第129話 ハロウィンが終わり

お台場で起きた血のハロウィン事件、首都への大規模な襲撃はヒーロー達の活躍

により終息したが被害は大きかった。


天才医師、橋野架が所属する病院でも吸血鬼化された市民達の治療が続いていた。


・・・・・解決はしたが、破壊された市街など禍根は残った。


所変わって、ヘルグリム帝国大使館別館では


「・・・・・今回も、儲からなかったな。」

布団の中で進太郎がぼやく、事件解決後のヒーローショーの収益は全部復興に

当てられる事となった。


他のヒーロー達は、それなりの報酬が支払われたようだがレッドブレイズと

ヘルグリム帝国は餃子作戦の事後処理で市街へ散布した消臭剤の代金と相殺された。


検疫的に大使館から門外不出の魔界料理を持ち出した件は、結果的に市民達

を殺傷せずに救う事ができたという功績を評価され厳重注意となった。


デーモンブリードこと進太郎とレッドブレイズこと元気は、過労で倒れ寝込んだ。

「は~、ようやく起きられるようになったかな。」


そして、事件から3日目に回復し起き上がれるようになった進太郎。


「殿下~♪朝でちゅよ~♪」

とアニーがドアを開けて起こしに入ってくる。


「・・・・お世話する。」


「おはようございます殿下、本日もご奉仕させていただきます♪」


「朝ですわよ、旦那様~♪」


フラン、メイ、リーファも続いて入ってくる。


そして、バタンとドアを閉めて鍵をかけるメイド達。


「・・・・・って、何でドア閉めて鍵をかける?」

部屋の外へ出ようとした進太郎が焦る。


メイド達が全員目をギラリと光らせ涎をたらし豊満なバストをぼにゅん♪

と揺らしながら「ぐぇっへっへ♪」と笑い進太郎へにじり寄る。


メイド達から、それぞれモンスターのオーラが浮かび上がる。

「皆で幸せになりまちょうね~♪」

と布団を剥ぎ取るアニー!!


「・・・・・ハロウィンの、トリックオアトリック♪」

フランが進太郎を羽交い絞め!!


「・・・いや、ハロウィンは終わっただろう?」

抵抗を試みる進太郎。


「ささ♪お着替えいたしましょうね、殿下♪」

進太郎のパジャマを下から脱がしにかかるメイ!!


「ファビュラスガスを焚きましょう♪」

室内をピンク色の煙で満たすリーファと、見事な連係プレイであった。


「・・・・いや、ちょっとっ!!・・・・あ~~~~~っ!!」


ピンク色のガスで満たされた室内に進太郎の叫びが木霊する。


・・・・・その日、進太郎は部屋から出る事はなかった。


騒がしかった秋が終わり、さらに騒がしい冬がやってくる。
















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