第103話 会議と不浄の女神

吸血鬼化薬、解決とは言い難いがひと段落した。


・・・・・だが、中米支部の残る幹部はあと3人いる。


不浄の女神、トラソルテオトル。


子供を襲う白い魔女、キヴァタテオ。


首魁、ジャガーの神の名を持つテぺヨロトル。


「で、トラソルテオトルってのが外見も能力も不明っと。」

進太郎が話を切り出す。


彼が学校から帰り、拠点で軽く話し合うヘルグリム帝国一同。


「わかってる敵は、戦って倒せば良しでちゅね?」

アニーが脳筋な事を言う、最後には倒さなければならないが過程をすっ飛ばし過ぎ。


「我々だけでなく、他のヒーローにも仕事を振る必要がありますわね。」

メイが意見を言う。


敵が、日本の何処かではなく全体を狙っている可能性があるので情報の提供や共有は

必須となるので面識と連絡先を知っている同業者へその他は対策室経由で連絡する。


「昔のヒーロー番組みたいに、自分達の敵だけ相手をすれば良いという時代ではないのが面倒じゃのう。」

ベルトから人型になっているゴート66世がつぶやく。


「おじいちゃん、今は自分が頑張るだけでなくヒーローも助け合いの時代だよ。」

自分達も、最初は地元の島の防衛から始まった事を進太郎も思い出す。



「・・・・・こいつ、病気とか持ってそう。」

フランがトラソルテオトルをネット検索すると、元ネタの神の情報が出る。


「背徳的な神様でちゅね、性欲とか不浄とか。」

アニーもちょっと引く。


「ええ、本当にバイオテロやパンデミックの警戒は必要ですわね。」

リーファも同意しつつ予想する。


「・・・・・橋野先生にも話を振っておくか。」

進太郎が天才外科医の名を挙げる、病気などは医師達などの専門家の力が必要だ。


「水回りとかも警戒した方が良いかもな、下水とかも怖い。」

進太郎のこの推測が、後に当たる事となる。



一方、中米支部の寝所では。


テぺヨロトルとトラソルテオトルとキヴァタテオの三人が体を重ね合っていた。

「テぺヨロトル様、我ら二人にお任せください。」

疲れ果てたキヴァタテオを置き去りに、テぺヨロトルを独り占めした

トラソルテオトルが願う。


「構わん、だがお前達には我が子を産み育てる使命がある事も忘れるな。」

テぺヨロトルが承認し二人は激しく情を交わすのであった。


トラソルテオトルとキヴァタテオがこの後、恐怖の作戦を開始する。





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