたからダメージはなかったがヤツは私たちを今もなお睨みつけているな。
いや、動き始めたか・・・・・」
「ヴァニスちゃん!!!すぐ後ろにヘッジホッグが向かって来てるから気を付けて!!!」
「えぇ・・・すごい音がするからもしやと思ったけどスキルじゃなくて本体が来ちゃったのね。
ケドこうなったのなら逆にやるしかないわよね!!!
私が先に攻撃に出るから2人は援護して!!!
逃げるだけしかできないと思ってたらケガするんだからね!!!」
ヴァニスは追いかけられていることを知らされるとそれならばとくるりとUターンし、ヘッジホッグの迫る方へと向かい。
ユリハとミストに援護を任せたとだけ伝え剣を構えて攻撃に出た。
「ぐッ・・・バーサクしてるといっても動きは割と早いじゃない。
このままちまちまやってると私の体力がもたないわ。
どうにか弱点を探して・・・・・ん?アレは・・・額に結晶ができてる??
きっとバーサク状態になったことで現れたウィークポイントって言うところかしら??
ユリハ!!!ミスト!!ヤツの額に弱点が出て来てるからそこを狙って!!」
「弱点が額に??そう言うことなら私たちは二手に分かれて同時に狙った方が効率がいいね。
それじゃ私は反対側から攻めるからミストはここから攻撃してね!!」
「うむ任されたぞ。
それにしてもヴァニスの動きも私たちに引けを取らない動きになって来たモノだな。
何度も言うがムクロと関わる者はどうしてか上を目指したくなるというかそう言った感情に火が入ってしまうのだろうな。
今のヴァニスはそんなムクロを目指して駆け上がろうとしている1人だと今なら確かにわかる動きだ。
だから私も負けていられないな!!!さぁ私の剣を受けるがいいぞ!!!
―――――――――――――カートリッジ変更:フラッシュ
―――――――――――――――――フラッシュバンブレード!!!」
ミストのカートリッジによる攻撃によって辺りが一瞬だけ強烈な光が走りヘッジホッグを無力化したかに思えたが・・・ヘッジホッグはバーサク状態からか他のデバフを受け付けておらずミストに対し尾の薙ぎ払いを行い吹き飛ばすとそのスキをついてヴァニスは額に強い一撃を叩き込んだ。
「グギギャァアアアァァァァス!!!!」
「ミスト大丈夫!?ミスト!!!!!早く立ち上がってやり返すわよ!!!」
「ぐぐ・・・あぁ・・・まさかヴァニスに助けられるとはな。
こんなこともあるモノだと呑気な事も言っていられないか・・・さぁこの受けたダメージを返しに行こう。」
「その前に・・・・テイヤッ!!!!私の攻撃がヘッジホッグを撃つ!!!!
―――――――――――
離れていた2人へヘッジホッグが攻撃を仕掛けようとした時、違う方向から攻撃を行う予定だったユリハが現れ額に一撃と体中にスキルを放ち距離を取らせるとヘッジホッグは再びスキルを使う姿勢に入り今度は体を回転させて攻防一体の広範囲攻撃を始めた。
「ギギャギャギャギャギャ!!!!!」
「マズいぞ・・・このままではあの棘の攻撃に貫かれるか爆発で吹き飛ばされるかは時間の問題だ・・・・何とかしてあの攻撃を止めなくてはいけないが・・・・」
「テイヤッ!!!棘は何とか剣で弾き返せるけど・・・きゃぁッ!!!
爆発がどうにもならないね・・・・あいたたた。」
「げほげほ・・・もう!!!こんな状況でどうしろって言うのよ!!!
相手は回転していて近づけないしスキルもあって更に近づけない・・・こんなのインチキじゃないの!!!」
「ぬっふっふっふ・・・・それは見方の問題じゃ!!!
お待たせしたのじゃ皆の衆!!!アタイとファムは現時刻を持って復帰なのじゃ!!!」
「みんなごめんね・・・少し派手にダメージを受けちゃったけどユキシロが何とか応急処置してくれて助かったんだ。
だからここからは私たちが何とかするから後のトドメはみんなに任せるよ!!
それじゃユキシロ・・・一気に突撃するよ!!!」
上空から声が聞こえたと思えば治療から復帰したファムとユキシロであり。
その2人は後の攻撃を任せると言って上空からの攻撃に乗り出した。
「アタイのゲージにはもう一つの使い道があるのじゃ!!!
それはのぅ・・・ゲージを消費した一撃の技なのじゃ!!!
―――――――喰らうがいいのじゃ!!!ゲージ1本分の牙狼拳数百発分の一撃なのじゃ!!!!」
「スキル名がないのは分かるけどすごいネーミングだよ??
って、そんなこと言ってる場合じゃなかった・・・私の攻撃で動きを止めるからユキシロはそのタイミングでそれをお願い!!!
―――――――いっけぇぇぇぇ!!!!流星のシューティングランス!!!!!」
手を離して上空に浮かび上がったユキシロに事を伝えたと同時に放つファムの一撃はヘッジホッグの迎撃を鎧で棘を受け止めつつの無謀なものだと思わせていたがその一撃は止まることを知らず・・・ヘッジホッグを停止させるには十分なモノであり停止させた後から最後の仕上げとユキシロの拳が天から降り落ちるとヘッジホッグの体に生えていた棘をも拳がへし折りヘッジホッグの体にユキシロの一撃が突き刺さり地面に叩き付けるような形で炸裂した。
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