第60話 空中盆栽対空飛ぶ鯨 その1
その日、中国の某所で大規模な地震が発生し空に巨大な盆栽が浮かび上がった!!
そう、それは巨大な樹の底を植木鉢のような物体が囲み空に浮かんでいた。
吸血夜会東アジア支部の建物を取り込んだ吸血樹が、日本へと飛び立ったのだ。
樹の幹から二人の女の顔が浮かぶ、ランスグイルとペナンガランだ。
彼女達は吸血樹に取り込まれていた、その目は狂気に満ちていた。
吸血樹の飛行速度は、ゆるやかであった。
これまで奪った全ての血液を燃料にして飛んでいる為、速度が出せなかった。
現地の空軍の動きは、戦闘機を三機だけ発進させたがこれらは伸びてきた
枝に絡み取られ・・・・・・食われた。
吸血樹が日本の領空に到達するまで、後7日。
一方、ヘルグリム帝国は桃ノ島へ戻ってきていた。
「じゃこ天、できまちたよ~♪」
アニーが愛媛名物のじゃこ天を使った、うどんやらのおかずを食卓に運ぶ。
フランは、みんなのご飯をよそっていた。
食卓を囲みながら、一家で今後を話し合う。
「ご連絡のついたヒーローの方達は、各自の案件で手が回らないそうです。」
メイが報告する。
「ヴィラン対策室からは、市民に被害を出さないようにと釘を刺されてきた。」
進太郎が告げる。
「・・・・・・ふむ、行けるか♪」
おじいちゃん、ゴート66世がスマホを切る。
「おじいちゃん、どうしたの?」
進太郎が尋ねる。
「日本政府の許可が出たんじゃよ、魔界の兵器を使って良いとな♪」
おじいちゃんが笑う。
「魔界の兵器って何?」
進太郎が聞くとゴート66世が
「空飛ぶ鯨モンスター、万能戦艦ダイマッコウ号じゃ!!」
と、バイセップアップのポーズを取って言う。
万能戦艦ダイマッコウ号とは? 本当に市民に被害を出さず勝てるのか?
玄界灘近辺を舞台に波乱の予感がするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます