第445話 柱の元で待つモノ
――――――――――――――イベントダンジョン:宝探し
ムクロたちは洞窟の中を進み、青い湖を探していると。
少し歩いた先に青く光るフロアが現れ、ムクロが調べてくると言ってサッと飛び出して行き・・・少しして戻って来たムクロはこの先にブルーコータスがいると全員に伝えると。
先ほどまでやる気に満ちていたヴァニスの顔が不安な表情を浮かべていた。
「だ、だだだだ大丈夫よ・・・・私・・・高貴な私ならやれるやれるやれる・・・・ヒャウッ!?ナニ!?何かの攻撃!?」
「違うわよ、私のスペルで作った氷で驚かせただけよ。
ほら・・・もう少し力を抜いてリラックスしなさい。
そんなにガチガチだといざっていう時に動けないわよ?
それに・・・・私が変にプレッシャーを与えるようなこと言ったのが原因なら・・・謝るわ。」
「えぇ!?エリエントが人に謝るとかレアだよレア!
ほらほらぁ~悪いと思ったのなら謝っちゃいな・・・ぎゅはッ!?」
変な絡みをするクーリアに対してエリエントは杖で足を突き。
クーリアが悶えている間にエリエントはヴァニスに謝罪すると、ヴァニスは先ほどよりも凛々しくなり。
この戦いの前衛は任せて欲しいと言うと、ムクロたち前衛が集まり。
ブルーコータスの背中を中心に攻撃する事と基本攻撃である結晶飛ばしやスペルの事について入念に話し合うとムクロたち前衛はブルーコータス目掛けて突撃した。
「みんなが期待してくれてるのだったら応えるのが高貴な私の責務よね!!!
だったら私はもっともっと高貴に優雅に戦って見せるわ!!!!
―――――――――――いっけぇ!!!ブレイブスティール!!!」
「ナイススキル攻撃だ!!!
よし、ヴァニスに続けて私も攻撃を繋げる!!!
――――――――――ハァァァッ!!!アークブレイクッ!!!!」
「くッ・・・下の方はやっぱり硬い・・・・
私も上を狙わないと駄目そうだね・・・・なッ!?結晶飛ばし!?間に合わない・・・・・」
「よっとぉ・・・ユリハもっと頭上と周りの警戒をするんだ。
このモブは背後に弱いからできるだけ回り込みながら攻撃するのがお勧めだ。
こうやって・・・・・こうだッ!!!ゼイアァァアァッ!!!」
「ひゅ~~さっすがムクロッちィ~やるねぇ~
さぁ~て、私たちもじゃんじゃん背中の結晶に攻撃しよっか~
―――――――――――サンダーミサイル!!!」
「バフもかけ終わったらやる事はそれしかないわよ。
さぁ喰らいなさい・・・・
―――――――――――サンダーブレイク!!!」
前衛の攻撃のスキをクーリアとエリエントがカバーしつつ攻撃を集中させると。
対に背中の弱点部位がむき出しになり、ムクロたちはそこに攻撃を叩き込むとブルーコータスの体力は瞬く間に消滅し・・・光の粒となって消え去って行くと・・・・・
「げげッ!?ナニ!?何が起こってんの!?かなり大きな地震だけど!?」
「あのモブを倒すことによって次の道が開かれたって言う事か。
つまり、この先にも何かしらのモブが待っているに違いないとして・・・
そのマップに何か追加されていないか??」
大きな地震と共に湖が割れ、その先に進めと言わんばかりに道ができており。
揺れが収まるのを待ちつつムクロはクーリアにマップの確認を指示すると。
そこには先ほどまで書かれていなかった情報が載っており、次は「大いなる柱と柱の間に立つモノ」と書かれていた。
「で、この大いなる柱って・・・・どこの何なのさ?
このマップからだとそんな柱は見えないんだけど・・・・」
「何でもかんでもすぐに見えるものだけで判断するのは良くないわよ。
この道を進んだ先に何が待っているのか確かめてからでも遅くないわ。
だからまずはこの道を進んだ先に何があるのか確かめるのが先ね。」
「うん!!すっごくワクワクしてくるね!!!
