終わりの前の日

・タイトル

終わりの前の日

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882671393


・作者

二ノ宮 国浩先生


・公開状況

完結済(全1話 、4,867文字)


・あらすじ

いつもと同じ土曜日の朝、穏やかな一日が始まる。

僕はいつもの床屋で散髪をして、喫茶店で珈琲を飲む。

皆、かけがえのない一日を満喫していた。

今日という日は、二度と再び訪れたりはしない。

そればかりか……今日ではない日だって訪れないのだ。

そして、全ての人のスマートフォンが歌う。

限られたリミットを叫んで、人の心を狂わせてゆく。

とても安らいだ、諦観の先の安息へと狂い落ちてゆく。


・オススメポイント

 ある日突然、不可避の破滅が舞い降りたらどうするでしょうか? 望むと望まぬとに関わらず、誰にも平等に訪れていた明日が消滅するとしたら? その時、あなたは実感するでしょう。年寄りが『限られた毎日を大事にしろ』なんて言う、その限られ方、限られるという意味を。その時もう、あなたは年寄りになることを奪われてしまうのです。現実感を伴わぬ確実な滅亡は、それ自体が既に一つの終局です。それを知った、本当の滅亡とのタイムラグ……その僅かな日常すらも、自覚を持つ者にとっては滅びの後の時間。その時、あなたはなにをしますか? それをせずにいれますか? 極限を超えた安寧の中で、人間の全てが描かれる……オススメです!

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