21話 裏事情

「んん……?」

この暗闇の空間、見覚えがある。

「そうだ! 前もここに――」

「……願った」

「!?」

またか! この頭に直接響いてくる感じ、この前と一緒だ。

「お前は誰なんだ!」

「揃えよ……」

「俺の質問に答えろ!」

「そして、勇気を……」

「どこだ! 出てきやがれ!」

「…………」

「まただんまりかよ!」

叫んだ瞬間、その空間にヒビが入り、割れ、眩い光に包まれる。

「――は待っている」


「誠ちゃん、起きて!」

「う~ん……」

うるせーな。こっちは変な夢見て気分悪いってのに。……いや夢なんて見たかな?

「朝だから、起きてよ!」

「ぐうう……」

眠い上に腹減ってるから余計にイライラする。起こしてる暇があるんなら飯の1つでも持ってこいよな。

「もう相変わらず――ひゃっ!」

お、なんだよ。ちゃんと持ってきてるじゃねえか。美味そうな肉まんを掴んだぞ~。

「んぐう、むう……」

「ちょっと、誠ちゃん! また、ああ――」

「う~ん、こんな丸々した肉まんは食べれねえよ~」

「ううう……あたしは太ってなーい!」

「めたぼうっ!」


「…………」

「…………」

なんかこの感じ懐かしいな。俺たちが学園祭の準備を終えてから数日が過ぎ、11月を迎えている朝は少しの域をゆうに通り越し、冬の様相を呈していた。

学園祭まで残り2週間切っているが、俺の予想通り今は平穏な日々が続いている。しかし、それも久しぶりの俺の失態?のせいで早くも崩れ去っている。

「なあ、紗智よ?」

「なに?」

「いつも起こしに来てるなら、俺が寝てるか起きてるかぐらいわかるだろ?」

今朝は半分ほど起きてたけど、寝ぼけていたのも事実だ。

「わかるよ」

「なら、俺がわざとやってないのもわかるよな?」

「エッチなことしたのにはかわりないよ」

「だからってなあ、前も言ったが枕を顔面に投げるのはやめてほしいんだ。俺っち、最悪な目覚めになるのよ」

「――ってないもん」

紗智が小声でなにかを呟く。

「あ? なんだって?」

「あたし、太ってないもん……」

そりゃ見ればわかるさ。

「どうした? 別になにも言ってねえじゃん」

「誠ちゃんが悪いんだよ……」

なんでだよ。

「あー、なんかよくわかんねえけど、紗智が太ってないことだけは確かだな」

「え……?」

「お前が太ったとこなんて見たことねえし、見たくもねえ。だから、そのままでいろ」

「ほ、本当に太ってない?」

「お前を太ってるとか言ったら、多方面にケンカを売るようなもんだ」

「そ、そうかなあ? で、でも最近頑張ってるし、やっぱり効果あったのかなあ」

こいつは一体、何の話をしてるんだか。

「よくわからんが、早く食って学園に行こうぜ?」

「うふふ、わかってるよー」

その口ぶりだと、俺の質問に答えてるような感じじゃないな。


「準備完了ー?」

「おう、行こうぜ」

「うん――とりゃ!」

「っと――はあ、もう抵抗しねーよ」

毎度のことながら、紗智は俺の腕に抱きつく。こいつも飽きずによくやるな。

「えへへー、君はわかっとるね」

「誰だよ。ま、こっちのほうが寒くなくて済むからな。人間ホッカイロだ」

「なんかそれやだー。もっと可愛らしいのがいい」

「ねーよ、そんなの。大体なんでいつもそんなに引っ付く?」

「うーん……」

紗智は少し考え込んだ後、口を開く。

「寝てるときと同じような気持ちになれるから?」

なぜ疑問形だ。

「俺が知るか。それつまりは抱き枕ってことだよな?」

