第458話 フェアリーファンタジーコラボ
―――――――――――――――放課後:校門前
悠一たちは放課後校門前に向かうと由里と涼孤の2人が待っており。
悠一たちを見つけた2人は悠一の元へ駆け寄りこれからどうするかという話になると耀子は手を高く上げて寄り道しようと言い放ち悠一の腕を掴んで走り出した。
「ハァハァ・・・・急に走ったら危ないだろ??
で、寄り道って言うけど何をするんだ??
また喫茶店でケーキでも食べるのか??太らないか?」
「ふ、太るとか女の子前でいちゃダメ!!!これだから悠一は・・・
でも喫茶店に向かってるのには違いはないけど・・・」
「あはは・・・でも悠一君、本当に女の子に対して体重の事とか体の事を聞いちゃだめだよ??
それはマナーであって秘密にしておきたい極秘情報なんだから。」
「そうだな・・・男の悠一とは違って私たちは乙女だ。
知っていい事と悪い事があることをこれを機会にして覚えておくといい。
とかなんとか言っているうちに喫茶店に到着だな。」
「そうね・・・で、耀子はいつまで悠一の腕にくっ付いてるわけ??
そろそろ離さないと由里や私たちが黙ってないわよ??」
耀子は由里達の表情からサッと悠一から離れて何事もなかったかのように喫茶店に入りいつもの席に座って注文を入れた。
「それじゃアップルパイとアイスココアにしよっかなぁ~」
「俺はコーヒーだけでいいかな。」
「悠一は食べないのか?ふむ・・・なら私のケーキを一口食べさせてやろう。」
「な!?それだったら・・・私も・・・・あげる。」
コトハはいつもの流れだとため息をついて注文を入れ・・・ごちゃごちゃとグロリアの話やテレビ番組の話しをしていると注文していた商品が並べられ。
涼孤はすぐに悠一にア~ンを行った。
「ほら悠一・・・ア~ンだ。
む、どうしたのだ?家じゃもっと素直にしてくれるというのに・・・・もしかして由里達がいるから恥ずかしい??」
「えぇっと・・・こういう場所だから・・・あはは・・・
外ではなるべくそう言うのは無しの方がありがたい・・・かな?」
「えぇ!?私もしたかったのに・・・・」
「由里ぃ~そう言う事なら私の口にホールインワンしてもいいんだよ!!
―――――――――ほら~ウェルカム~ごふぉッ!?」
「どうかしら??私のケーキのお味は??」
コトハはこれでもかと耀子の口にケーキを捻じ込むと・・・耀子は喉を詰めらせて苦しそうにしながら水で流し込み。
コトハにプンプンと怒りを表していた。
「もう!!私は由里からのケーキがよかったのにぃ~~
―――――――――由里のそれって新作でしょ??」
「そうだよ。
わかった、一口おすそ分け・・・・ハイ。」
「全く由里も由里で甘いわね。
こうやって耀子を好き勝手にさせるからグロリアで騒動に巻き込まれるのよ??」
「だが・・・たまにはいいんじゃないか?
昨日まではベッドの上で耀子自身も寂しかったのだろう。
だから今回・・・いや、この光景は割と見ているような気もするが・・・・
うむ、気にしないでおこう。」
涼孤は楽しそうにしている耀子を見つつカップに口を付け。
悠一もコーヒーを飲みながら久々に戻ってきた賑やかさに身を任せていた。
そして、それから喫茶店を出ると・・・耀子のしたいことをするべく商店街に出ていき移動をしていると――――――――
「ん?ここって・・・・由里とこの前いったゲームショップ??」
「えぇっと・・・ふ、二人もここに来たことあったんだねぇ!?アッハッハ・・・・それに今回来た理由はちょっと前に予約してたゲームを受け取りに来たんだよ!!
このゲーム予約しないと手に入らないと思ってたからさぁ~~~」
「へぇ~じゃあこの在庫は何なのかしら??
