第459話 いざ、コラボイベントサーバーへ!!

―――――――――――――自室


 悠一たちはあれから夕食やリアルで済ませられることを済ませて自宅で待機していると。

由里からメールが届き、内容を読むと今回のイベントが楽しみと書かれており。

悠一はふとブロッサムでグロリアを起動させようと画面を切り替えると・・・そこには見ず知らずのキャラクターがいた。



「うわッ!!き・・・・君は・・・誰だ??どうしてこのブロッサム内にいるんだ??」

「ん~私にもよくわからないの。

気が付いたらここにいて・・・・何だっけ?グロリア?とか言う世界に行く途中でココに飛ばされてきちゃったんだよ。

で、君は誰なのかな??

あ・・・その前に私の自己紹介だね!!

私はフェアリーファンタジーの主人公のフィールだよ!!」

フェアリーファンタジーの主人公だと名乗る少女の名はフィールと言い。

見た感じだと悪意のあるハック系のツールやプログラムとは認識できなかった悠一は自分の名をグロリアでのネームでムクロだと自己紹介し。

それからフィールに質問をしようとした時、フィールの近くに不思議なが現れ・・・・・



「あ、コレコレ!!!この穴に入ってきたらここに来たんだよ!!

で・・・なんだか上からの命令?がウルサイから先にグロリアに向かってるから。

私を起こしに来てね!!!!それじゃ・・・・」

「あ、フィール!?ちょっとまッ・・・・

何だったんだ・・・アレ??にしてもブロッサム内にレイやルミ子以外に出てくるなんてな。

あ・・・グロリアのアップデートが始まってる・・・・」

悠一はフィールと話をしている際に見ていなかったグロリアのアップデートをすぐに行い。

少し遅れながらグロリアにログインすると・・・始まりの都はFFの世界観に合わせて製作したのかファンタジーな衣装に身を包んだプレイヤー達でにぎわっており。

ムクロは駆け足でホームに向かうと・・・・・



「悪い・・・ちょっと色々あって遅れた・・・・」

「おそいッ!!!って言いたいところだけど・・・・

他のみんながまだ来てないんだよね。

だからムクロッちィ~~言ってたプレゼントを早くちょうだいよ!!」

クーリアにせがまれるようにプレゼントを要求されたムクロはクーリアようにセットしていたプレゼントBOXを渡すと。

クーリアはすぐに封を開けて中からクーリアと名の入ったネックレスを取り出していた。



「えっと・・・こういうのが喜ぶって2人から聞かされて名前を俺が彫ってみたんだが・・・・どうかな??こういうのしたことがないから下手だが・・・使ってくれると嬉しいかな・・・あはは。」

「そんなことないよムクロッち・・・・私の為に作ってくれたんでしょ?

だったらずっと大切に持ってる。

――――――――――ずっとずっと・・・・・ムクロッち・・・あんがとね。」

「はい、そこまでです。

終了のお時間でございます。

部屋からいいムードだと感じつつ見ておりましたがご主人様との夢のひと時は終了でございます。

延長はございませんしリプレイも不可ですのであしからず。

さぁご主人様・・・ユリハ達が来るまでこちらでお茶でも飲んで待っていてくださいませ。」

そう言ってレイはムクロをソファーに座らせ、クーリアたちにもお茶を注いで待っていると。

部屋から寝ていたのか目を擦りながらユキシロとファムがやって来た。



「ぬふぁ・・・今何時なのじゃ??メンテナンスが終わったと思えば外は騒がしいのじゃが・・・・」

「私もすっごく気になってたの。

何か新しいイベントでも始まったの??」

「そうそう!!イベント!!今日私が買いに行ったゲームとのコラボなんだよ。

いやぁ~本当にイベントサーバーでの冒険が楽しみだねぇ~」

「と言う事は私たちグロリア産のNPCはサーバー間の移動ができない可能性がありますね。

ですからサーバー間の移動ができない場合はご主人様方でお楽しみくださいませ。

ですが、いくつか注意しておきますが・・・危険な行為をしない事はもちろん。

すぐに女性プレイヤーを助けに行かないようお願いします。

理由は伏せておきますが・・・・お判りいただけましたか??」

「あはは・・・ユリハ達の監視もあるから大丈夫だと思うけど・・・危ない状況だったら飛び出して行く癖はどうやっても抜けなくてさ・・・・」

「だったら、私がムクロに首輪をつけて歩いてあげようかしら??」

ムクロの言葉に返したのはエリエントで・・・他にも遅れたと言ってアヤカやヴァニス達もやって来ると。

すぐさまソファーは人で埋まっており・・・・ムクロはこの場を借りてとヴァニスやアヤカにプレゼントを手渡したのだが――――――――



「全く・・・ムクロは本当に・・・まぁしょうがないわよね。

ユリハ達が見てる所で渡す方が効果的だもの。

でも、忘れずに私たちの分も買ってきてくれたことには感謝するわ。

――――――――あ、ありがと・・・・」

「わ、私は高貴なヴァニス様だからムクロのプレゼントじゃ満足するかわからないけど・・・た、大切にしといたげるわ!!!か、感謝しなさいよ!!」

「コレでプレゼントは全員受け取ったんだよね??

だったらお待ちかねの・・・コラボイベントのサーバーに飛んでみようよ!!!」

「本当にクーリアは新しいイベントの事となるとテンションが高いな。

だが・・・見知らぬ場所での冒険は心がワクワクするというのか・・・・楽しみではあるな。」

「よし、クーリアが騒ぎ始める前に移動するか。

ユキシロたちは移動できるかわからないが一応ついてきてくれ。」

「あいあいさ!!主殿の命令ならばどこへだってついて行くのじゃ!!」

「行けるかわからないからそこまで期待しちゃだめだよ??」

ユキシロも嬉しそうに腕を伸ばして気合を入れると、ムクロたちはさっそくコラボイベント用のサーバーへ飛ぶためにポータルのある場所に向かうと・・・・・



「あ~やっぱりダメみたいだな・・・・NPCがUターンして戻って行くのが多いみたいだ。

きっとバランスの問題だったり人数によって差が付くことを考えた制限なんだろうな。

そう言う事でレイ達はお留守番になるけど・・・・留守を任せてもいいか??」

「ご主人様の戻られる場所の維持は私どもにお任せください。

こう不機嫌そうに見えるユキシロもこうやって尻尾を振っているところから見ますとご主人様の言葉を裏切れないといった所でしょうか。」

「ぬぅ・・・・レイレイにはお見通しなのじゃの。

うむぅ・・・主殿・・・一緒に行けないのは残念じゃが・・・面白い体験をしたのなら是非とも話を聞かせて欲しいのじゃ!!」

「そう言う事だから私たちは戻ってジャカルゥのお世話をしたりしよっか。

だからムクロたちは気をつけてイベントを楽しんできて。」

「やはりこうやって一緒に行けないとなるとなんだか悪いな。

だが・・・3人の分まで楽しんでくるからお土産を楽しみにしていてくれ。」

「それに何かあれば連絡するからその時はサポートを頼むかもしれないし。

いつでも動けるようにしておいてくれれば助かるわ。」

「それやじゃ・・・寂しいけど行って来るね!!!」

ユリハの言葉を最後にムクロたちは一斉にポータルに触れてイベントサーバーへと飛び。

その光の柱が消えるのを見送ったレイ達はそのまま任されたホームへと戻って行くのであった――――――――――

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