七月の春

作者 澄川時乃

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★★ Very Good!!

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自身が持つある特殊な力により、殻に閉じ籠る少年。それを変えてくれるひとつの出会い。
正直、百回は見た物語(僕はおっさん故、皮肉っぽくなり申し訳ない)だが、純粋に読み進められた。

この種の物語の主人公は、何かと卑屈を徹底するものだが、物語を見るに彼は人生を諦めたり恨んではいなかったこと、これが大きい。

王道、テンプレートという喩えは失礼かもしれないが、純粋に楽しめた事と僕自身も当時を思い出した。作者の『これからも前へ前へと書き進む』という若いエネルギーが伝わり、僕も頑張ろうと思えるのも魅力。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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 作品のレビューを書く際に私事を交えて良いのか相当悩みましたが、その方が伝わりそうなので交えることにいたします。

 自分は作品の評価において非常に辛い人間だそうです。確かに自分の感想を見直してみると、どんなに高評価を出している作品でも苦言を呈している事が多い。

 本題に入りましょう。本作はそういった苦言を述べる所の無い、非常に完成度の高い作品です。
 
 ネタバレにならない様に書きますと、「作品の核となる要素」のチョイスが上手いなぁという感じ。一番センスの出る部分。

 本作は短編作品として投稿されています。ですが、それを感じさせないほどの厚みを感じさせる作品です。恐らくそれだけバックボーンをしっかり意識してるのだと思います。

 応募されている賞の形式上、ここから話が展開していく……という事は無いのかもしれないです。

 しかし、個人的にはゆっくりと連載、さらには書籍出版の形で紡がれるこの話を見てみたいと思いました。

 是非、一読を。