「ああ、そうそうそんな感じ」

「そんな感じ、じゃねえよ」

「いいじゃーん。誠ちゃんもこっちのが温かいんでしょ」

「今は、な。夏はやめてくれ。お前の汗が俺の腕に伝って気味悪りいから」

「あたしのせいにしないでよー。誠ちゃんの汗だよ」

「いーや、お前のだね。お前が腕組んでから伝ってくるぞ」

「誠ちゃんが勝手に汗かいてるだけでしょ」

「なにを~」

「なによ~」

「お二人共、今日も仲がよろしいですね」

「どわあ!?」

突然、現れた声の主――三原に驚き、紗智を振り払ってしまう。

「うへえ! ちょ、ちょっと誠ちゃん! 驚かさないでよー」

「いや、だって――」

「すみません、急に話しかけてしまって」

「いやいいんだ。俺のほうこそ、驚いて悪かった」

「そのことでしたら、お気になさらずに。鷲宮さん、紗智さん、おはようございます」

「おはよう、麻衣ちゃん」

「おはよう」

「最近はすっかり寒くなってきましたね」

「そうだね。でも、まだまだこれからって考えると気が滅入るよー」

「学園にも暖房器具があればいいんだけどな」

教室を閉め切ってれば、多少は暖かくなるんだけど。

「教室によってはストーブ置いてるところもあるよ」

「そうなのですか?」

「ああ、あるな。ベストスポットは保健室だけどな」

「なぜですか?」

「保健室といえばストーブの他、ベッドまであるんだ。これ以上の極楽地は学園のいたるところを探してもないと断言できる」

「保健室は極楽地なんかじゃないよ」

「そう思ってる奴は何人いるんだろうな? 大多数が俺と同じ考えじゃねえか?」

「誠ちゃんが基準だと、学園が大変なことになるよ」

「なぬおう!?」

そんなやり取りとしつつ、俺たちは学園を目指した。


学園校舎内に入ると窓を閉めてることもあって、外ほど寒くはない。

「暖房器具がなくとも、屋内だと多少は暖かいな」

「そうですね。外気に触れる部分が少ないのもそうですし、なにせ人が多いですから、その熱気でぬくもっているとも思います」

「確かに人の多い場所って、むわーってするもんね」

紗智は抽象的な物言いをする。

「この季節なら、ありがたい限りだ――ん?」

「…………」

凛とした立ち振る舞いで前から歩いてくるのは会長だった。

「あ、きぬさんですね」

「本当だ。おはようございまーす、きぬさーん!」

「ん? ――やあ、おはよう、君たち」

「おはようございます」

「うむ、すまないがこれで失礼するよ」

「なにかあったんですか?」

会長はそそくさとその場から立ち去ろうとするが、そんな会長を気がかりに思い、紗智は引き止める。

「まあ、そんなところだ。君たちとももっと話していたいが、時間が惜しいのでな。それでは」

「待ってください」

「紗智……」

会長の態度とは裏腹に紗智はなおも食いつく。

「なにかあるのかな?」

「困ってるようでしたら、いつでもあたしたちに言ってくださいね?」

「紗智さん……」

「あまり役に立てないかもしれませんが、手伝うことは出来ますから」

「…………」

「大変微力ながら、私も加勢したいと思っています」

「会長のためなら、俺たちは全力で助けますよ」

紗智に続いて、三原と俺も会長への気持ちを述べる。

「……ふふ、私の側には頼もしい者たちばかりだ。だが心配には及ばない。これは私の仕事だ。君たちにその責を投棄するわけにはいかん。ともあれ、時間が押し迫っているのも事実だ。なにかあったらお願いするから、今は見守っていてくれ」

