第290話 レイ達が望んだ混浴タイム
――――――――――――――――黎桜館:受付前
ユリハ達はレイにやってもらったのか・・・綺麗に浴衣を着こなし、髪も綺麗に整えており。
いつもとは違った雰囲気を醸し出すユリハ達がいた。
「どうかな??レイちゃんに手伝ってもらいながら着替えて髪もセットしてみたんだけど・・・」
「あぁ・・・似合ってる。」
「ほほぉ~ユリハだけ評価しておいて私たちの評価はナシときた??
どう思うレイ??コレはどう思うよ??」
「えぇ、誠にギルティです。
もう一度始めからやり直しです。
今度は私たちを全力で褒め倒してもらわねば困ります。
で、ご主人様・・・私の浴衣姿はどうでしょうか??」
「ぬは!!レイレイ・・・それは大胆と言うよりも殆ど見えておるように見えるのじゃ!!!」
「うん・・・クーリアは多少谷間が見えるようなくらいだけど・・・レイのはガッツリだね。」
レイの姿に直視できずに着替えなおすように言うと・・・レイはその場でバサッと脱いで着替えなおすと。
「ムクロ君は見ちゃダメッ!!!!」
「主殿、ここはグッと我慢して堪えて欲しいのじゃ!!!」
「レイ、それはちょっとやり過ぎなんじゃないの??
それにここ受付前だよ??」
「大丈夫です、受付の人も女性ですので恥ずかしい事は何1つございません。
さぁて、コレでいいでしょうか??ご主人様??」
「っと・・・あぁ、それなら大丈夫だ。
レイもすごく似合ってる。
クーリアもユキシロたちもみんな浴衣が似合うんだな。」
「えへへ・・・急に褒められると・・・やっぱり恥ずかしいね。
――――――でも・・・ありがと。」
レイ達は褒められて上機嫌になると・・・ユリハ達の部屋で食事をすることとなり。
部屋の中にあるコンソールでクーリアが連絡すると―――――――
「お待たせいたしました・・・フルーツの盛り合わせになります。」
「あぁ、あんがと・・・はい、ムクロッち・・・あ~ん♪」
「な、何やってるのよクーリア!?それに私たちの夕食はどうしたの!?
あと、ムクロ君もパクッと食べないで!!」
「悪い悪い・・・旨そうなフルーツだったからつい・・・」
「それではご主人様、私のフルーツもどうぞお召し上がりくださいませ。」
「レイレイがするのなったらアタイもするのじゃ!!!」
「あ、ズル~い!!私もムクロにエサを上げたいよ~~」
ムクロは小学校に初めて来たウサギのようにエサと称してフルーツをポンポンと食べさせられていると、本命の夕食が届いた。
「こちらが私どもが腕によりをかけて作った夕食になります。
刺身に天ぷらと・・・ありとあらゆる贅沢なものをご賞味くださいませ。」
「うわぁ・・・すごい御馳走。」
「そうですね、では・・・ご主人様の挨拶でいただくとしましょう。
ご主人様、挨拶をどうぞ。」
「えっと・・・今日も色々あったけど、楽しい夕食にしよう!!
―――――――――――いただきます!!!」
「いただきますなのじゃ!!!モシャモシャモシャモシャ!!!
もひゃ!!!うまい!!!どれも最高にうまいのじゃ!!!」
「うんうん♪この刺身もぷりぷりで美味しいね!!!!」
「あと、果実酒とか他色々頼んでおいたから勝手に呑んでよ。
私も勝手に呑むから・・・あ、この煮作り美味しい。」
クーリアが言うと同時に果実酒やら色々なお酒や飲み物がやってくると・・・レイはすぐにムクロに何が欲しいのか尋ね、お酒を注ぎ始めた。
「おっとっと・・・こぼれるこぼれる。
あぁ~この果実酒もウマイな。」
「ご主人様のお口に合って良かったです。
では、私にも注いではくれませんか??」
「私はジュースにしておこうかな・・・グロリアの酔う機能は私少し苦手なんだよね・・・・」
「そうなのか??ならばアタイにお酒を注いでほしいのじゃ!!!
