第42話 校外学習XIV

 風呂と睡眠の時間をコテージにて満喫した俺たち新入生は、そこから少し離れた場所で星空を眺めていた。天体に想いを馳せる(?)他の新入生を横目に、俺は田辺と田口さんについて考えていた。

 この後、田辺と田口さんを、俺たちが睡眠をしたコテージの裏庭に呼び出している。田辺はもちろん田口さんが来ることを知っているが、田辺さんはもちろん知らない。コテージの裏庭に来てくれとしか伝えていない。友達と一緒に来てくれても構わないと言ってあるから、来てくれるとは思うのだが――。果たして田辺の告白に田口さんはどう返事をするのか。

 えーい、どうして田辺のことなのに、俺がうじうじと考えているんだ。とにかく、俺たち相談部はできる限りのサポートはした。後は、結果を見届けるだけだ。

 そんな自分勝手な責任感を抱き、俺は他の新入生に気づかれないように、コテージの裏庭へと向かった。

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