第506話 レアな食材とひと時・・・
――――――――――――――プライベートホーム
クーリアはミストたちに流されるまま涙を拭ってアイテムを叩きつけたのだが。
そのアイテムはユリハ達の取り出したアイテムと比べて大きさが異なり。
クーリアの手に収まる程度の小さな砂時計のようなアイテムで・・・・クーリアはユリハ達のアイテムに負けてられないとばかりに強気でプレゼンを開始した。
「これはね!!!私がドロップした中でも最高に価値のあった伝説級のアイテムでさ!?
アイテム名は神の砂時計って安直な名前なんだけど・・・・
書かれてた効果がすごいんだよ!!!
このアイテムは使える場面とかクール時間があるけど効果が高価だから仕方ないんだけど・・・・これはね??使ったプレイヤー以外の範囲内の時間を止めて停止させる効果なんだって!!」
「それってつまり・・・回避の間に合わない攻撃とかを避けたりできちゃうって事かな??
それならものすごく性能のいいアイテムなんじゃないかな??
――――――――――エリはどう思う??」
「そうね、あの砂時計は偽物じゃなさそうだから言ったままの効果で間違いはないけれど。
使う術者の魔術ステータスに依存するとも聞いたからクーリアのステータスが高くなければ価値のないアイテムと言う事になりうるわね。
で、そのアイテムを使ってみたの??」
「あぁ是非ともその効果を見て見たいものだ。
だが時間が止まるとなると確認の方法がないのだが・・・どうなんだろうか。」
と、不思議そうに砂時計を見つめるミストたちにクーリアはニヤニヤと笑みを浮かべアイテムを使用しようと砂時計を逆さに向けるると―――――――
「うげッ・・・・一定のイベント期間外の街の中じゃ使えない・・・のか・・・・・これじゃどうやって見せたらいいんだよぅ・・・・」
「けど、アナウンスが言ってる通りイベントが来たら使えるのだったらその時にでも使って見せてくれたらいいかな。」
「そうだな時間を止めた所でどんな悪戯をされるかと想像が絶えないからな。
そういうことなら実戦でという事で楽しみにしておこう。
で、他にレアアイテムがドロップした者はいないのか??
いなければこのまま解散という流れになるのだけど。」
「アタイたちは特別アイテムはドロップしていないのじゃ。」
「私もそろそろ眠たくなってきたから手短にぃ~ふわぁぁ~~」
「2人は無理せずに先に睡眠に入っていてもらって構わない。
それじゃ最後は俺のドロップしたアイテムの披露とするか。
俺がドロップしたレアアイテムはこの新古代獣の燻製肉だ。」
「ムクロ・・・ここまで勿体ぶって出したのがそれって・・・・どういう神経しているのよ。
それに・・・眠りについたはずじゃないのかしら??」
エリエントの言葉にギクッとしたユキシロとファムはテーブルの前から離れようとはしているがその肉の見事な燻製に魅せられ・・・目が離せないという様子に。
レイにこの食材の調理を頼み・・・寝ろと言っていた本人はファムたちの今度は残るようにと言って置き。
レイに調理をさせた肉を全員でつまむこととなった。
「それじゃいただきますなのじゃ!!!
アムッ!!!んむぐッ!?コレはとんでもない味なのじゃ!!!
今までの食べてきた燻製とは比べ物にならないくらいにウマイのじゃ!!!」
「それにこれは・・・・一定時間ステータスも強化されるバフ効果付きだよ!!
すごいよ!!!このお肉すごい!!!」
「味もいいしステータスバフも付いてるとなるとコレは本当にいいドロップだったのかもしれないな。
だが・・・こんな解散前に食べるのはやっぱり勿体なかったか??」
「モグモグ・・・そうね、食べ終えた後に解散すると知っていて食べてるのは滑稽だけど。
こうやって楽しく美味しいものを分け合うのは嫌いじゃないわよ。」
「あれれぇ~エリってばなんか笑ってなかったぁ???
あんまりにっこり笑顔を出さないエリが珍しい事も・・・・イギャギャギャ!!!!キュートな耳はデリケートなんだからそんなに強く引っ張らないで!!!」
「うん、これは本当に美味しいよ!!
レイちゃんの調理スキルもかなり上達して来たのもわかる味付けで私もまだまだ頑張らないと!!」
「お褒めにあずかり光栄にございます。
ですが・・・私はただご主人様の命令通りに調理しただけにすぎません。
この食材はさらに手をくわえればもっと美味しく頂けるかと思いますが・・・・時間がないと思い熱を加える以外の行為はしておりません。
ですから私の腕がいいというのではなく肉本来の味がとても良かったと言い換えることもできるかと。」
「今日は妙に謙虚ね。
いつもならもっと高飛車に語ってムクロにア~ンでもするのかと思ったけれど。
まぁコレ以上は言わないでおいたげるわ・・・・せっかくの美味しい料理の席だし。
楽しく飲み食いする方が私も楽しいし・・・・」
アヤカの言葉にレイはペコリと頭を下げ・・・何もしないまま下がろうとした時。
ムクロはレイを引き留め、先程の戦闘の褒美と言ってムクロはレイにア~ンをしてやろうと語ると。
レイは大きく口を開けて肉を食べ・・・すごく満足そうな笑顔を浮かべていたのだが・・・・・
「ご主人様、こう言っては何ですがこのパターンからすると他のメンバーにもしなくてはいけない流れではないでしょうか??」
「あ・・・・えっと・・・・みんな??その・・・・そんなにすごい目で見つめられたら怖いんだけどさ・・・・アハハ・・・・」
「ムクロッちぃ・・・わかってるよねぇ??こうなった場合はどうしたらいいのかって事をさ??」
「わ、私は別に・・・その・・・何と言うか・・・ムクロがみんなにすると言うのなら拒否するのも悪いし・・・うん。
仕方なく私はアーンをしてもらうとしよう!!!しょうがなくだ!!!」
「それじゃしてもらうと言う事で順番にしてもらいましょ。
それが終わったら解散で・・・・ハイ、開始。」
エリエントはそう言って先にアーンをしてもらいログアウトすると。
ミストやクーリアたちも同じようにアーンを済また後にログアウトしていき・・・アヤカは恥ずかしいからパスと言う事で部屋に消え、最後に残ったユリハにムクロはアーンをしてやるとレイに挨拶を済ませ互いにログアウトした――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます