第305話 特別イベントフィールド
―――――――――――――始まりの都:クエスト掲示板前
エリエントとクーリアに連行され、掲示板前までやって来ると・・・2人はムクロの意見を聞くことなく行きたいクエストを選び・・・互いに納得したクエストを貼りだしムクロとPTを組んで移動した。
「で、2人は何のクエストを選んだんだ??
それくらい聞いてもいいだろ??」
「ダメよ・・・そんなこと言ったらネタバレになるわ。」
「そうだよ!ネタバレはどの世界でもしてはいけない神聖なる領域なんだよ!!!
まぁ、着いたら大体わかると思うけどね~」
クーリアたちが秘密にしたクエストの真相は着けばわかると言い。
転移が終わり、目の前が光に包まれ・・・景色が映るとそこは―――――――
「ん?ここは・・・・海辺??
夏が近いから海辺ステージができたとか聞いていたが・・・・」
「ムクロッち~こっちこっち~~~どおどお??私の水着ぃ~」
「クーリア・・・何抜け駆けしているのかしら??話したでしょ??
ここで抜け駆けも裏切りもナシだって・・・・で、クーリアのだけ見てないで・・・私の水着はど、どうかしら??
1000文字以内で話してくれていいわよ??」
2人はいつ着替えたのかわからないが水着の格好をしており・・・そう言えばムクロ自身も少し肌寒さを感じ、地震の体を見てみると―――――
ムクロも何故か水着の姿になっており・・・どうやらこのクエストは移動してきたプレイヤーをランダムに水着衣装に強制変更させるシステムが入っている様で。
あちこちにいるプレイヤーも水着になっている様子であった。
「ムクロッちぃ~他のプレイヤーの水着なんて見てないで私たちの水着を見て評価してよぉ~~
変なとこ見るとユリハに言いつけるからね!!」
「別に隠すところも気になる部分もないでしょ??
それに・・・私たちよりも急にこんな状況になったら嫌でも周りを見るのも自然よ。
でもね、評価して欲しい女の子を放置して他のプレイヤーをずっと見続けるのはどうかと思うわよ??
悪いと思うのなら早く評価しなさい・・・・」
「あはは・・・悪いな・・・すごい状況に思わずな。
2人とも似合ってる・・・で、ここは何をするフィールドなんだ???
始めてくるクエストだが・・・」
ムクロは2人の衣装を評価すると・・・クエスト項目を開きクリア方法を確認すると。
このフィールドに入ってからPT内で発生するイベントを無事に3つクリア出来たらクエスト終了と書いてあり。
クリア時に特別なアイテムも配布されるらしく。
クーリアが妙に張り切る意味が少しだけ理解すると・・・ムクロの目の前に唐突にスイカがボトッと落ちてくると。
スイカの上に布と1本の木の棒が立て続けに出現し・・・イベントが始まった。
「これは・・・スイカ割のイベントの様ね。
ルールも現実のものと同じ・・・だけど感知系のスキル及びスキルでの援護は即終了だから気をつけてって書いてあるわね。」
「で・・・誰が始めにこれに挑戦するかだけど・・・・自信ある??」
「こういった現実でしかできないゲームはやったことがないから自信ないけど・・・やってみてもいいか??何事も経験だ・・・・」
そう言ってムクロは目に布を巻き棒を持つと・・・システムが自動的にムクロを回転させ。
フラフラになったところでゲームが始まったのだが・・・・
「アハハ・・・想像よりも回転が強いせいか方向感覚がなくなってどっちにスイカがあるのかわからないな・・・・クーリア、エリ・・・どっちにあるか指示をくれないか??」
「そうね・・・そこからだと・・・右に30センチ回転してそのまま直進でスイカに当たるわよ。」
「エリ~~これはゲームだよ??こんなの楽しまないとソンソン!!!
えっとね、ムクロッち・・・エリのをキャンセルして左に40センチ回転してまっすぐだよ!!」
ムクロはエリの言っていた回転からクーリアの回転に切り替えてまっすぐ歩くと・・・・・
「んむ!?なんだ!?これ・・・・」
「ひゃんッ!!ムクロッちぃ~~~それは私の果実だよぉ??」
「へぇ・・・そういう遊びだったのね・・・・いいわ・・・上等よ!!!
