第90話 お姫様、転校する
トラキークを退けた進太郎、この後に東京で護送車襲撃事件が起こるとは
思いもせず善行を積んだ感に浸っていた。
学生らしく学校へ通学だ、元気一杯なので徒歩で30分位は苦じゃないぞ♪
幼馴染でいつも元気そうな体育会系の少年、元気と巫女の春子と出会う。
「おはよう、春子ちゃん、元気♪」
友達に明るく挨拶、青春だね♪
「おはよう、ご機嫌ね?」
と春子が言えば
「進ちゃん、おっす!!」
元気も返す。
「おお、ぼっしーが登校でござる新聞見たでござるよ!!」
後から来た陸上選手型の長身痩躯な眼鏡の少年、博士も加わる。
「おっはよう、皆~♪」
金時豆の菓子パンを食いながら近づいてくる小柄な美少年、刑も揃った。
さあ、これからが仲間達と楽しいスクールデイズの始まりだ。
「皆さんに新しいお友達を紹介します、なんとメキシコからの転校生です。」
担任の先生の言葉に嫌な予感がする進太郎、つい先日メキシコから来た敵を倒した
ばかりだった。
そして、戸を開けて入ってきた存在に驚愕した。
アニメキャラかといわんばかりの水色の髪に、金色の鹿の角を生やした
セーラー服姿の胸の大きい美少女とヤクネタの臭いしかしなかった。
「初めまして、リーファ・ケツァルコアトルと申します。
夫となる進太郎様は逃がしませんので、宜しくお願いいたします♪」
リーファの挨拶は爆弾発言だった。
「知るか、初めて聞いたわそんな話っ!!」
思わず立ち上がり叫ぶ進太郎、全く身に覚えが無かった。
「あ~、落ち着いて赤星君。二人とも仲良くするように。」
先生は動じず、進太郎を助けてはくれなかった。
クラスメートの目は『あ~、またこいつ絡みか』となっていたが
何事も無かったかのようにスルーした。
自称婚約者を名乗る謎の転校生リーファ、吸血夜会中米支部とメキシコが
進太郎の日常を脅かしに来た。
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