初回限定版とか書かれているように思えるのだけれど。」
コトハは近くに並べてあった在庫を手に取って耀子に見せると・・・耀子は氷ついて店員に話を聞いた所。
今回は前作の件もあって在庫を確保していたらしく・・・・こうなるのだったら始めから予約何てしなかったと悔しさ半分悲しさ半分で語りながソフトを受け取って悠一たちと合流すると。
落ち込む耀子に悠一はどう言葉をかけたらいいものかと、気になった限定版の特典について尋ねた。
「そ、その・・・耀子の買ったその限定版の特典って何が付いてるんだ??
――――――――――限定装備とかなのか??」
「え?うん・・・それもあるけど・・・私のは特別パッケージ版だからフィギュアが付いてるんだぁ~
えぇっと・・・このキャラの特別衣装と装備一式にこのキャラのフィギュアが特典内容だね。
あぁ・・・・今日はこの特典を見て癒されよ・・・・はぁ・・・・」
「あはは・・・すっかり落ち込んじゃったね。
でもお店にあれだけしか残っていないって言う事は本当にそのゲームが人気だって事だよね?
それなら予約して注文していて正解だったんじゃないのかな??」
「それもそうだ、予約をしていなければ手に入らなかったかもしれないだろ?
考え方を変えれば結果的には良かったじゃないか。」
「ねぇ悠一たちちょっと待って。
さっきグロリアの運営からめメールマガジンが届いたのだけれど。
どうやら耀子の買ったソフトとグロリアがコラボするみたいよ?」
その言葉に耀子は急に目の色を変えて喜び、ソフトにキスをしていた。
コトハにメールマガジンが届いていたと知った涼孤や由里たちは自分たちの方にも届いていないか確認すると。
コラボは今日からと言う事もあって、緊急メンテナンスをしているという内容も書いてあり。
耀子はこれからの作戦会議は自宅からやろうと言い出し・・・ひとまず解散することにして悠一たちは家からチャットルームに入って作戦会議が行われた。
「ん?あれ??ミストはどった??」
「えっと、今日のイベントを満喫するために俺にこの場を任せて姉さんは晩ご飯の用意とかしてる。
それにしても前日まで予告も何もなかったのに・・・・すごいな・・・
こんな人気タイトルとコラボするななんてな。」
「そうだよね。
しかも今日発売されたタイトルだよね??
それにしてもいきなりすぎてゲーム買った人たちはどっちを優先するのかな??」
「それはその作品を現に買った本人から直接聞けばいいんじゃないの??
で、クーリアはどっちを優先するのかしら??」
エリエントの問いにクーリアは悩むことなくムクロたちのいるグロリアを優先すると言うと。
エリエントはそのままの流れからどういう風にコラボを見て回るのかと問うと。
クーリアはコラボにちなんだ特別ステージかサーバーができるという情報をキャッチしており、その内容について熱く語り始めた。
「でさ!!今回コラボする「フェアリーファンタジー」の世界観をモチーフにしたサーバーができるらしくてさ!!
そこにはフェアリーファンタジー略して
そのキャラたちと一緒にコラボしたグロリアだけのオリジナルストーリーが楽しめるらしいんだよねぇ~」
「つまり・・・FFのキャラクターはNPCキャラクターとして登場して。
俺達とPTを組んでコラボストーリーを冒険できるって言う事か。」
「なんだか面白そうなイベントだね。
でもクーリア・・・ままだイベントの内容が公開されてないのにどこからその情報を集めてきたの??」
「ユリハ・・・それはあまり振れない方がいいかもしれなわいわ。
だけどクーリアの事だからそれだけ信用たる存在からの情報って事で問題なさそうだけれど・・・・真実はメンテが明けたらわかるから楽しみにしておきましょ。」
エリエントの言葉からクーリアはさらにテンションを上げて唸り声をあげると。
こうしてはいられないとリアルで済ませられることを全部済ませてくるというだけ言って通話を切って消えると。
ムクロたちもメンテが終わり次第ホームで待ち合わせすることにして通話を切り、夕食の準備をしている涼孤の元へと向かった――――――――――
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