鬼火消ゆるまで

作者 梔子

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★★★ Excellent!!!

文学作品調の文章。
何かの雑誌で読んだが、文学とラノベの表面的な違いは一文当りの文字数だとか。本作品は、文学っぽく回りくどい表現をしているものの、弛れた印象は全く無い。
全体でも6万字余りだし、起承転、転、転結みたいに目紛しく急展開していくので、読書の熱が冷めない。
そして、文学作品に似合う時代と言う要素も押さえて、舞台は敗戦後の昭和。
肝心の主人公は…と言えば、エピソードを重ねる度に、あなたの評価は変わると思う。それが本作品の醍醐味だと思う。
有為転変する主人公の心情描写が巧み。作品タイトルにある鬼火を巧く使っている。
お勧めです。(星の数を見れば分かるか…)

★★★ Excellent!!!

「純文学」のタグに恥じない名作だと思いましたので、ご紹介します。

概要のところに、「太宰治が愛人と心中した昭和二十三年――。」とあります。
これが、読んでいるうちにじわじわ響いてきます。
主人公小早川壬一郎は、父の跡を継ぐべく医学部に通う学生。
その親友で、太宰治をこよなく愛した大巌寺京介の婚約者を一目見たときから、壬一郎の人生は狂っていきます。

純情な学生だった壬一郎が“鬼火”に唆されるように重ねる残酷な行いと、その報い、償い。
重いテーマで、昭和20年代を意識した文体でありながら、テンポがよく読みやすいところに、作者の力量を感じました。


★★★ Excellent!!!

作者様のキャッチ紹介がこの作品を的確に表現しています。
素晴らしい出来栄えです。読みやすく、表現に優れ、そしてそのストーリー。
このレベルの作品がカクヨムで読めるとは思いませんでした。
その内容を前に、言葉は必要ありません。是非読んで下さい。

ジャンル上内容はそこそこハードですが、しっかりとした小説を読みたいカクヨムユーザーに薦めたい作品です。

お試しあれ!

★★★ Excellent!!!

鬼火を宿す小早川壬一郎を主軸として展開する物語。
親友である京介との関係の行方、女性遍歴、鬼火の存在等々、読みどころが満載です。
私の陳腐な言葉では多く語るまい。是非、読んでみてください! お勧めします。

こういうのがあるから、Web小説あさりがやめられない! そんな作品です。

ご一読あれ!