第344話 ハイスピードな戦闘

――――――――――――イベントクエスト:特別フィールド


クーリアの行きたがっていたイベントクエストに参加したムクロたちは。

クエストのクリア条件であるモブを探して移動していたが。

歩いても歩いても通常のモブしか現れず・・・本当にクリアできるのか不安になっていた。


「で、リザードマンの色違いの討伐がクリア条件なんだよな??

辺りにいるのって普通の色をしたリザードマンだと思うが・・・・違いと変わるか??」

「ううん・・・全然・・・全部同じカラーにしか見えないよ。

それより、リザードマン多すぎない??

攻撃はしてこないみたいだどどうしたらいいんだろ・・・・」

「色違いのモブの討伐がクリア条件って言う事は。

リスポーン時の抽選でレアモブを引き当てろって言う事かしら??

それなら少し考えがあるわよ・・・」

エリはムクロたちにこの場にいる全てのリザードマンを消滅させることが色違いのリザードマンを出現させるためのトリガーだと言いうと。

エリは範囲攻撃スペルでリザードマンに攻撃を開始し、瞬時に消えては再配置されるリザードマンを見ながらムクロたちに攻撃の手を緩めずに次々と消滅させるように言うと。

ムクロたちもエリのスペルとタイミングを合わせてリザードマンを倒し続けていくと・・・・・


「ん?アレじゃない???あのピンク色した・・・・リザードマンが見えるんだけど私だけ??」

「それよ!!そう言ったレアモブは動きが早いから早めに当別するのよ!!

――――――――――ウィンドスライサー!!!

―――――――――今よ、ムクロ!!!行きなさい!!!」

「了解!!!

―――――――――――クイックシフト!!!!

―――――――――――そこだぁ!!!ゼイアァァァッ!!!!!!」

「あぁッ!?惜しい!ムクロッちの速さでもギリギリかわすとかどんだけ早いだよ!?

この!!!このこのこのこの!!!!ひゃッ!?

このエロリザードマンめ!!!!誰のおしりを触ってんのよ!!!!」

リザードマンは高速で移動し、クーリアのお尻をむにゅっと触って挑発すると。

クーリアはまんまとリザードマンに乗せられて連続でMPを消費しつくしていた。


「ぐぐぐ・・・あんにゃろめ・・・・絶対に仕留めてやるんだから!!!」

「だったらしっかりと狙いなさい。

数を撃っても避けられるだけよ。

それよりもクーリアは詠唱無しで撃てるスペルで最速はどれくらいなの??」

ムクロたちが色違いのリザードマンと戦っている間に2人が作戦を話し合い。

エリはクーリアに強化バフを多重出かけると。

クーリアは自分の中で最速と自慢するスペルである、「スターソニック」を発動すると―――――――――


「Gaaaaaaaaaa・・・・・」

「―――――――やった・・・のか??

でも、あの技は誰が・・・・」

「へっへ~ん!!!見たか!!!私の最速のスペル!!!

このスペルの前じゃ高速で動くリザードマンのスピードなんてノロノロだよ!!!」

「うまくいったようね。

でも、まさかクーリアがスターソニックを扱えるまでスペルを鍛えてたとは思わなかったわ。」

「ぬほぉ!!クーリア!!!そのスペルは何なのじゃ!!!すごい速さでリザードマンに直撃したのじゃ!!!」

「ムクロでも仕留めきれなかったリザードマンを一瞬だなんてすごいスペルだね!!」

クーリアの放った高速のスペルでリザードマンを倒すと、今回のイベントクエストはクリアとなり。

報酬を受け取ると・・・・


「ん~私の方は微妙・・・ムクロッちたちは何か良いモノドロップした??」

「いや、俺も特にそう言ったのは出てないな。」

「私もよ。

でも、ユキシロに何か出たみたいよ??」

「ぬぅ・・・俊足の護符がドロップしたのじゃ!!!」

「いいなぁ~私もみんなと同じでハズレかぁ。」

ユキシロは使用すれば一時的に高速移動が可能となるアイテム、俊足の護符が出たと言うと。

クーリアは目をキラキラさせながら護符を見ていると・・・ユキシロは欲しいのなら上げるとクーリアに言い出したのだが――――――――


「ううん、大丈夫だよユキシロ!!

