第414話 ゴーストナイト戦:終了
―――――――――――――――中級層:砂漠フィールド
ゴーストナイトに攻撃を叩き込むが、ゴーストナイトは避けようとせず。
ムクロの攻撃を全身で受けており・・・体力を減らしつつゴーストナイトは見えない剣でムクロを薙ぎ払った。
「おっと!あぶねぇ・・・・にしても回避するのがやっとだな。
あの剣はそこそこに刀身が長くて威力もあるブロードソード系だろうが。
無闇にガードして武器の耐久力を減らしすぎるとマズい・・・
ミストも武器の耐久力に気を配りながら戦ってくれ。
コイツのスキルからみて武器の威力も割とあると思うからな・・・・」
「了解だ!!だが・・・ヤツはどうして攻撃を避けようとしない?
受け身をしつつカウンターで攻撃をする戦法でも体得しているとでもいうのか?
いや、あれこれ考えるよりも当たって砕けろだ!!!
私も今回は少しばかり無茶をさせてもらうとしよう!!!
――――――――――煌めけ!!!アークブレイク!!!!」
ムクロの忠告を受けつつもミストは何かが気になり・・・その答えを求めるかのようにゴーストナイトにスキルを発動すると。
ミストのアークブレイクに対して大きく後退して避けて見せた。
「ん?どうしてこのスキルだけ大げさに避けたのだ??
まさか・・・・このスキル属性が弱点なのか?」
「ミスト!!!どうやらそれがヤツの弱点のようだ!!!
俺がスキを作るからミストはどんどん攻撃を叩き込んでやれ!!!!」
「ムクロが動いたわ!!
私たちも周りから来ているモブに攻撃しつつムクロの動きの観察をするわよ。」
「OK~でも本当にモブがどんどんやって来てるけど終わるのかな?」
「終わらせるのよ・・・どうやってでもね。
それに・・・ムクロはクーリアに期待しているんじゃないかしら?
で、クーリアはその期待を裏切るの?」
アヤカはクーリアを挑発するかのように問いかけると。
怒りを表すのではなく喜びが大きく・・・・クーリアはエリを休憩させて自分だけでモブを倒して見せると言い出し。
スペルのチャージに集中し・・・・・・
「見せてやんよ!!!マジカルクーリアちゃんの必殺スペル!!!
―――――――――ブリザードローズフラッシュ!!!!」
「へぇ~~やるじゃない。
クーリアにしては上出来じゃないの。」
「コレで少しでもモブがいなくなってくれればいいんだけど・・・・
スコープ越しじゃこれ以上先の状況までは分からないし。
後はモブが来ないか注意しつつムクロたちの援護をするだけって・・・・
ムクロがすごいことになってるわよ?」
アヤカの声にクーリアたちはモブの消えて行く様子からムクロたちの状況に目を移すと。
そこにはゴーストナイトと剣を押し付け合うムクロがおり・・・・
ゴーストナイトの方がモブの分だけ若干力が強く押され気味であった。
「ぐッ・・・・この!!!!!うおぉぉおぉぉ!!!!ゼアァァッ!!!
今だミスト!!!アークブレイクだ!!!」
「任された!!!!今度こそ受けてもらうぞ!!!
私の全身全霊を込めた・・・・アークブレイク!!!!!」
「決まった!!!アレは完全に入ってるよね!?」
「えぇ・・・モブの体力はムクロの攻撃とあのスキルのダメージで消滅ね。
それじゃ辺りを警戒しつつムクロたちと合流するわよ。」
「何とか一件落着ね。」
アヤカは銃を下ろし、ムクロたちの元へ歩き出し。
ミストは息を切らしてその場に座り込んでいた。
「ナイスアタックだミスト。
あのアークブレイクは中々のキレだったな。」
「あぁ・・・ムクロがやれと言ったんだ。
ヘマはできないからいつもよりも気合を込めて放ったのだが・・・・足に力が入らなくてな。
あと少ししたらたて・・・えぇ!?」
ムクロはミストの言葉を聞かずに背を貸すと。
そのままムクロの背につかまって2人はやって来たクーリアたちと合流した。
「んえ!?ミストがムクロッちにおんぶされてる~いいなぁ~
ッて、今はそんな話をしてる場合じゃなかった。
モブは倒したしこれからどうする?まだモブ狩りを続ける?それとも撤退?」
「そうだな・・・ミストに負担をかけすぎたから今日はこの辺で撤退するか。
ユリハ達もさっきメールで先にログアウトするって来てたし。」
「そう、ムクロがそう言うのならそうしましょうか。
ミストもお疲れ様・・・さぁ早い所戻って解散しましょ。」
「なら私はソロでガンフィールドで銃の手入れをしてから寝るから先に戻らせてもらうわね。
そえじゃまた明日・・・・おやすみ。」
アヤカはそう言って街に戻るポータルがある方へくるりと方向を変えて戻って行き。
ムクロたちは一度テントに戻ってから解散するためにテントへと向かい――――
「よし、到着・・・・みんなお疲れ。」
「ムクロ・・・その・・・私を担いで重くなかったか?
