一編集者の思い

作者 @BlackJohn

至極、その通り

  • ★★★ Excellent!!!

仰ること、すべてその通りだと思います。
ネット小説のランキングを見る度に、げんなりします。
まずパッとしない主人公。スローライフやほのぼのが定番。大体猫や少女をトラックから助けて死ぬか、病気でばたり。気がつくと異世界で、だいたいヒロインとセット。そのまま見ず知らずの赤の他人を助けたがるお人好しの村。地球と同じとしながら、ろくに調べない、体験したこともないので穴だらけ、疑問だらけの自称地球産の謎技術。そして上位者関連のトラブルにヒロイン(2号さん)が巻き込まれ、訳のわからん謎理論一本槍で攻略。大体そのまま都会へGO。道中はご都合主義を言い訳に作者の腕のなさを適当魔法やこれまた適当スキルでゴリ押し快適バカンス。
書き出したらきりがないですが、こんな作品ばかりが目立ち読む気力がなくなって久しいです。
無料ですら読みたくないのに有料になったらもっと読みたくない。そんな作品が書籍化されるなんて信じられない思いでしたが、出版社の方は読者がちゃんとした小説に自然と移行すると思われていたことがもっと信じられません。行間を読むこともできない読者が小説を読むはずがありません。

そもそもネット小説は小説ではないと私は思っています。
私の思う小説とは、述語・漢字・言い回し・文法などのいわば日本語の教科書であり、心踊る別世界への扉であり、言葉の端々、行間の1つ1つに隠された意味が潜む謎かけであり、文章・構成・キャラクターが調和した芸術なのです。
しかしネット小説には、それがありません。重みも熱量も厚みも緻密さも全て足りません。場当たり的で事柄の表面を撫でる、そんな作品ばかりです。

色々と思うところを書き殴っていたらまとまりがない文章になってしまいましたが、1活字好きとしておもしろい作品が世に出て来てくれることを願ってやみません。

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