こういうのは自分でドロップしないと意味がないお思うんだ!!

ムクロッちから何回か貰った事があったけど、気付いたんだ・・・・

やっぱりこういうレアアイテムは自分で集めてこそ意味があるって。

でも、本当にいいなぁ~~~」

「なんだかんだでクーリアもムクロみたいになって来てるわね。

それじゃ、イベントもクリアした事だし街へ戻りましょ。」

「クーリアの事じゃから持っていくと思ったのじゃが・・・・

そう言う事ならコレはアタイが大切に使わせてもらうとするのじゃ。」

「早く帰ろうよ!!レイがきっとムクロはまだかまだかって待っていると思うし。

私も街でお肉食べたくなってきちゃった!!えへへ。」

ファムはリザードマンを見てからそう言うと、リザードマンたちはファムから感じた感覚にゾワっとしたのか逃げ出してしまい。

それを見てムクロたちは笑いながらホームへと戻って行った。


「それじゃ、私とユキシロはお肉食べてくるからまたね。」

「うむ!!山盛りを食べるのじゃ!!!」

「本当に2人は食い意地の方がすごいわよね。

ステータスに食いしん坊のスキルポイントでもあるんじゃないのかしら??」

「そうだな2人の種族から考えてステータスじゃなくてより深い部分でそう言ったのが引き起こされているのかもしれないな。」

「なに?何かをするには食べないと力が出ないって事?

でも、あの2人を見てたらそう考えると納得できるよね。

食べ終わったあとの二人の力はすごいから。

でも、戦闘が終わったらすぐにお腹が減ったって言うのにはびっくりするけどね・・・」

「で、何を玄関先でお話ししているのでしょうか??

あと・・・お帰りなさいませ、ご主人様。

さぁ、ここで立っていないで中でお話しくださいませ。

ちょうど熱いお茶を淹れた所にございます。」

レイのタイミングとあっていたのかムクロたちはレイの淹れたてのお茶に呼ばれながらユキシロやファムの食いしん坊な部分について話していると。

レイもムクロと同じように見えない部分で食べたいと言う衝動が戦闘後やモノを見て2人が感じていると述べると。

レイはそう言った衝動にならないのかとムクロが尋ねると―――――――


「そうですね、私はそう言った食事に関しての衝動は起こりませんね。

何方かと言うとご主人様に対してご奉仕することに喜びを感じますので。

奉仕することにのみ衝動が激しく昂ります。」

「つまりレイはメイドとして完ぺきだったって言う事か。」

「いや、多分そういう意味じゃないと思うんだけど・・・・ムクロッちってやっぱり鈍感だねぇ・・・」

「そうよ?元からムクロはこうじゃない。

周りから自分がどう見られているかなんてお構いなしなのよ。

それに、ムクロが見ているのは・・・今ではユリハだけなのかしらね?

少し喋り過ぎたわね、さぁ時間も遅くなった事だしそろそろログアウトするわ。

それじゃ、お休み。」

エリはそう言ってログアウトすると、クーリアも背伸びをしつつチーム戦のイベントが楽しみと呟きながらログアウトし。

ムクロはお茶を飲み干してからレイにまた明日と挨拶をしてからログアウトすると。

耀子とコトハは2人で別々に何かを調べている様子で・・・その間、悠一はブロッサムに何かメールが来ていないかと開くと。

姉さんから家に帰るまで元気にしているようにとだけ書かれたメールが来ており。

それに対して返信すると悠一は目を閉じて2人よりも早く眠りについた。

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