最終話 悪魔は繁殖する

キングマムートの一件があったものの、冬のコミケは2時間遅れで開催された。


ヘルグリム帝国も、無事に用意したグッズを売り切る事ができた。


「・・・・・何で、俺はベッドに縛られているのかな?」

戦いを終えた進太郎は、ヘルグリム帝国大使館地下にある広い寝室の

巨大なベッドにパンツ一丁で縛られていた。


鎖は伸びるので体は動かせるが、ベッドからは降りられない。

「それはもちろん、お約束を果たしていただくためですわ♪」

白い寝間着姿のリーファが優しい笑顔で語りかける。


「・・・・じっくりたっぷり、108回。」

黒いランジェリー姿のフランも呟く。


「大晦日の夜のカウントダウンは、カップルで過ごすものと資料には♪」

何処の情報だと言いたくなることを言い出す、チャイナドレス姿のメイ。


「今夜は寝かさないでちゅよ~♪」

星条旗ブラと星条旗ホットパンツ姿のアニーが涎を垂らす。


「・・・・・待て、流石に俺も無茶はできないんだが。」

進太郎が制止の声をかける、だが無情にもフランがベッドから降りて

どこかへ行き、何かの瓶が数本載せられたサービスカートを押して帰ってくる。


「・・・・フ、フラン?その瓶は何?」

嫌な予感しかしないが聞いてみる進太郎。


「・・・・・精が付くドリンク各種♪」

フランが魅力的な笑顔で進太郎にほほ笑む。


「ご安心ください、ファビュラスガスもご用意しております♪」

リーファが胸の谷間から小瓶を取り出す。


そして、進太郎はモンスター娘たちに襲われるのであった。


それはまさに悪魔は繁殖するデーモンブリード、と言うべき魔宴サバトであった。


後年、日本でも出回る事となるヘルグリム帝国皇帝列伝ゴート68世伝によると

年が明けた後も、進太郎はこのようにモンスター娘達と愛し合い仲間と過ごし悪と

戦って行く日々を過ごす事になると記されている。


                        デーモンブリード 第一部 完





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デーモンブリード ムネミツ @yukinosita

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