第593話 海底神殿探索開始!!!
――――――――――――――――海底神殿
道の開けた場所に到着し門番の数と状態から一気に攻めたとしても問題はないと判断したムクロたちはそのまま門番に突撃し他のモブに伝達が回る前に討伐しアイテムがドロップした途端にクーリアはアイテムに喜びの歓声を上げていた。
「こんな弱いモブからでも銀の硬貨がドロップするのならコレは中にいるモブも宝箱もすっごく期待できるね!!!
こんなにデカイ金の山をどうしてみんなは攻略しようとしないんだろ??
私だったら何回でも周回してお金をじゃんじゃん集めるんだけどなぁ~」
「きっとクリアできない何かがあるのかもしれないな。
モブが想定以上に強いか罠に何か特殊なエフェクトが施されているとか・・・想像だけでも数多くの事が言えるがその先はやはり自分の目で見た方が早いと言えるな。」
「それもそうね、だけどクーリアが目の色を変えてまで攻略しようとしているこの海底神殿にそこまでのモブやトラップが張り巡らされていると想像する方が難しいわね。
だからきっとボスモブの特殊ギミックに返り討ちにされているところじゃないかしら??」
「特殊ギミック??それって例えば形態変化とか2体目のボスが現れるとかっていうこと??
そんなのが来たら普通は不意を突かれてやられちゃうかもだけどこっちにはムクロがいるんだし何とかなるわよね??ね??大丈夫よね!?」
ヴァニスの心配はユリハ達にも伝わったのかムクロに集中するがムクロは能天気になるようになると答えて海底神殿へと潜り込んでいた。
「うっひゃ~~神殿と聞いていたけど割と広いね。
マップも海底神殿だと真っ白だし・・・ひとまずこの近くにある部屋に入って何があるのか調べてみる??」
「まぁ今回はクーリアの案件だし俺は構わないが・・・
ユリハ達はどう思う?何か怪しい点とか気になる事とかあれば聞かせてほしいんだが・・・」
「ん~私は特に何か待ち伏せされてると言うか罠があるとかそう言うのは感じないけど・・・ここにいるモブはシーモンスター系統が多いからその点を考えて動けば何とかなるんじゃないかな??」
「水に関連したモブという事だな?
という事はシーライダーとかシーブレイバーがいるかもしれないな。」
「アタイは特に相手は何が来ても殴り飛ばすだけで平気じゃよ?」
「私もランスが通るのならそこまで気にすることはないけど・・・何か妙な違和感はあるよね・・・・他のプレイヤーがあまり来ないとかいう点も考えるとね・・・」
「まぁひとまずそこのフロアを観察すればいいのならまずは行動してどうなるか見て見る方が手っ取り早そうね。
という事で私が1番をいただいちゃうわ!!!」
ヴァニスがフロアに入った瞬間、何かの警報が鳴り響き・・・その音を聞きつけたモブ達は一斉にヴァニスやムクロたちを包囲し攻撃を躊躇なく放って来ていた。
「くッ・・・想像以上に熱い歓迎だな!!!
ユリハ達はそっちのモブを任せる・・・俺はこっちのモブを片付ける!!
――――――――――ゼアァァァァァッ!!!」
「うん!!!でも予想外の量のモブだけど質的にはそこまで手に余る程の強さでもないから全然平気だよ!!!テイヤッ!!!!」
「だが攻撃は見極めないと波状攻撃で受けてしまうな。
エリとクーリアも援護を頼む!!」
「もっちのろんろん!!!さぁエリ!!私たちのスペルをガンガンいっちゃお!!!」
「私もスペルはそこまで安売りしているわけじゃないのだけれど・・・
今回は仕方ないから手を貸してあげるわ。」
「と、言いつつもスペルをガンガンとモブに当てていますがあえて言わず私は私の務めを果たすと致しましょう・・・・さぁ引き千切れなさい!!!」
レイの剛腕装甲はモブを紙を破り捨てるかのようにして消滅させるとエリエントとクーリアのコンビによるスペルによってあらかたのモブが消されるとアイテムドロップがされたのかムクロの他クーリアたちにも数多くのドロップ品が配られていた。
「へぇ~意外とドロップの量が多いね・・・
これもあの秘湯に入った効果なのかな??」
「うん、きっとそうだと思うよ??だってさ・・・私の欲しかった金の硬貨がすでに4枚もドロップしてるんだよ??
こんなのウマ過ぎて何度でも周回できちゃうね!!!」
「私たちはそこまでクーリアの周回に付き合うつもりはないから1回限りと思ってくれていいわよ??
それに・・・この流れは想像以上に手が緩く感じるわ。
今までの換金系クエストはある程度の難易度が設けられているのが普通だからこれも何か裏があってもおかしくないわよ。」
「言われてみれば今回のモブも少し手が緩かったようにも感じるな。
動き的には悪くないのだが手が悪いと言うか・・・なんだか妙な感じだな。」
「そうですね・・・私も幾度と攻撃が当たるような場面がありましたがその攻撃が当たる場面に限って動きが1フレーム分ズレがあったと言いましょうか・・・無駄な考える動作が見えました。
コレはモブ側がワザとやられるようなフリをしていると言ったような動きとも取れます。」
レイたちもモブ側が取った不思議な動きに違和感があったと答え・・・ムクロたちはその先にいるであろうモブとの再戦にさらに気を貼りつつ挑もうと言ってさらに奥へと通ずつルートを進んでいると突き当りのフロアにモブの配置はないが真ん中に大きな宝箱がありアタリかハズレかわからないが開けるかどうかという話になっていた。
「私的にはアレを空けて硬貨ザックザクが望ましいけどさ??どう考えても罠じゃない??
モブの配置もないしさ・・・あれだけ堂々と真ん中に飾る??フツー??」
「そうだな・・・私の意見から言わせてもらうと何かしらの罠が貼ってあると考えていい者だと思う。
それにもしも隔離系の罠だったとしたら確実に1プレイヤーをキルするために仕組まれた罠だともいえるし単純に当たりのアイテム部屋かもしれないしと複雑だな。」
「スペルでエネミーサーチをかけてるけど潜んでるモブがいる訳でもないから何とも言えないわね・・・あとはクーリがが明けたいかどうかだと思うけれど・・・・」
エリエントたちは最終的にクエストの企画者でありアイテムを狙っている者であるクーリアに問うと・・・クーリアはムクロを呼びだし自分の警護をしてもらいつつ宝箱を空けると言うと2人はそっとエリアに侵入し宝箱に触れた。
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