第355話 チーム対抗ポイントバトル
―――――――――――――プライベートホーム
ムクロがホームに入ると。
そこにはアヤカにヴァニスがすでに待っており・・・名前の横にはチーム分けを見分ける赤いエンブレムが付いており。
よく見ると自分の体力バーの隣にも同じマークがついていた。
そして、ムクロがホームにやってきた事に気が付いたファムやユキシロたちはこれからのイベントに燃えに燃えていた。
「ぬぉぉぉぉ!!!ポイントバトル頑張るのじゃ!!!
エイエイオ~~~~」
「うん!!!私たちは個人の賞がないけどみんなのサポートをするからじゃんじゃん使ってね!!」
「私はここからのサポートを行いますので・・・皆さんは存分に戦ってくださいませ。
ですがご主人様・・・ユリハ達にもきっと言われると思いますが。
無茶をしてポイントを集めないようにお願いします。」
「そうよ?ムクロの腕にはまだアルスが眠っているのだから・・・・
もしモブとの戦闘中に暴走したらコトよ??」
「それにこれだけ仲間がいるんだから私たちにもいい格好させてよね!!
まぁ?私程高貴になればどこからともなく声がかかるんだけど??
でもでも??ムクロがそこまで言うのであれば手伝わなくもないって言うか??
って、ちょっと聞いてる!?」
「あはは・・・みんな本当に気合入ってるな。
俺もうかうかしてられないな―――――――――」
ムクロはそう言って再度アイテムチェックをしに部屋に入り。
チェックを済ませるとユリハやミストが来ており、さっそくユリハ達とPTを組んで始まりの都のフィールド方面に向かうとそこには・・・・・
「よぉ、ムクロじゃねぇか!!!それにお前たちも紅組だったのか!!!
そうかよ!!だったら今回のポイントバトルは俺たち紅組の勝利だな!!ガッハッハッハッハ!!!!」
「そうっすね団長!!!
ムクロさんがいれば余裕っすね!!!」
「それにこの前ライザーさんがムクロさんはソロで1万体のモブは狩るって言ってましたが本当ですか??」
「ライザー俺の変な噂を立てるなよ。
俺は今回ユリハ達とプレイするんだ。
だからソロで1万体は難しい。」
「ムクロ君!!そんな弱音でどうするの??
ほら、シャキッとして!!」
「そうだぞ?ムクロは私たちを束ねるリーダーだからな。
ここぞと言うべき所でガツンと言ってやると言い!!」
「それにさ?ムクロッちがそんな弱気じゃ私たちが代わりに1万体やっちゃうよ??
それでもいいの??私に負けちゃうよ??プププ~」
「クーリアにはできないとして。
私がやって見せるわ。
でも・・・まだ、ガヘリスに注文していた武器が完成してないのよね・・・・」
「ぬへへ・・・これだけ言えばさすがの主殿の顔も変わっておるのぉ。
やる気満々で気合十分のいつもの主殿の顔なのじゃ!!」
「さて、そろそろ開始5分前だから私は後方の高台から援護するわね。
今回のウェーブイベントは狙撃でやってみるつもりだから。」
「いってらっしゃい。
私も早く大量のモブとじゃんじゃん戦いたいなぁ~」
「わ、私はそこそこでいいのだけれど・・・・み、皆が一緒ならちょっとくらい多い方が皆に当たっていいかもしれないわね!!!」
ムクロに気合が入り、目をギラギラさせて待っていると・・・・ウェーブイベントの説明が始まり出し。
モブがぞろぞろと出現押し寄せてきていた。
ウェーブ戦とはラウンドが1から3まであり格ウェーブには合計で1万体のモブが現れ。
そのうち数百体は強化されたモブであり点数が高く付けられていた。
そして、このウェーブ戦においての戦闘不能は点数の減点やペナルティの対象外となっており。
ガンガンと前に出やすくなる仕様であることに気が付いたライザーや他のプレイヤー達は駆け出す準備をすると・・・・・
開始のカウントダウンが0になり、一斉にモブに向かって駆け出すとモブもプレイヤーを目掛けて行動を開始した。
「うおぉぉぉぉらぁ!!!!ムクロに点数を譲らねぇようにガンガン倒していけよぉ!!!!オラァッ!!!」
「副団長!!今日のライザーさんはすげぇ燃えてますね!!!」
「それはね、グロリアにいるライザーの5人の妻が見てるからよ。
まだ結婚システムが導入されてないからみんな口だけだけどね。」
「うぇッ!?ライザーって5人も妻がいるの!?
