売れれば正義っ!~史上最低の編集者~

作者 小山洋典

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54人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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売れる作品ってなんだろう?
面白い作品ってなんだろう?
それを新人編集者の主人公を軸にして進むストーリーで考えさせられる。読めば読むほど深い作品。そもそも編集モノの作品自体が珍しい
本屋の店員、出版業界の営業さん、作家さん……作中には色んな方々が出てくる。しかもその仕事内容まできちんと描かれていて。取次のシステムなんかはこの作品を読んで初めて知ったな。
出版業界に興味のある人、小説家を目指している人、作者様、そして誰よりも読者様に……一人でも多くの方にこの作品を読んでほしい。そう思わずにはいられない一作
読んで学び、読み終えて思わず「おおっ」と声をあげちゃった。是非最後まで読んでほしいな

★★★ Excellent!!!

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ライトノベルは売れてこその物。そこには文学的な価値も作者の強い情熱も必要ない。要はお金になるかならないか。それだけが重要。

いや、そんな事はない。いくら売れても人の心に残る名作。作者の想いと愛情の詰まった渾身の一作品。それでなければ意味がない。素晴らしい名作には後から栄光がついてくるものだ。

果たしてどちらが正しいのでしょうか?

この物語の主な登場人物は二人。現実的で屁理屈とセクハラが得意な、屑編集長の木津さん。
熱い想いを胸に秘めた強気の新米編集者の千尋さん。

すごく正しい事を言っているようで、実はあんまり対した事を言っていない風に見せかけて、核心は案外ついてる屁理屈となかなかに際どいセクハラを連発する木津さん。
屁理屈とセクハラに負けじと対抗する毒舌主人公、千尋さん。

この物語は、この二人の言葉の応酬がなかなか面白いと感じました。
例えるならまるで、漫才を見ているような、なんか二人には悪いですが延々と二人の会話を盗み読みしたいなと思ってしまうくらいには面白かったです。

それから、作者さんの出版業界に関する知識はとても広く深いなと、思いました。
私は、全くの素人で、その世界の事など調べたことも無かったのですが、延々と説明するのではなく、あくまで物語の一部にその世界の特徴を組み込んで来まして。
分かりやすく、何より楽しみながら知識を得ることができました。

それから登場人物の一人、寒川さんという作家さんがいるのですがその日とと主人公が、なんというか甘酸っぱい……。こういうの私は大好きなんですよね。

後、冷静でクールな印象が強かった寒川先生。彼が一瞬だけ見せた強い情熱。あれに私は、少しだけ涙が出そうになりました。

後、ラストシーンなんですけれど、私は、信じています。二人の愛の結晶はきっと有名になると。それはもう都市伝説のように。

長編の小説ですが、読み進め…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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とっても面白くて、最近はしていなかった夜更かしをしてしまいました。気付けば外でチュンチュン鳴いてます。カクヨムって良いですね。こんな作品が無料で読めて(*^^*)



面白い作品、売れる作品って何でしょうね。でもそんな事考える時点で私は答えに辿り着けない人種なのかも? って思いました。
この作品は凄く面白い。キャラも会話の掛合いもストーリーも、何だか全て面白い。でもそれは私達が書く事に興味があるから、そう思うだけで、興味の無い方にとってはどうなんだろう? 勿論面白いと言って欲しいけれど、野球のルールを知らない人に野球の素晴らしさを語ってもチンプンカンプンになるような、そんな感じなのかな、それともやっぱり面白いって言ってくれるのかな。そんな堂々巡りな疑問が読了後に浮かびました。
最終話の二人の描写が強すぎる気もするけれど、作品全体を通しては確かに面白いと思った。

★★★ Excellent!!!

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 物書きの末端に身を置くものとしては、編集、及び出版業務というものはとても興味が湧くもので、最後まで夢中になって読んでしまった。

 お仕事コンテストに参加しているだけあって、仕事(スカウト・編集・営業・中型本屋の苦悩・出版)の描写は抜かりがないと言った感じ。個人的には、取次という巨大な相手に翻弄されながらも、それでも売りたい本を取り寄せようとする本屋の店長の熱い気持ちが、心の琴線に触れました。

 それらの描写だけも私は十分に楽しめたのだが、同様に魅力的な登場人物達の会話でも大いに楽しませもらいました。

 やはり肝は、史上最低の編集者である木津さんでしょう。主人公がキレるのも当然だなと思うほどに、板のついた最低ぶりでして、最後まで読んだ後も、結局この男が最低から脱却することはありませんでした。これほどまでに、舌も滑らかに辛辣な悪態が出てくるのは、もはや才能ですね。木津さん、最高でした(笑

 皆さまも是非、編集モノの傑作を拝読してみてはどうでしょうか?

 心に響く感動の結末が待っています。絶対に損はしないはずですよっ。

★★★ Excellent!!!

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売れれば正義。

どんな内容だろうが、少々公序良俗に反しようが、子供だましであろうが、売れたという事実には誰もかなわない。これが事実。

出版業界は営利企業であり、芸術を支援するパトロンではない以上、そうした考えになるのは仕方がないことでもあります。

少年ジャンプを興した初代編集長の長野氏は、編集部の反対を押し切って「この漫画がジャンプには必要」という理由で『はだしのゲン』の掲載を強行したと言います。その裏でPTA団体から「下品」「悪質」と叩かれた『ハレンチ学園』については、青少年の健全育成には性的なものも必要であると説き、作者を守ったと言います。

これだけの気概を持つ編集がいた時代がありましたが、現代でもその火は消えていない……と信じたいです。

でも、売れれば正義というのはまさに真実、言い得て妙。それを踏まえて戦わないといけませんね。

★★★ Excellent!!!