ムクロ、右にまっすぐ歩いてきなさい!!!コレは命令よ!!!」
ムクロは何やら柔らかいモノに接触しながらエリの言う方向に歩いて行くと・・・・
「んくッ・・・もぅダメじゃないの・・・私に触れちゃ――――――
ほら、また回転してスイカをしっかりと狙いなさい。」
「むぐぐ・・・エリもムクロッちと微妙な接触を開始したね・・・・
まだまだ私も負けないッ!!!ムクロッち!!!そこからABスラッシュまっすぐちょい!!!」
「格闘ゲームのコマンドを言われてもわからないんだが・・・こっちであってるのか??さっきから2人に接触して悪いと思っているんだが。
全然スイカに辿り着かないんだ―――――――」
目の前が見えないムクロをいいように扱いながら2人は地道に接触を繰り返して楽しむと。
そろそろスイカ割を終わらせて新しいゲームをすることとなり。
クーリアとエリはキッチリとスイカのある場所にムクロを誘導し、勢いよく棒を叩きつけると無事にゲームがクリアとなり。
割れたスイカはムクロたちの手元に分かれて移動してきた。
「それじゃ、ムクロッちが気合を入れて割ったスイカを食べよっか!!!」
「何だかすごい歩いた気がするんだが・・・無事にスイカが割れたし結果オーライだな。」
「そうね・・・私たちはある意味満たされたわ・・・・フフ。」
3人はスイカを食べ終わると・・・フィールドを移動して回っているがモブと戦っているプレイヤーがおらず。
色々な所でイベントを満喫しているようで―――――――
「お、来たよ!!!次のミッションは何だろ??」
「今の所スイカ割が来ている事から予想すると・・・・夏の風物詩がイベントになるって考えるのが妥当ね。」
「で、出て来たのが・・・・これだが・・・・何で水鉄砲なんだ??」
ムクロは3つ並べられた水鉄砲の内のハンドガンタイプの小さな水鉄砲を手に取り空中に漂う説明を開くと。
水鉄砲を使ってどんどん現れる的を狙って点数を稼ぎ指定された点数を超えるとクリアという内容で・・・残った水鉄砲の内大きい水鉄砲をクーリアが。
標準サイズの水鉄砲をエリが持つと。
イベント開始の合図とともに色々な場所に的が現れだし・・・クーリアは一気に水をかけまくるが、思ったよりも勢いがよく。
エリに水を盛大にぶっかけると・・・・
「クーリア・・・どうして的じゃなくて私をびしょびしょにしたのかしら???
濡らしていいのは・・・濡らされる覚悟があるものだけよ!!!」
「うわぁッ!?冷たいッ!?
こうなったら的を狙いながらムクロッちもエリもびしょ濡れにしてやんぜ!!!」
「俺もか!?ぶはッ!!!結構冷たい・・・とか言う前に的もちゃんと狙ってくれよ??」
ムクロは2人を的にすることなく点数を稼ぐ中・・・クーリアとエリは的をちょこっと当てるだけで。
目的は互いに同じで・・・相手をびしょびしょにさせるだけであった。
その標的はムクロも含まれており。
エリとクーリアが同時にムクロをびしょびしょにさせると・・・目標の点数になっているのを確認したムクロは。
2人に向かって水を放ち・・・・びしょびしょにすると時間によってイベントはクリアで終了した。
「はぁはぁ・・・最後の方は撃ち合いになったけど・・・何とか2つ目もクリアだな。」
「う、うん・・・ムクロッちって案外・・・銃の腕もあるんだね・・・・
さすがアヤカから教えてもらった事だけはあるね・・・
今度私も教えてもらおっかな――――――」
「ふふふ・・・ムクロったら私たちをこんなにびしょびしょにさせて・・・楽しかったかしら???」
エリの発言に苦笑いをしながらさらに移動すると・・・いよいよ最後のイベントが開始されようとしていた――――――――――――――
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