ちゃんと話そう。ー3ー

「陸斗、久しぶり」

「結斗! 急にどうし……蜜葉!? 」


私は姫島くんに連れられ、陸斗くんの待つ公園へ。


「わりぃな、騙して。けど、桜木がどうしてもお前と話したいらしくてな」

「ご、ごめんね。陸斗くん」

「蜜葉……」

「じゃ、後は二人で」

「あ、ありがとう! 姫島くんっ」


私と陸斗くんは二人になる。


「蜜葉、別れ話……か? 」


陸斗くんは不安げな表情で言った。


「ち、違うよ! あのね、ちゃんと私の本音を言いたくて」

「蜜葉の本音? 」

「うん。まず、昴くんと会った事……あれはね、昴くんに脅されたからなの。昴くんが陸斗くんの秘密をばらされたくなければ俺に従えって言ってきて」

「昴が!? 」

「うん。だから、一緒に出かけた。陸斗くんには心配かけたくなくて言えなかった。キスもあれは昴くんがいきなりした事だけど、私……怖くて。陸斗くんに嫌われたくなくて言えなかった」

「俺の為……」

「だから、陸斗くんにキスされそうになった時も罪悪感があって受け入れられなかった。本当にごめんなさい……」

「蜜葉……」

「同棲の事もごめんなさい。宮森さんの事知って不安になったの。もし、私達の事がバレたら陸斗くんも叩かれたり、ファンが一気に減ったりするのかなとか色々考えて……」

「それで断ったんだな? 」

「うん。本当は私、嬉しかったの。だけど、オッケーして良いのかなって」

「蜜葉、本当は俺と一緒に暮らしたいのか? 」

「暮らしたい! 陸斗くんともっと一緒にいたい! 本当は私、離れているの不安なの。熱愛報道の時だって本当は怖かった。陸斗くんの気持ちが私から離れたんじゃないかって。でも、信じてないって思われたくなくて平気なふりをした」


私は本当にバカだ。


「どうして蜜葉はいつも俺の為に無理をする? 高校時代からそうだ。俺はもっと蜜葉に甘えて欲しい! 我儘になって欲しい。俺は昴が噂流そうと、蜜葉との事がバレようと構わない! 俺が一番嫌なのは蜜葉を失う事だ。ここ最近ずっと不安だった。今度は蜜葉を昴に奪われるんじゃないかって! 」

「陸斗くん……」

「一人で抱え込むなよ、蜜葉。俺は……蜜葉が一人で苦しむくらいなら一緒に苦しみたい。一緒に悩んで解決したい。俺をもっと頼れ。彼氏だろ! 」

「ごめんなさい……」

「蜜葉はこれから、俺とどうしたい? 」

「仲直りしたい。そして、同棲……ちゃんと始めたいです」


私が言うと、陸斗くんは私を抱きしめる。


「責任とって。俺をたくさん不安にさせた責任」

「陸斗く……」

「今日はずっと一緒にいよう」

「うん……」

「良かった。蜜葉に別れ話切り出されたら俺は生きていけないって思ってたから」

「絶対に別れないよ! こんなに大好きなんだもん」


我慢しなければ、こんなに陸斗くんを不安にさせる事は無かった。


どうやら私は彼女としてまだまだ未熟だったみたい。


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