第565話 サソリの黒化
―――――――――――――――――氷塊ピラミッド
男はサソリによじ登ると、最後の手段と言って隠し持っていた注射器を取り出しサソリに対して使用しようとした所アヤカの射撃が男を貫き・・・そのまま終わるのかと思われたがそう言うわけでもなく。
男は攻撃の痛みに耐えつつサソリに注射器を突き立てブラックアクアリーゼを注入することに成功しサソリに変化が現れた。
「あの男・・・最後の最後でブラックアクアリーゼを使ったのか。
それも自分にじゃなくてサソリに・・・・この戦いはまだ終わりそうにないな。」
「うん、サソリの形状がどれだけ変わるかわからないからクーリアたちがいる場所まで下がろ!!」
「ぐはッ・・・く、クハハハハッハハ!!!!
いいぞ!!!いいぞ!!!これがブラックアクアリーゼによる形状を戦闘に特化させる効果か!!!
全く・・・想像を超えるこの効果!!!最高だ!!!もっとだもっと大きくより強く変化して奴らをこのグロリアに混沌をもたらせ!!!!
――――――――――ぐあぁ!?なぐ・・・・がぁ・・・なんだ!?」
男は銃弾の痛み以外の激痛が体に走り、その痛む先を見るとそれはサソリの変化している体の一部が口のように形状を変えて男を捕食し始めており。
男は最後までサソリの戦いを見ることなく捕食されてしまい消えてしまうと・・・サソリは前進を真っ黒に染め上げ・・・男の亡骸を本体に移したのか背の部分から生えだし顔の部分には赤黒く光る水晶がありその部位が急所だと連想させたのだが・・・サソリ自身の動きが先ほどまでとは比べ物にはならないほど早く鋭くなっていた。
「ムクロッち!!!こっちに戻ってくる時間が無駄だから攻撃に向かって!!!
援護は私たちに任せてじゃんじゃん攻撃しちゃいな!!!」
「私の事も考えて言ってくれないかしら??
私はさっきの分でMPを補給しないと駄目なのよ??
だから回復する間の援護攻撃はアヤカとクーリアに任せたわよ。」
「了解、私もスキルを発動して旧型の武器じゃそろそろ限界だから壊れない程度に援護するわ。
新しい武器が届いてたらまだまだ戦えたのに惜しいわね。」
「そんな事言っている間にミストがサソリと戦い始めてるよ!?
私も援護に向かわないと!!!待っててミスト!!!
この高貴で強いヴァニスが助けに行くよ!!!」
「助太刀ならばアタイも手を貸すのじゃ!!!
あのサソリは生半可な力では一瞬でペシャンコにする力を有するボスモブを超えるモブと化したのじゃ。
となれば力自慢のアタイやファムたちの出番なのじゃ!!!」
「そう言う事だよ!!!エイヤッ!!!ぐッ・・・黒い装甲に傷がつかない・・・
って、事はやっぱりあの人型のアレが弱点かな・・・・
だったら・・・・ナパームフレア!!!!」
ファムの攻撃が胴体にヒットするもダメージが通らないと言う事を察するとすぐに弱点であろう人型の部位を狙ってスペルを唱えるが・・・その攻撃が直撃する前に見えないシールドがあるのか弾かれて消え。
攻撃を繰り出していたフェムに強烈な叩き攻撃を繰り出して吹き飛ばし足元にいたミストも同じように見つけ次第に吹き飛ばしサソリの攻防も先ほどとは比べ物にならない程に高くなっていると言う事がわかり。
ムクロとユリハたちは攻撃タイミングを窺いながらグルグルと回っているとサソリはその行為を邪魔するかのようにハサミで邪魔を仕掛けつつ人間の方の腕で打撃を入れて吹き飛ばした。
「きゃぁぁあぁぁっ!!!!」
「ご主人様、ユリハの事は心配なさらず目の前のサソリにダメージを入れてください。
私もできうる限り加勢します。
――――――――――剛腕装甲でお相手致しましょう!!!ハァァッ!!!」
「いいぞレイ!!!
ユリハの無事を祈りつつ俺は目の前のサソリを討つ!!!!
―――――――クイックシフトッ!!!!」
「グゴオゴゴゴオオオオオオオ!!!!!!」
「ぐ、ぐあぁ・・・イツツ・・・あのサソリは本当に想像をはるかに超える力だな。
っと、こっちにユリハが吹き飛ばされてきているな。
ファムも受け止めるのに手を貸してくれ。」
「うん分かった!よし・・・ぐぅぅぅうぅぅ止まれぇぇぇ・・・・
――――――――――ふぅ何とかユリハを受け止めることに成功だね。」
ミストとファムの飛ばされていた方にまでユリハが飛ばされるが2人の手によってダメージを最小限に抑えたユリハは体中にバンテージを見た目を気にせずに巻き付け・・・・今もなおレイとムクロが戦っている場所へ向かって飛び出し。
ミストたちもコンディションを整えてから攻撃に向かうが次の攻撃ターゲットがレイになるとレイの剛腕装甲の上からハサミと人間の腕での攻撃が隙間なく襲い掛かり。
剛腕装甲が次第に変形し嫌な音を立てながらひびが入っていた。
「く、くぅ・・・・このままでは剛腕装甲諸共私は潰されてミンチにされてしまいますがそれもご主人様の為になるのであれば本望。
いいでしょう・・・私の命はご主人様たちの為に使いましょう。
ですが目の前の爪の大きなモブは覚悟してください・・・現状私に集中していることでとても重要な見落としがありその見落としが大きな問題であると言う事を。
―――――――――さぁご主人様、見せ場ですよ。」
「レイ・・・・ぐッ・・・・うおぉぉおぉぉおお!!!!!
―――――――――――ブレイブダンス!!!!!」
「グオオオオォォォォォオ!!!!!!」
「ムクロ君の攻撃速度に追いついてる!?
このままじゃ・・・・私がサポートしなくちゃ・・・・でも、さっきのダメージでうまく足に力が入らない・・・・・どうしたら・・・」
「ユリハ!!!私の手につかまって!!!
荒っぽくなっちゃうけど・・・ムクロのいる場所まで一気に上昇するから飛び出して!!
でも飛び出した際に着地時にダメージが入るかもしれないけどいい??」
ファムはユリハに愚問ともいえる内容をするとユリハは二つ返事で大丈夫と返しユリハの手を掴んだファムはそのまま高く飛んでムクロの見える上空からユリハを落とし上空からの奇襲をかけていた――――――――――――――
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