鬼火消ゆるまで

作者 梔子

たった6万字強。アコーディオンの蛇腹をギュッと閉じた様な濃密さ。

  • ★★★ Excellent!!!

文学作品調の文章。
何かの雑誌で読んだが、文学とラノベの表面的な違いは一文当りの文字数だとか。本作品は、文学っぽく回りくどい表現をしているものの、弛れた印象は全く無い。
全体でも6万字余りだし、起承転、転、転結みたいに目紛しく急展開していくので、読書の熱が冷めない。
そして、文学作品に似合う時代と言う要素も押さえて、舞台は敗戦後の昭和。
肝心の主人公は…と言えば、エピソードを重ねる度に、あなたの評価は変わると思う。それが本作品の醍醐味だと思う。
有為転変する主人公の心情描写が巧み。作品タイトルにある鬼火を巧く使っている。
お勧めです。(星の数を見れば分かるか…)

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