失礼だけど見た目・・・そんなにモテそうには思えないんだけど。
何?妻はみんな動物好きなわけ??それともネコ科が好きって奴??」
「クーリア!!!よそ見しないでしっかりとバフと援護スペルを撃ちなさい!!!」
「くッ・・・2人ともモブがそっちに行ったよ!!!気をつけて!!!」
「ぬぉぉぉ!!!アタイが1体貰ったのじゃ!!!!」
「こっちは私がも~らい!!!」
「モブとの交戦から10分・・・ある程度の数が減ってきたが。
残り4600ちょっとか・・・まだまだ頑張らないとだな!!」
ユリハ達は連携しつつモブを倒していくと。
ライザーは自身のギルドに連絡し前進すると言うと・・・モブが出現する最前線へと移動を開始すると。
モブの出現速度が速まり強化されたモブが大量に現れていた。
「アレが強化されたモブか・・・エリートリザードマンに見えるが。
だが、このグロリアの強化は戦うまで未知数だ。
俺たちもライザー達の援護に向かうぞ。
俺についてこられる奴だけついてこい!!!」
「うん!!!戻って来たばかりだけど付いて行くよ!!!
ムクロ君に!!!」
「ユリハが行くのなら私も行こう・・・・たまには私のカッコイイ所を見せておかなければな!!!」
援護は私たちに任せて行くといいわ。
私とクーリアは狙われるとマズいからギリギリで援護するわね。」
「そう言う事だからムクロッち!!!ユリハ達をよろしく頼むよ!!!
あと、ユキシロとファムを少し護衛に借りるよ。」
「のじゃ!!!護衛を2人だけ置いて主殿と共に前進するのは少し危なっかしいとアタイも感じておったのじゃ。」
「だからここで2人の護衛をするよ。
ポイントも入るわけじゃないからじゃんじゃん要望を言ってね!!!」
「にしても・・・本当にあんな強化されたモブと戦うって言うの??
私、戦闘はそこまで得意じゃ・・・ふぇ?
も、モブ!?
え、えぇっと・・・・スティールスラッシュ!!!!
―――――――よ、よし・・・やったわ!!!どんなものよ!!!」
「後ろががら空きよヴァニス!!!
しっかりと背後にも気を使って行動しなさいよ?」
ヴァニスの背後にいたモブをアヤカが頭をぶち抜くとモブは一撃で消滅し。
ヴァニスはアヤカに礼を言うとムクロと共に行くことを諦め。
ファムたちの方へと混ざり護衛をすることにすると。
ムクロたちの方は強化モブとの戦闘になっており・・・・・
「ぐあぁぁッ!!!こんの!!!!トカゲ風情がッ!!!!
お前らチェーンだ!!!!」
「OKライザーさん!!!
――――――――――チェーンアタック!!!!」
「続いてチェーン2よ!!!!
行っちゃってライザーさん!!!」
「あっちは何とかやっている様だな。
それじゃ俺たちもやり合うとするか・・・・・」
ムクロたちの前には3体の強化モブが現れると。
各自に個々に分かれて戦闘が始まり。
ムクロはエリートリザードマンを瞬殺すると。
少し苦戦していたユリハに手を貸し、倒し切ると。
次にミストの方にいるリザードマンにユリハと協力して隙を作ると。
ミストの華麗な一撃によって無事に3体目の強化リザードマンを倒すことができた。
「そっちはやっぱムクロ以外にもメチャクチャつえぇな!!!
どうだ??俺の妻になら・・・・・ゴフッ!?」
「ごめんねぇ・・・ウチの団長が馬鹿言ってさ。
さっきの発言は無視しといて。
ホラ・・・方向で追いつけてないギルメンを助けに行くわよ!!もぅ・・・」
「副団長??どうしてそんなに頬を膨らませて・・・あいたッ!?急に何をするんすか!?」
ライザーの好き勝手な発言に副団長が怒り、剣でノックダウンさせて後方で必死に戦うギルメンの方へ戻ると。
ムクロたちはさらに現れる強化モブをユリハ達と連携して倒し切ると後方で戦うクーリアたちと合流するためにムクロたちも走って移動を開始した。
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