「わかりました」

「でも困ってたら、必ず言ってくださいね」

「私たちはいつでも、きぬさんの味方です」

俺、紗智、三原の順番に了解の意思を会長に伝える。

「ああ、約束するよ。ではな」

俺たちが納得したことを確認して、会長は足早に去っていった。あそこまで俺たちとの会話を早く切り上げたってことはよほどのことがあるんじゃないか。

「大丈夫かな、きぬさん」

「明らかに普段と違いました」

「そうだな」

でも会長は大丈夫だって行ってたし、あの人ならなんとかするだろ。

「あ、鷲宮先輩……」

「ん?」

「どうしたんですか?」

「なにしてんの?」

俺の後ろから声がかかってきたと思ったら、階段から仲野と鈴下が降りてきていた。というかお前ら、俺たちより早く来てるのか。

「おはよう、筒六ちゃん、鈴ちゃん」

「おはようございます」

「おはよう、2人共」

「……おはよ」

気だるげに挨拶を返す鈴下と――

「おはようございます、紗智先輩と麻衣先輩と生徒A先輩」

淡々とだが深い斬り込みを入れる挨拶を返す仲野。

「おい、俺はモブとでも言いてえのか?」

「あんたにはお似合いだと思うけど?」

「うぐう……」

この1年生コンビのダブルパンチは強烈すぎる。ほとんど一発KOだ。

「なにかやっていたんですか?」

「うん、実はきぬさんのことでちょっと――」

「きぬがなにかしたの?」

事情を知らないから当たり前だが、不思議そうな表情になる1年生コンビ。

「いえ、なにかしたわけじゃなくて、なにやらバタバタとしていたものですから、どうしたのかと思っていたんです」

その問いに三原は丁寧に答える。

「本人に聞いても平気だって感じだから、それ以上はなにも言えなかったけどな」

「きぬ先輩、最近はあまり姿を見る機会がありませんでした」

「ご多忙なのでしょうか?」

「それはいつものことだろうけど、今日はどこか雰囲気が違っていたな」

「もしかしたら……あれのことかな?」

鈴下は思い当たる節があるような言い方をする。

「あれ?」

「鈴ちゃん、なにか知ってるの?」

「小耳に挟んだ程度なんだけど、なんか学園祭のことで色々と都合が合わなかったみたいよ」

「都合が合わなかったとはどういうことですか?」

「毎年、この学園の学園祭って、御守町の町内会が協賛で参加してくれるんだけど、町内会で揉め事があってそのいざこざの影響を学園祭も受けたって話よ」

「どこからそんなこと聞いてきたの?」

ここにいる誰もが持った疑問を仲野が代弁してくれる。

「た、たまたまよ! たまたま!」

またどっかでサボってるときにでも聞いたんだろ。

「――話は戻るけどそこから新しい協賛先探したり、かと思ったら町内会が協賛で参加するだのしないだのって言い出したりと――きぬに限らず、教師たちもてんてこまいみたいよ」

「たかが学園祭1つにえらい騒ぎだな」

協賛ってそんなに大事なのか?

