第601話 プライドの着火
―――――――――――――――海底神殿
クーリアの暴走に近いスペルの発動に言い寄ったエリエントはそのままでは本当に取り返しがつかなくなると言い。
クーリアはだったらどうすればいいのかとエリエントに問うと確実にスペルをモブに当てて少しでも多くポイントを集めるかミストと同じように前線で戦うかと選択肢を与えるとクーリアは杖をしまい武器をチェンジし真っすぐミストたちの戦う方へと駆け出した。
「うりゃぁッ!!!私だって剣が使えるんだからミストたちにコレ以上点数差を付けられるわけにはいかないから私も剣で戦う!!!
――――――――――――――色んなゲームでやり込んだ剣技を見せてやる!!!」
「ほぅ、私たちに対して遠距離専門のクーリアが大きく出たモノだな。
コレは剣技の先輩としてそう甘くないと言う事を教えておかないと駄目のようだ。」
「だよねぇ~私もムクロにとんでもない試練をずっと与えられてスパルタ教育された身だしそんなに甘くないよ??
今からでもマジシャンに戻ってやり直せるんじゃない??」
急にやって来たクーリアに対し少しだけキャリアのあるヴァニスは先輩面したことにカチンときたクーリアは2人を振り切ってモブを攻撃し倒すとモブを前にブイサインを取り決め。
その背後に迫っていたモブはクーリアに一撃を叩き込むかどうかの所でレイの剛腕装甲がすごい音を立てて地面に突き刺さっていた。
「は、はひゃ!?ちょとレイ!!!危ないじゃんか!?もしも私に当たってでもしたら重症だよ!?」
「いえ、クーリアの背後にモブがいましたので駆除したまでの事にございます。
そんな事よりもクーリアが来てから戦闘効率が低下しつつありますので戦うのであれば私たちの邪魔をしないようお願いします。
共に戦うのであれば目の前の敵に背後を見せず徹底的に攻撃をお願いします。」
「そうそう、私たち剣士のジョブは背を取られると駄目なんだからせいぜいやられないようにしてよね!!!
さぁ私はこのまま一気にやっちゃうわよ!!!ヒャッホウ!!!」
「今日のヴァニスはノリノリだな。
ほらクーリアも負けられないのなら意地を張っていないでガンガン攻めるといい。
初めての事も経験を積み重ねていけばいずれは上達し自分だけのモノになるんだ。
だからココで諦める事は簡単だが突き進むことが肝心だとムクロが昔言っていた。
決めるのはクーリアだから私たちと共に戦うのであれば協力してモブを倒そうじゃないか。」
立ち止まるクーリアを過ぎ去っていくレイ達にどうするのかと問われたクーリアは武器を杖に変えて戻ろうかとも考えたが・・・・この状況を《《ムクロも誰もが通った道))なのならと剣を強く握りしめ強く蹴りしめ前進した。
「私を誰だと思っちゃってんの!!!私はね!!!マジックナイトアイドルのクーリア様だかんね!!!こんな上達したプレイヤー達にグチグチ言われても全然ヘーキなんじゃい!!!
それに私にだってプライドがあんだよ・・・ゲームを数多もプレイしてきた私なんだ・・・こんなところでもたもたしてたらムクロッちに鼻で笑われちゃうじゃんか!!!!
――――――――――いっけぇぇぇ!!!スティールスラッシュ!!!!」
「おぉ、言うだけあって綺麗なスキルじゃないか。
このままだと時期にクーリアの技量はヴァニスに追いついてしまうのではないか??」
「うぐッ・・・それは一大事ね・・・煽った建前で抜かされるのは私も嫌だし頑張らないといけないわね。
だけどコレくらい面白くないとつまらないわよ!!!これぞ!!高貴な余裕って奴よ!!!!アッハッハッハッハ!!!!
―――――――――――ブレイブスティールⅡ!!!!」
「あっちの方はクーリアも武器を換えて戦ってるみたいだね。
私たちの方もそろそろ見えてきたんじゃないかな??あれだよね??」
「あぁ・・・2体目の中ボス・・・ファングシーホースだ。」
「ブルグフォォォォォ!!!!!」
中ボスの目は他のモブよりもいいのか近づいていたムクロとユリハを見つけた瞬間には移動を開始しており。
その動きも並のスピードではなく気が付くと数メートル先にシーホースがランスを構えて攻撃を仕掛けて来ていた。
「ぐぐぅぅ・・・・ギリギリ回避!!!!
ムクロ君は!?と・・・・飛んでる!!!そして空中からの回避攻撃!!!」
「ゼアァァァァァァァッ!!!ハイヤァァッ!!!!」
「グブフォ・・・・・フォグフォォォォォ!!!!!」
シーホースの攻撃を軽くかわしたムクロはそのままの流れで攻撃を叩き込むとシーホースはダメージをギリギリに抑えつつ後方へと回避しスキルを使い武装の強化と弱点部位を硬化させ再び猛烈なタックルを仕掛けムクロではなくユリハに矛先が向いていた。
「ブフォォォォォッ!!!!!」
「私だって!!!!テイッ!!!!からの・・・・・
――――――――――
「ナイス部位破壊だ!!!
このまま同時に攻撃を仕掛けて倒そう!!!
――――――――――ハァァァァァァッ!!!!!ゼイヤァァァッ!!!」
スキル攻撃で怯んだスキを利用したムクロとユリハは連続切りを見舞いシーホースの弱点である硬化した部位を粉砕しつつ攻撃を叩き込み体力を削り切り倒すと少し息を整えるために休憩を挟みながらクーリアのがむしゃらで必死な戦いを見つめていた。
「む??あぁ!!!ムクロッちたちなに休んでんのさ!?
私がこんだけ必死に食らいついてるって言うのに2人は呑気に回復ポーションを飲んでないでガンガン中ボスを倒してよ!!!うわっと!?」
「よそ見と油断は禁物だ!!!ハァッ!!!!
あの2人は私たちが見ていないところで戦っているのには違いはないのだから休憩は最低限することは認めなければなるまい。
それよりもモブがまだまだいるのだし私たちに大きくポイントが離れる前に頑張った方がいいのではないか?」
「そうなのじゃッ!!!うおりゃぁッ!!!!
今の所アタイがポイント上位になっていると思うのじゃが・・・・クーリアはこのまま杖をかじって見ているつもりなのかのぉ??」
「ちょ、ちょっと!!!わざわざそんなことを言いにこっちに来たの!?
もうごめんねクーリア・・・ユキシロって時々こうやって挑発するようなことを言っちゃうんだよ・・・」
クーリアはユキシロの言葉を聞くと苦笑いを浮かべ・・・元々のジョブであるマジシャンの力を生かし《《スペル))と剣技を組み合わせた戦い方を見せMPの配分を考えた立ち振る舞いを開始した。
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