本当に足が言う事を聞かなくなるなんて初めてで・・・その・・・・」
「心配いらないわ、ムクロは人を担ぎ慣れてると思うから。
そうでしょ?ムクロ?」
「そうだねぇ~ムクロッちって色んな子をおんぶしてるからねぇ~
私も何度かされた事あったし?
別に羨ましいとか思ったりなんかしてなかったりもするし!?
と、とにかく足に回復スペルを掛けてみてだね。
それでも治らなかったら運営に言うしかないよ?」
クーリアはそう言ってミストの足に回復スペルを掛けると、ミストの足は無事に動くことが確認できミストはクーリアとムクロに感謝をし。
恥ずかしさを見せないように武器のメンテを始めた。
「よし・・・・こんなものでいいだろう。
さて私も今日はこの辺で落ちるとしよう。
それじゃまた明日・・・・」
「お休みィ~おつおつ~~」
「お疲れ様。」
「それじゃ・・・俺も落ちるかな。
2人も早く寝るんだぞ?時々夜更かししているのは知っているんだからな?」
ムクロは2人に早く寝るように注意をすると、2人にそっくりそのまま言い返されてグロリアをログアウトして眠りにつくと。
クーリアとエリは今日の反省会をし始め・・・・果実酒を飲んでいた。
そして次の日・・・・学校での授業を受けて昼になり。
悠一たちはいつものように屋上へ向かうと。
由里と姉さんがまだかまだかと悠一たちを待っているようで・・・
悠一たちはすぐに2人の元へ向かうと、案の定遅いと言われた。
「悪い悪い・・・先生の片付けに使われててさ。
耀子とコトハは俺を待ってて遅れたんだ。
だから2人には何も言わないで上げてくれ。」
「そうだったんだ・・・なら・・・仕方ないね。
私たちの方こそ勝手に好きかって言ってごめんね。」
「あぁ!?由里ずるいぞ!!自分だけ何も言わなかったようにするのは卑怯だ!!
私もそれを先に聞かされていたら怒る事なんてしなかった。
ただ・・・遅れるなら遅れると一言でも欲しかったとは思うが・・・・」
「それじゃ、遅れたけれどお昼にしましょ。
時間が少し削れたから手短に食べないと。」
「そだね!!で・・・コトハ・・・その手に持った弁当とは別の袋は何なのさ??」
耀子の問いにコトハはため息をつきながら開封し。
取り出した箱の中には悠一が好きだと言っていたからあげが詰まっており。
コトハは良かったら由里やみんなにも上げるつもりで作ってきたと語り。
悠一は喜んでコトハのから揚げをつまんで食べていた。
「ん~ウマイ。
コトハのから揚げの味付けは独特でいいよな。」
「そう?気に入ってくれたのならまた作ってきてあげるわ。」
「ぬぐ・・・・何?この美味しさは・・・すごい負けた気がする・・・・
あぁ・・・私ももっと手料理を磨かないとだね・・・・」
「何を落ち込んでいるんだ?
手料理は大切に思っている相手に届きさえすればいいんだ。
だからそこまで気を貼る必要はない。」
「そうだよ!耀子の手料理は私好きだよ?
男気のある料理って言うのかな??」
由里の言葉に耀子はそれはフォローじゃないと言い返すと。
味を覚えると言って耀子はコトハの作ったからあげを何個も食べ・・・・
いつの間にかから揚げが無くなっていた―――――――――
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