「ねえ、誠ちゃん?」

「どうした?」

「なんか去年もこんなことなかったっけ?」

紗智はう~ん……と考え込むように言う。

「そうだったっけ?」

「うん。なにかの揉め事に学園祭もとばっちり受けちゃって、それで学園祭自体が危なかったって」

「でも、去年の学園祭は普通にやってたぞ?」

「学園祭も行えたし生徒たちになんの影響も出なかったけど、色々大変だった気がする」

「本当なのですか?」

三原の声には驚きの感情が乗っていた。

「そっか、鈴下と仲野は1年生だし、三原は転校生だから学園祭のこと知らねえよな」

「なに当たり前のこと言ってんのよ」

鈴下の言葉はごもっとも。去年……去年か……。

「ねえ、なにか覚えてない?」

「……言われてみれば、そんなことがあった気がする」

正直ほとんど覚えてないけど。

「でも、あたしなんとかしたいって思って――」

何言ってんだ、紗智のやつ。

「ちょっと待て。俺はそこまで覚えていないし、仮に去年の学園祭がヤバイ状況になってたとして、なんで俺たちが知ってるんだよ?」

「それは……」

「学園祭をやるやらないほどのことですし、生徒にも連絡するんじゃ――」

「さっき生徒たちになんの影響も出なかったって言ったでしょ? それってつまり生徒たちの知らないところで物事が動いて、解決してたってことじゃないの?」

仲野の疑問を鈴下が一掃する。頭の回転が早いな。

「あ、そうだね」

「ではなぜ、鷲宮さんと紗智さんは知ってたのでしょうか?」

「俺に至っては、そんなことがあった記憶すら曖昧なんだがな」

「あたしにも、わかんない。でも――」

「やめよーぜ。去年の話しても仕方ねえだろ?」

俺は話を続けようとする紗智を止める。こんな話続けてても意味ねえからな。

「うん……」

少しの沈黙の後、仲野はなにかを察したように口を開く。

「もしや、町内会の揉め事は去年からすでにあったのではないでしょうか?」

「では、きぬさんはその処理に追われて、忙しくなっているのでしょうか?」

三原も続けて口を開く。

「それもあると思いますけどさきほどの話を聞く限りでは、それによって他の作業も連鎖的に遅れていると考えられないでしょうか?」

もし町内会云々の話が真実だとすれば、仲野の言い分はもっともだ。

「それが妥当だろうな。加えて、剣道部やら自分のクラスやら、やることは無数にある。しかも会長の性格を鑑みると、どれも妥協しないだろうな」

「言ってしまえば、手が回らなくなってきてるって感じでしょうね」

「――だよ」

俺たちの話を聞いて、紗智はポツリと呟く。

「どうした、紗智?」

「ダメだよ、そんなの」

「どうかされましたか、紗智さん?」

「きぬさん、自分のこと全然わかってないよ。自分がそんなにピンチになってるのにそれでもあたしたちには迷惑かけたくないって、そんなのやだよ」

「お前……」

「あたし、行ってくる!」

「え、おい、どこに――」

「――っ!」

紗智は俺たちを尻目に走り出した。

「おい、どこ行くんだよ! 紗智!」

その後を俺も全速力で追いかける。

「ちょっと、あんたたちどこへ――」

「悪い、3人共! またあとで!」

鈴下の言葉を聞かずに俺は紗智の背中へ向かって走る。


「…………」

「きぬさん!」

「ん? 紗智さん。なにか言い忘れたことでも――」

「――っ!」

「!?」

「紗智!?」

紗智が会長に抱きついている。どういうつもりかはわからんが、任せたほうがいいかもしれん。

「紗智さん、いきなりどうしたんだ? これでは私の身動きが――」

「いや」

「いやって――すまないが私は――」

「知ってます。きぬさん、今すごく忙しいんですよね?」

「……そうだ。だから早く――」

「それなら、もっと離しません」

「いい加減にしてくれ、紗智さん。これ以上は――」

「だってここで離したら、きぬさん1人になっちゃいます」

「一体なんのことだ?」

「きぬさん、さっきあたしたちに頼ってくれるって、そう言いましたよね?」

「ああ」

「じゃあ、なんでそうしてくれないんですか?」

「私はまだ――」

「あたし、さっき聞いたんです。学園祭実行のことで色々あっているの」

「…………」

「きぬさん、自分が限界だってわかってるんじゃないんですか? 悩んでいるんじゃないんですか?」

「それは……」

「だって、あたしの知ってるきぬさんはいつも優しくて、余裕があって、どんなときでも力になってくれる、この人なら安心してついていけるって、そう思えるような雰囲気の人なんです」

「…………」

「でも、さっき会ったときは違いました。なんだか焦ってて、慌てて、なにかに追われてて、全然いつもの雰囲気がありませんでした。……きぬさん、本当のことを教えてください」

