第240話 水龍との激戦と決着
――――――――――――始まりの都:緊急街クエスト
水弾の威力はすさまじく・・・辺りのベンチや木々を貫き、すべてが終わったかのように思えたがエリとクーリアの魔法による防御とレイの剛腕装甲でのガードによって全員が無傷で立っているのを見ると、水龍はその翼を閉じてこちらへと走り込んで来た――――――――――
「みんな、来るぞ!!!攻撃に備えつつ反撃するんだ!!!
弱点は翼、顔、尾だ。」
「ぐぅあぁ・・・最大展開してギリギリとか聞いてない強さだよ・・・ムクロッち、危なくなったら助けてね?絶対だよ?」
「クーリア!この場でなに甘えてるのよ!!私たちはバックに回ってバフと水龍にデバフ・・・それと攻撃の妨害と援護攻撃よ!!!さっさと行動!!」
「ぬあっはっは!!エリはすごく張り切っておるのぉ~こういうのを緊張状態とかいうのじゃったか?たまにはこういうピリピリした戦いも悪くないのじゃ!!!
のぉ・・・水龍!!!フンヌッ!!!!!
―――――――ぐぐ・・・さすがに
「ナイスユキシロ!!!腹がガラ空きだよ!!!」
「私も共に行こう!!!
―――――――――アークブレイク!!!!」
「お姉ちゃん私たちも!!!」
「そうだね!!!毒の気持ち悪さもなくなったし・・・やってやろうじゃん!!」
「仕方ないわわわわ・・・わね!!私が先輩だし?一緒に行って―――――
って、ちょっとぉ!?置いて行かないでよ!!!」
「何だか騒がしい戦いですが・・・この調子でいけば早く決着がつきそうですね・・・何もなければですが。」
ユリハ達はユキシロが突破口を開いた瞬間をついて攻撃に入ったのだが・・・水龍は狙っていたかのように翼を羽ばたかせ、宙に浮いた瞬間―――――――
「そうはさせないよ!!!
―――――――――
「Goooooooooooooooooo!!!!」
「ぬわぁッ!?みんな離れるのじゃ!!!水龍が降ってくるのじゃ!!!」
「私はこのまま・・・・やるッ!!!」
「奇遇だなユリハ・・・俺もだ。」
「みな、考えることは同じか・・・コレが絶好の
「あの3人・・・やっぱ滅茶苦茶よね~私たちはもう少し離れてよっか。
―――――――ん?リィ?」
「私も・・・ムクロさんたちと一緒に・・・行ってくる!!!」
「わ、ちょッ!?マジ?あぁ・・・もぅ、ロロはそこで待ってて・・・」
「ハァ~あのリィっていう子・・・ムクロと同じくらい無茶するタイプね。」
「だねぇ~ムクロッちは本当にこういう純粋な子にユメを見せちゃうから・・・」
ロロの言葉を聞かずにリィは落ちてくる水龍に向かい・・・ヴァニスがサポートをしに走り出すと落ちてきた水龍に対して攻撃が始まっていた。
「ふんッ!!!ハァッ!!!!弱点が狙えれば・・・・」
「でも、翼はファムの攻撃で潰れてるから後は頭と尾だね!!」
「2人ともおしゃべりは無しだ!!!ハァッ!!!」
「ぶはッ!主殿!!今お助けに参るのじゃ!!!!ぶへッ!?」
ユキシロは水龍の尾に下敷きにされ・・・身動きが取れず動こうとしたとき・・・水龍の尾が先に動き出し、ユキシロを巻き込みながら水龍は尾で反撃をしてきた。
「Gooooooooooo!!!!!!」
「ぐぁッ!?ぐッ・・・何かが水龍の尾に付いていたが・・・私の目の錯覚か??」
「いや、アレは・・・ユキシロじゃないか??」
「ユキシロ!?どうしてそんな所に!?」
「話はあとなのじゃ!!!それよりも助けて欲しいのじゃ!!!!
―――――――――うひゃぁぁぁ!?暴れるでない!!!!ど~ど~」
水龍は尾に付いたユキシロを振り払おうと大暴れしており・・・周りを見ずに暴れていると――――――――――
「ここは・・・私がッ!!!ムクロさんたちのために頑張ります!!!」
「ちょっと!?わ、私もいるからね!!!