ユリハのような美人にお酒を注いでもらえるのならお金を払ってもいいのじゃ~~」
「いいなぁ~私もユリハに注いでもらいたいなぁ~~」
ねだるファムにユリハはハイハイと言って2人にお酒を注いでいると、レイはそろっとムクロに対してあ~んを繰り広げていた。
「どうですかご主人様・・・美味しいですか??」
「あぁ、レイも俺なんかよりも自分が食べるのを優先してくれていいんだぞ??
何故かって言うとだな・・・すごい目で睨みつけるユリハがだな・・・あはは。」
「それじゃ、私がムクロッちにあ~んしてもらおうかな~~~ムクロッちなんでもいいからちょうだ~い♪」
クーリアは口をあけながらそう言うと、隣にいるレイに言われるがまま緑色の塊を口に入れると――――――
「ぎゃわぁぁぁぁぁ!?ムクロッち!?んにゃ・・・レイ!!!
わさびの山を捻じ込むとかどんな嫌がらせなワケ!?
あぅ~~だれか何か飲み物ぉ~~」
「クーリア、大丈夫??
ムクロ君もレイちゃんもあんまりふざけ過ぎたらだめだよ??
はい、お水だけど・・・コレで少しはましになると思うよ。」
「なんだかユリハはこうやって見ると皆の母の様じゃの~~」
「私も同じこと考えてたんだ~~私の天世界にも同じように世話焼きな天使がいてさぁ・・・なんだか同じ人を見てるみたいだよ。」
ファムが少しシミジミしながら語ると、ユリハは珍しく否定することなく甘えてもいいよ許可を出すと・・・しめしめと悪い顔をしてクーリアが調子に乗り始めた。
「お母さ~ん、悪いんだけどそこの果実酒注いでくれない??
あと、お小遣いが欲し・・・あいたッ!?耳ッ!?ユリハぁぁぁごめんごめん!!それは耳だから結ばないでぇぇ~~~」
「さて、クーリアの耳も結んだことだし・・・私はもう一度温泉に入ってこようかな。」
「あぁ、了解。
俺はもう少し料理を食べてから入りなおすかな。」
「それではもう一杯ググッとどうぞ・・・・ご主人様いい飲みっぷりにございます。」
「うにゅ、こうやってレイレイは男を酔わせて丸呑みするのじゃな・・・・まるで蛇じゃのぉ~~~にゃふんッ!?レイレイ!!!鍋物を・・・モシャモシャ・・・投げつけるのはマナー違反なのじゃ~~~モシャモシャ。」
「わ~フライングわんわん・・・ユキシロもユキシロですごい慣れてるよね・・・」
レイの投げつけた料理を顔から取ってパクパクモシャモシャと食べ・・・何事もなかったようにレイはムクロの杯に果実酒を注いだ。
「いや、レイ・・・これ以上は俺も呑めそうにないからコレでラストだ。
ふぅ・・・あぁ~フワフワしてきたから温泉にでも入って来るかな。」
「そうですか、それでは私もご一緒に・・・・」
レイもムクロと共に出て行こうとすると・・・ユキシロたちも居残るのはアレだと言ってフラフラのクーリアも連れて温泉に向かったのだが・・・・
「なぬッ!?この時間帯から・・・混浴のみじゃと!?」
「なんだって!?さっきユキシロは何てった!?
うひゃッ!?これはチャーーーンス・・・ねぇねぇムクロッちぃ~ここまで来たんだから断るなんてしないよね??」
「あはは・・・断りたいところだが、レイの掴む腕の強さが拒否させてくれなさそうなんだ・・・・」
「いえ、コレは私の意思ではんございません。
ファムやユキシロたちの心を読み取ってにぎにぎしているだけでございます。
ですが、少しでも私の意思が入っていないと言えばウソになりますが―――――」
「私たちの心よりもレイの本心がそうさせてるとしか思えないんだけどなぁ~~」
レイの力いっぱいの握り潰しを喰らう前にムクロはユリハに何か言われるのを覚悟しつつ男の脱衣所に向かい温泉の合流地点に出ると・・・・
「ム、ムクロ君!?どうしてこんなところにいるの!?
ここ女湯のはずでしょ!?」
「いや、看板を読んだ限りだと時間で混浴になるらしくてレイ達に無理矢理な・・・・で、ユリハは上がりか??」
ユリハは上がる予定だったが、この場面で風呂から上がれば何が起こるかわからないと・・・ユリハはムクロが上がるまで付き合うと言って温泉に再び入ることにした。
――――――――――――――黎桜館:混浴
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