「…………」

「無理……してるんじゃないんですか?」

「…………」

「教えて……」

「……紗智さんには敵わないな」

「え……?」

「君の言う通りだ。正直、私は限界を感じている。それほど今回の件は様々な要因が重なりあって引き起こされている」

「…………」

「だが、君たちに迷惑はかけたくない。なにも知らずに純粋に学園祭を楽しんでもらいたい。君たちに負担はかけたくない。その一心だった」

「きぬさん……」

「しかし、結果的に君たちに迷惑をかけてしまったな」

「会長……」

会長は俺のほうも見ながら言葉を発する。

「本当になんと詫びをすればいいか」

「きぬさん、あたしたちはそんなもの欲してません」

紗智は抱きついていた腕を離し、スッと会長から少し距離を置く。

「どういうことだ? ――ん?」

「お、お前たち……」

「…………」

「…………」

「…………」

置き去りにしてしまった3人が知らぬうちに俺たちの元へ駆けつけていた。それを見て、紗智は自分の気持ちを吐露する。

「あたしたちだって、きぬさんに負担がかかっているところ見たくないです」

「きぬさんが私たちを助けてくれたように、私たちもきぬさんを助けたいんです」

「紗智さん……麻衣さん……」

「わ、わたしもどうせやることないから、そのついでに手伝ってあげるわよ」

「先輩をフォローするのも、後輩の務めです」

「鈴さん……筒六さん……」

「会長から受けた恩はこんなもんじゃ返せないかもしれないですけど……今度は俺が会長を助ける番です」

「鷲宮君……。私は本当に良い仲間を持ったようだ」

「会長――」

決心したように会長は俺たちを正面から見渡す。

「非常に申し訳ないが、みんなの力を私に貸してくれ」

「任せてください、会長!」

みんなの思いを俺は口に出して示す。

「ありがとう、君たちの好意に心から感謝する」

会長は全てのことを1人で抱えてきたんだ。誰にも頼ることなく、弱音も吐かず。

それは会長自身が誰かに漏らすこともなかったというのもあるだろう。しかし、それを吐き出させてくれる人も同時にいなかったんじゃないか。

もしかしたら、俺たちがいなくても会長1人で今回の件も乗り切れた可能性を否定は出来ない。でも、会長の苦しみを知ってしまった俺たちが、どうして見捨てることが出来るんだ。

俺たちはもちろんだが、紗智にはそれが許せなかったんだろう。まったく、いつでも言葉より行動が先になる奴だからな。合わせるこっちの身にもなってみやがれ。

「…………」

サンキュウな、紗智。

「では、早速なにからすればいいですか?」

紗智はなんでも来いといった態度で会長へ問う。

「すぐ頼みたいのは山々だが、朝は時間が少ないためやることは限られている。だから、君たちには放課後に手伝いを頼みたい。そのほうが時間も多く、全員が集まりやすいだろう」

確かにそうだな。

「あの、すみません」

「どうした、筒六さん?」

「手伝うって言った矢先に申し訳ないんですが、私、部活があるので――」

「わたしもバイトが――まあシフト減らすことできるから、そんなに問題じゃないけど」

「ああ、無理はしなくてもいいよ。各々事情があるのは承知の上だ。時間があるときにお願いしたい」

「ありがとうございます。部活の先輩たちも学園祭の準備に追われてるようですから、活動自体は少ないと思います。なので、終わってからや休みのときに参加します」

「仲野、今日は部活ないのか?」

「ありますけど、1時間ほどで終わると思います」

「鈴下のバイトは?」

「わたしは休みだから大丈夫」

「では、筒六さんは終わってからということですね」

「はい、よろしくお願いします」

「じゃあ、みんな! きぬさんのために学園祭まで頑張ろう!」

「俺としてはお前が邪魔にならないか心配だ」

「せ、誠ちゃ~ん」

「ふふ、それでは各人よろしく頼む」

「はーい!」

これから忙しくなると思うが、会長の手助けができるのなら苦はない。俺たちは各々に意気込みのようなものを胸に秘め、解散した。

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