こうなったらヤケだ!!!リィ・・・一緒にやっちゃうよ!!!」
と、リィとヴァニスは連携して水龍の尾に攻撃を叩き込むが・・・あと少しというところで尾は斬れずに残っていたが・・・・
「2人ともぉおぉぉぉ!!!うわぁぁぁあぁぁ!!!お待たせ!!!!!
―――――――――――――ストライクスライサー!!!!」
「ナイス!!!部位破壊!!!」
「お姉ちゃん!?どうして空から??」
「あぁ・・・そう言う事ね・・・レイの仕業だよ・・・・」
ヴァニスがレイをチラッと見ると・・・レイはブイサインを出しており、どうやらロロは剛腕装甲で飛翔してここまで移動し、部位破壊に貢献した形となってポイントが加算され千切れた尾が消滅して消えていくのを見ると水龍は怒り始め、最後の大詰めとなっていた。
「ナイス部位破壊!!!さて、ここからが問題だ・・・こっからどうやってトドメまで持っていくかだが・・・水龍はここからの持久戦が強いからなぁ―――――」
「だったらムクロ君の好きな諦めずに攻撃でいいんじゃないかな?
策を考えすぎてもダメなときはダメなんでしょ?
だったら・・・皆で協力して攻撃するのが一番だよ!!」
「ハッハッハ!!!ユリハにしては珍しい案だな。
ムクロ色に染められたか??」
「そ、そんな事言わず・・・ぐぐぅ・・・この腕を支えているうちに早く何とかして欲しいのじゃ!!!あと数秒が限界なのじゃ!!!!」
「Gooooaaaaaaaaaaa!!!!!!!」
作戦の邪魔をさせないようにとユキシロは水龍の打撃を受け止めて耐えている間に作戦は決まり・・・全員でじゃんじゃん攻撃して倒すというパワー勝負の案で行動を開始した。
「アハハッあぁ~~ダメダメェ・・・ユリハがこんなぶっ飛んだ案を出すなんて本当に傑作だよぉ~~~あぁ~笑い死んじゃうよ~~」
「そうね、ユリハにしては策も何もないという感じだけど・・・この水龍の状態から見れば早めの決着が望ましいのも確かだから無茶だけど嫌いじゃない発想よ。」
「クーリア・・・・覚えてなさいよ・・もぅ・・・・私だってこんな作戦を言うのすっごく恥ずかしいんだからね!!!
すっごく乱暴で脳まで筋肉とか言われそうで・・・・はぅ・・・」
「そうか?俺は好きだけどなッ!!!ハァッ!!!こういう無茶な作戦!!!
―――――――――ブレイブダンス!!!
――――――――――ユキシロお疲れッ!!!」
「ぶはぁ~やっと解放されたのじゃ・・・もぅ疲れて動けないのじゃ・・・・」
「ユキシロ~~~水龍を倒したら美味しいモノ食べたくないのですかぁ~~
食べたいのだったら最後まで戦いなさい。」
レイの誘惑に乗せられ・・・倒れていたユキシロは耳と尻尾をピンっと立たせ、ニヤッと笑いながら立ち上がって水龍に走り出して行った。
「フンッはぁッ!!!だが・・・この水龍は本当に硬い・・・・スキルを撃ってもまともにダメージが入らないぞ!!!」
「水龍は上級層にある湖の特殊な加護を纏っているんだ・・・で、その加護は水龍にスキルとスペルのダメージが入らないんだが・・・・ダメージは0じゃないからこうやって全員で攻撃しているんだけどな!!!」
「うん!!だから私も手伝う!!!やぁやぁテイヤッ!!!」
「私もリィもいるってこと忘れないでよ!!!ハァ!!」
「皆さんのお役にたてるかわからないけど・・・私、頑張ります!!!」
「ぬわっはっはっは!!!ここわ私に任せておくのじゃ!!!フンッ!!!ハァッ!!!
主殿!!!レイレイの剛腕装甲でトドメの一発を!!!」
「と、言うわけですので私の剛腕装甲を足場にして戦いを終わらせてくださいませ。」
クーリアが再び水龍の攻撃を受け止め、足をユリハ達が抑え・・・そのスキに剛腕装甲で一気に水龍の頭まで駆け上がり、最後の一撃を叩き込み体力バーを消滅させた――――――――
――――――――――――始まりの都:緊急街クエスト
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