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WEB小説というのは、往々にして甘い物語が提供されます。目が合っただけで飴ちゃんをくれる大阪人並みです。でも、この小説では可愛い新人編集者と、能力だけは最高な最低編集長が後ろから今にも襲ってくるようです。そして作者の研ぎ澄まされた文章で、ワナビーも読み専も批評屋もぶった切りです。実に爽快。さらに物語を読み進めるうちに出会う、カツドゥンとビールは必ず読者に甘くはないけど、とっても美味しそうに見えるでしょう。そんな素敵なお仕事小説です。

★★★ Excellent!!!

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良心と正常な判断力を兼ね備えた、新人編集者の主人公。
実績があり有能なのかもしれないが、人間的に下衆なセクハラ上司。

この二人の関わり合いを中心としながら、営業さんや書店、ベテラン作家や新人作家、書籍化が決まったばかりの作家など、様々な人々との関係を通して、本というものがどのようにして私たちの手元に届くかを丁寧に教えてくれる作品です。

書店と取次のシステムなど、へー、そうなんだ。え!? そんなシステムなの?など知らないことばかりで、とても勉強になります。


読み物としての面白さと、お仕事知識としての興味深さ、そのどちらをも両立している面白くてタメになる作品です。

うっかり夜中に読み始めたら止まらなくなり、夜更かししながら一気に最後まで読み終えてしまいました。

★★★ Excellent!!!

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編集と出版の裏話。
理想を求める新人編集者千尋ととにかく売れる作品を作る木津の関係がコミカルに、そしてリアルに描かれます。
文章はしっかりとしていて安定感があり、次を読みたい!という気持ちに。登場する作家さんたちにもリアリティがあって好感がもてます。女性作家さん出てこないかなー。

★★★ Excellent!!!

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 海千山千の木津。純粋な新人の千尋。
出版業界が舞台であるだけに、木津の発言内容に胃を鷲掴みされる思いで読まれた方も少なく無いのでは。

 新人作家。ベテラン作家。金の卵候補作家。
木津と千尋の、売れ方も経歴も違う作家との接し方と、その掛け合いや言い草に驚かされ、すかされ、
木津と千尋の主義主張は、どちらが正しいのか。
むしろ決めて良いのか。
このvs.風景も楽しめます。

 新人確保から、作家の維持、勧誘。本の流れもちょっと覗き見れる厳しい現実と信念の物語です。

 編集と作家は表裏一体。木津のあの性格も、世情が作り上げたモンスターなのかもしれません。
私は好きですけどね。あのモンスター。

★★★ Excellent!!!

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編集者になることにあこがれて、やっとのことで就職した出版社の編集長は、どこまでも最低な思考回路の持ち主だった。

暴言、セクハラ、人の話を聞かない。
この編集長、タイトル通りの最低人間なんです。それはもう笑っちゃうほど。
そして主人公、千尋のツッコミもまたすごいです。
この二人の掛け合いがすごくいいです。

最低人間な編集長が語る、売れれば中身はどうでもいい論。
これは果たして、編集者として正しいのか?
皆さんも見届けてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

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どれほどの傑作でも売れなければジ・エンド。
しかも発売数日で、その運命が決められる。
その後、作品が復活する可能性は、まず、ない。

続きは出ず、ネットのレビューもほとんど書かれず、一部のマニアの間でのみ、ほんのわずかに語られて。それでもいずれは忘れられる。書籍の大海の中に沈む。
あれほど悩み苦しみ、血涙を絞って執筆した、少なくとも作者にとってはなによりも愛すべき我が子供が、消えていく。

それでも書かずにはいられない、作家業を続けずにはいられない。金にならなくても名声に繋がらなくても、これがなかなか、やめられんのですわ。

長期連載、お疲れ様でした。
面白かったです。
最後にほんの少しの希望を持たせたのは、筆者の優しさだと思います。

★★★ Excellent!!!

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タイトルに偽りなく傲慢・お下劣・クチ悪いと、最低な編集の木津。
素敵な編集像を持ちながら出版社に入社するも、最低な編集の下についてしまった不運な新米編集の千尋。
この2人が織りなすコントと、理想と現実に揺れる千尋の葛藤が、本作をとても盛り上げている。
水と油な2人が、今後どういった化学反応を見せるのか注目したい。

★★★ Excellent!!!

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いい作品を売りたい――!
そんなことを夢見て編集者を目指す千尋ちゃん。
そんな彼女がやっと最終面接の切符をつかんだ出版会社で出会った編集者――木津って奴がほんとうに酷い(笑)んですよ!
この二人のやり取りが読んでいて面白いですし、木津に鋭い突っ込みや反論をする彼女が本当に痛快で、思わず応援しちゃうんです。
この作品は別のサイトで読んだことがあるので、これからの展開のお話になっちゃいますが、途中起こってしまう問題にもドキドキハラハラで、目が離せませんでした。
出版の流通の問題にも鋭く切り込んでいて、とても興味深いです。
とてもお勧めの作品です♪(*^▽^*)