母に捧げるノクターン

作者 八ヶ岳南アルプス

65

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★★★ Excellent!!!

 運が悪いことって誰にでもある。
 病もそう。大事な時に限って発症することがある。

 この作品では母を見舞った不運を、息子が支える姿がある。
 自分のために夢を諦めた母、自分を育ててくれた母への感謝がある。

 悲しい現実が生じてしまったが、その息子の姿は母の気持ちに温かい気持ち、感謝と喜びを与えるだろう。

 優しい作品でした。

★★★ Excellent!!!

作品タイトルどおり、息子が母を想う物語です。

勝手に母目線で拝読しました。
こんなこと息子がしてくれたら号泣ものです。

可能なら作品に登場するショパンのノクターン2番を聴きながらお読みになってください。
作品どおり息子目線でも、ワタシのように母目線でもウルッと感動する素敵な物語です🎶

★★ Very Good!!

最後、不覚にもうるっときてしまいました。
母親の知られざる顔、母の夢を絶ったのは自分かもしれないという焦燥、そして後半の展開から母の想いを受け継ぐと決めたエンディング。一連の流れも自然で読みやすかったです。

普段は意識しないことですが、子供は親の事何でも知ってると勘違いしますが、家族とはいえ別人なんですよね。そんな事、思ったりしました

★★ Very Good!!

ペンネームの”八ヶ岳南アルプス”を副題と勘違いして読み始めたので、高原の風景が出て来ずに終わって「アレっ?」と思いました。脳味噌が耄碌すると嫌になりますね。
そう、私は主人公の親と同じ世代です。大半の読者は主人公に感情移入するのでしょうが、私は父親目線で読んでおりました。心が温かくなる良い作品だと思いました。母親は嬉しかったと思いますよ。少なくとも、横で見ていた父親は嬉しかったはず。
読んでいて、「そろそろタバコを止めないとなぁ」と思いました。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

Good!

 まずは「ひとり1つの最高傑作」企画への参加、ありがとうございます。
 
 家族のことって実はほとんど知らないんですよね。兄妹ならまだしも、親や、ましてや祖父母のことなんて。どんな経験があるのかとか、どんな趣味があったのか、とか。私は、あれだけアニメや音楽とは無縁だと思っていた親父が、クラシックギターを持っていたり、ガンダムの主題歌のレコードを持っていたりしたのを知った時は、意外好きで信じられませんでした。今でも若干信じていません。
 そんな家族に焦点を当てたのは面白いなと思うと同時に、自分の家族のことを考えずにいられませんでした。

 文章の細かなところについてですが、ダッシュや空白行の多用によって、シーンの塊が捉えづらく、かえって読みにくくなっている感じがありました。
 それ以外の部分は分かりやすく、特に音楽が多少わかる人ならば、より深く入り込める小説だったと思います。ちなみに私はサティのジムノペディが好きです。

★★★ Excellent!!!

一番身近でありながら謎な存在。それはあまりにありふれていて、知ろうともしないからなのか。
主人公ほどではないけれど、似たような経験があります。大人になってから某ハードSFを四苦八苦しながら読んでいたところ、「あら懐かしい学生の時に読んだわ~」と母に言われた時には愕然としました。普段は猫の本しか読んでないのに。

壇上に上がった息子に母は何を思うのか。
誇らしい? 心配? ちょっとくやしいながらもやっぱり嬉しいのか。幕が下りたその後の会話を覗いてみたい気がします。

★★★ Excellent!!!

楽器や音楽との向き合い方だけでも、
すてきなストーリーが生まれてくる。
音楽はなんと素晴らしい芸術でしょう。
それを言い訳に、読書より音楽に没頭する日々。
この作品も場面が音とともに立体化し
頭のなかにショパンのノクターンが
聴こえてきます。
ノクターン第2番。なんと創作意欲を
かきたてる音楽でしょうか!

★★★ Excellent!!!

ピアノを弾く息子のまえでは、一度も鍵盤を弾いたことのなかった母。
1年ぶりに足を向けた実家。
扉をくぐればもの哀しい旋律。
息子がいなくなった部屋の片隅で、母はピアノを弾いていた。

それまで知らなかった母の人生をかいま見た息子。ゆれ動くその気持ちを、母がふれたおなじ鍵盤へと刻む。音楽を中立ちに家族の絆が深まるようすがとても素敵な物語でした。

★★★ Excellent!!!

「音楽」を学ぶ上で、先人の教えと言うのは重要な要素となります。
勿論本人のセンスもありますが、それを磨くのは様々な事を教えてくれる先生や先輩、そして音楽家の血を受け継がせてくれる両親もまた、音楽と言う分野を歩むうえで重要な礎、そして大事な存在なのかもしれません。

そんな「音楽」の道を一度は歩んでいた母を持ち、自らも音楽の世界に入ろうとしていた主人公。
ですが、母の晴れ舞台を前に突然襲う予想もしない事態。
そんな時、彼が選んだ道は……。

題名通り「捧げる」音だけではなく、「受け継ぐ」音色も同時に聞こえてきそうな、心に思いが込み上げてきそうな、母の日にぴったりな作品です。

★★★ Excellent!!!

結末まで読んだところでYouTubeからショパン夜想曲第2番を検索して流す。そしてしばらくピアノ発表会のホールの雰囲気とそれを見守るお母さんの姿を浮かべながら余韻に浸る。

そうして朝の爽やかなひとときを過ごさせてもらった素敵な短編でした。

息子さんの考えた全身全霊の親孝行に感動します。
親の夢を応援できる子ども、素敵ですね。自分は両親に与えられてばかりでなくきちんと親孝行できているだろうか、彼らの背中を押すようなことができているだろうか。
そんなことを考えさせられました。