ヴァニスもそう思わない??」
「そ、そうね!!高貴な私に今後も戦闘は任せておくといいわ!!!
だけど・・・先のモブって強くなったりしないわよね??」
「ん~こういうイベントの構造上モブの強化はあり得るから覚悟しておいた方がいいかもしれないな。
でもこのメンバーなら大丈夫だ・・・きっとな。」
「うむ、そう言う事だ・・・先に進んで何があるのか確かめよう。」
話が決まると割れた湖の先に通じる道を通って再び地上へ出ると。
そこは先ほどまでいた島ではなく、違う世界のように見えていた。
「ムクロ、コレはどういう事だ?
私たちは何か不思議な所にいるような気がするのだが・・・・
妙に天も明るいのもその一つなのだがそれよりもアレを見てくれ。
あの柱はさっき言っていた大いなる柱というものじゃないか?」
「見た感じだとアレが記された柱かもしれないな。
よし、物は試しだ・・・あそこに向かって移動しよう。」
「そうね・・・戻ろうにも戻る道が無くなってるもの。」
「ゲゲッ!?私たち・・・迷子になっちゃった感じ??
あぁ~~もぅ!!本当に意地でもクリアしてレアアイテムをゲットして帰ってやる!!!」
「く、クーリア落ち着いて!!
他にもモブがいるかもしれないから静かに行動しないとだよ!!」
ユリハの言葉にクーリアは奥歯を噛み締めて怒りを殺して進みだし。
マップを見るとヒント以外のマップ表示が消えており。
間違いなくこの場所はマップ外の場所と言う事が判明した頃に、柱のある開けた場所に到着していた。
「あれ?柱が1本しかないけど・・・・どういうことなのかな?
周りを見てもあんな柱はどこにもないし・・・」
「大いなる柱と柱の間に立つモノ・・・・きっとモブと私たちの事を示した暗号ね。
で、その相手がアレで・・・・きっとあのモブを倒せばこの柱に何かが起こると予想しているのだけれど。
その前に散会した方がよさそうね・・・攻撃が来るわよ!!」
「なッ!?マジでッ!?そう言うのは先に行ってくれないと困っちゃうんだけどぉ
ぉ!?」
「クーリアに同意ッ!!!きゃぁぁぁあぁぁ!!!!」
「ぐッ・・・・コレはマグマでも飛ばしてきているのか!?
凄まじい熱を帯びているが・・・一体どんなモブが・・・・」
ミストたちは攻撃を何とか避けることができ。
攻撃を仕掛けてきたモブを確認すると、そのモブは巨大な仮面を付けたカースドゴブリンであった。
「今回の相手はカースドゴブリンか・・・・呪い系のスペルとさっきの属性スペルで攻撃を仕掛けてくるのと。
瞬間移動で移動するから手分けして攻撃した方がいい。」
「うむ、わかった。
それでは私はこっちの方から攻めるからムクロたちはそっちの方を頼む。」
「私はヴァニスとこっちから攻めるよ!!
今回も頑張ってやっちゃお!」
「えぇ、そうね・・・・こういうタイプ苦手なのよねぇ・・・・
だけど私の高貴なプレイングの前にゴブリンだろうが何だろうが相手はみんなやられちゃうんだから覚悟なさい!!!」
「ハイハイ、言う事を言ったのならすぐにユリハと行動を開始しなさい。
相手はすでにスペルを唱え始めてるわよ。」
「私たちもスペルで援護するから巻き込まれないようにしてよッ!!!
―――――――――――いっけぇ!!!フリーズボム!!!」
クーリアはゴブリンに対してスペルを放つと、その攻撃が直撃する前に瞬間移動しており。
その現れた先でユリハ達に近距離でのスペル攻撃を喰らわせると。
攻撃を喰らいつつもユリハとヴァニスはゴブリンに攻撃を入れるが、軽いダメージを入れただけでゴブリンはすぐに瞬間移動してこちらの様子を窺っていた。
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