第15話 赤壁の戦い〜騙し〜
その後、周瑜と諸葛亮の策で味方を騙しながらも苦肉の策が実行された。
孫権
「劉備殿、にげるのか!?」
周瑜
「良いじゃねぇか、自分等の民が大切と言うのだから逃がしてやれよ、曹操の野郎が此処に疫病を流しやがったから悪いんだ。」
孫権
「だが!?」
周瑜
「此処は俺が居るだろ孫権。
それとも頼れねぇか」
孫権
「そんなことは無い!!
では、後は周瑜頼んだぞ」
孫権は去って行った。
諸葛亮が間者として呉に潜り込んで居る張遼と接触し曹操に寝返ったように見せかけるのだった
呉兵
「周都督!!
諸葛亮が曹操の家臣張遼と接触し寝返るようです!!」
周瑜
「なに!!
直ぐに諸葛亮を捕らえよ!!」
(流石、諸葛亮。
もう策を決行しているとはな。
彼奴には頭があがらねぇ)
諸葛亮は捕らわれ周瑜のもとへ連れて来られた
周瑜
「どう言うことだ諸葛亮!!
張遼と接触していたそうではないか!」
諸葛亮
「フッ、このままでは呉の敗北は見え見えだ。
たがら曹操に寝返るように張遼と話しをしていた。」
周瑜
「なに!?」
ガシッ!!
ドス!!
諸葛亮
「ぐわっ、うっ!!」
(本気で殴るかよ此奴!!
かなり痛いぞ!!)
周瑜
「此奴を牢にぶち込んでおけ!!」
(すまねぇ諸葛亮、こうでもしないと家臣に怪しまれる)
呉兵
「ハツ!!」
夜、周瑜は牢に居る諸葛亮と話す
周瑜
「大丈夫か」
諸葛亮
「かなり痛いぞ周瑜!
本気で殴る事ないだろうが!」
周瑜
「怪しまれないためだ分かってくれ」
諸葛亮
「フッ、この借りは必ず返してもらうぞ!」
周瑜
「分かったよ、俺が聴ける願いなら聴いてやる」
諸葛亮
「周瑜の策はどうなっている」
周瑜
「もう決行している。
黄蓋を棒叩きにした。」
諸葛亮
「分かった、では私は張遼が来たら曹操にくだる後は策通りにな」
周瑜
「ああ、桜を頼んだぞ諸葛亮」
諸葛亮
「ああ、任せろ」
周瑜は何もなったように屋敷に帰って行くのだった
呉兵
「周都督!!
た、大変です!!」
周瑜
「どうした!?」
呉兵
「諸葛亮が牢から逃げました。」
周瑜
「なに!?
で、曹操にくだったのか!」
(上手く曹操の所にくだったようだな)
呉兵
「ハツ、多分くだったのだと・・・
誰も見たものが居ないので・・・」
周瑜
「諸葛亮なら事は仕方あるまい!
我が君に会いに行くぞ!」
呉兵
「ハツ!!」
孫権
「もう、お前に任せておる周瑜
諸葛亮がくだろうと戦況は同じだ。
曹操の所も疫病で兵も減っておる。」
周瑜
「では、戦の準備が整い次第仕掛けましょう」
孫権
「ああ、お前に任せた」
孫権は疑いもなく周瑜に任せるのだった
その頃、諸葛亮は曹操と会っていた
曹操
「ほぉ〜我にくだるか諸葛亮」
諸葛亮
「そのつもりで張遼の誘いになりました。
やはり命は欲しいものです。」
曹操
「噂は聴いておるぞ、呉の方も仲違いで大変だそうだな。」
諸葛亮
「はい、私の言う事も聞かず周瑜が無茶なんだいを言うのもで劉備も呉を見かね私を捨て逃げました。
孫権は周瑜の言いなり、おまけに黄蓋が周瑜に歯向い棒叩きの刑にされ黄蓋も近いうちに此処にくだるのではないでしょうか」
曹操
「フッ、その黄蓋からもくだると書簡が先程届いた所だ」
諸葛亮
「黄蓋は老いていますが中々の使える武将です仲間にしておいて損はないでしょう。」
曹操
「そうだな、呉を知り尽くしておるからな。
周瑜がどう出るかだ。」
諸葛亮
「ですが此処も立て直さねばなりません。
話によるとかなり疫病や病気の兵が多いとか?」
曹操
「そうなのだ、矢張り陸で慣れておる兵が使い物にならんでな」
諸葛亮
「それでは船と船を連結してはどうでしょう?
波の揺れもなくなり陸地に慣れている兵も動きやすいかと思います」
曹操
「その連結は直ぐに外せるのか?」
諸葛亮
「はい、ご心配なく。
直ぐに外せるように組みます。
それに黄蓋殿もまだ傷が癒えてないと見えます。
いつくだると書いてありますか」
曹操
「怪我が治り次第とかいてあるが
足の骨が折れておると書いてあった」
諸葛亮
「それなら時間も稼げるでしょう。
いつ戦をしても曹操殿が勝てるよう私も力を尽くしましょう」
曹操
「フッ、頼りにしておるぞ諸葛亮よ
それと桜と少し話ししてみてはどうだ?
お前も会いたいだろう」
諸葛亮
「宜しいのでしょうか?
曹操殿の奥方様とお話ししても」
曹操
「フッ、構わぬ。
桜も喜ぶだろうしな。」
諸葛亮
「有難きお言葉、では船を連結した後にでも会いに行きたいと思うます」
曹操
「そうしてくれ」
(此処に来てから桜は少し元気がないからな。
顔馴染みの諸葛亮に会えば笑ってくれるだろう)
曹操は桜の事を気遣っていた
諸葛亮
「桜久しいな。
その後どうだ?」
桜
「諸葛亮!?
どうして此処に?」
諸葛亮は目配せしながら部屋の外に曹操が居ることを知らせる
諸葛亮
「私も劉備にすれられ呉に見切りをつけたんだ。」
桜
「そうね、この軍勢だもの呉には勝ち目が無いわ」
諸葛亮
「曹操殿に大切にされているよだな。
私も安心した。」
桜
「ええ、曹操殿はとても紳士で素敵な人よ
私にもよくしてくれます。」
曹操は怪しい話をしていないようで安心するのだった
曹操
「失礼するよ。」
諸葛亮
「曹操殿、私は邪魔なようですね。
これで失礼します。」
曹操
「いや、桜の顔を少し見に来たのだ。
私も忙しいのでな。
諸葛亮よもう少し桜の相手をしてやってくれ」
桜
「有難うございます曹操殿」
諸葛亮
「それならばもう少し私もお邪魔します」
曹操
「桜との話しが終われば軍議に出てくれ諸葛亮」
諸葛亮
「はい、仰せのままに」
曹操は機嫌良く去って行くのだった
諸葛亮
「周瑜がかなり心配していたぞ」
桜
「周瑜は身体は大丈夫、まだ病気が治ってないのに戦を始めるの」
諸葛亮
「黄蓋殿が此処に来る際、戦が始まるはずだ、多分一月後になると思うが・・・」
桜
「そう・・・
苦しい戦いになるわね」
諸葛亮
「いや、天は我々呉に味方してくれそうだ。」
桜
「それなら安心して挑めるわね」
諸葛亮
「少し策があるのだがいいか?」
桜
「はい」
諸葛亮
「戦が始まればこの場も混乱におちいる。
それを利用してお前は周瑜のもとへ急げ。」
桜
「分かりました」
諸葛亮
「その後は周瑜に身を委ねろそれだけだ。
あまり此処に居ると曹操に怪しまれるから私は軍議とやらに出て来る」
桜
「有難う諸葛亮」
諸葛亮
「ああ、無茶なことや怪我はけっしてするな」
桜
「はい」
諸葛亮は部屋から出て行くのだった
曹操等と軍議に参加して居ると流石にまだ信用してない者も多く諸葛亮もやり辛いのだった
曹操
「夏侯惇よさぬか!?」
夏侯惇
「ですが曹操様、此奴は劉備の軍師だったのです信用出来ません」
曹操
「夏侯惇、諸葛亮の顔を見よ、内輪揉めの痕がある、大方周瑜にでも殴られたのであろう。
芝居ならもう少し手加減と言うものあるがかなり強く殴られたのであろう、まだ腫れている。」
諸葛亮
(周瑜感謝するぞ〜
確かに痛かったが此処で役立つとは思ってなかった。)
「あの者は荒くれ者です。
話しも通用せずいきなり殴って来たのです。
殺されると思いました。」
桜が現れた
桜
「なんて酷い人・・・」
曹操
「桜も来ていたか。
他の者が諸葛亮を信用してくれなくてな。
軍議が進まぬ」
桜
「諸葛亮は呉に居たら殺されると悟り此処に来たのです。
主人には捨てられ可哀想に・・・
受け入れても良いのではないでしょうか」
諸葛亮
「有難きお言葉身にしみます。」
(流石、演技が上手いな。)
桜は少ししてから部屋に戻って行った
桜の演技も上手く曹操軍の臣下達も信じ軍議が進められるのだった
諸葛亮
「では黄蓋殿が来次第、呉がどう出るかを見計らい戦を始めると言うことですな」
曹操
「そうだ、その後私は許都に帰り桜と婚儀を挙げる」
諸葛亮
「おめでとうございます。
その際は私も参列させて頂きたいですな」
曹操
「フッ、勿論だ」
どうにか諸葛亮は曹操を信用させ留まることに成功するのだった
SORA ー空ー 琥珀 @kohaku44
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