ちゃんと話そう。ー2ー

「またかよ、桜木。高校時代と似たような事になってんじゃねぇか」

「姫島くん……」


姫島くんにも全てを話すと、姫島くんは溜息をつきながら言った。


「桜木の悪いとこは一人で抱え込みすぎる事。陸斗はそれで桜木の気持ちが分からなくなったんだよ」

「でも、昴くんに脅されてるって知ったら陸斗くんは……」

「まあ、何するかわかんねぇな。けどよ、陸斗的にはショックだったと思うぜ? 彼女が大嫌いな従兄弟と会って、キスした事を隠してた事。自分のキスは拒んで、しかも同棲も断った事。んで、陸斗と女性声優の熱愛知っても平気って言われた事。男としては自信無くすだろ。気持ちが離れたのかなとか昴のが良いと思われたのかなとか」

「うっ……確かに」

「桜木は陸斗に迷惑かけたくないんだろうけどさ、あいつはそんなもん一切気にしないと思うぜ? 熱愛で叩かれようが、ファンが減ろうが知ったこっちゃない。昴が持ってる陸斗の秘密だって陸斗からしたら大した事ない事だろうしな。陸斗ってマイペースの塊だから」

「マイペースの塊……」

「桜木はさ、人の事を優先しすぎ。陸斗はさ、桜木の本音が知りたいんだよ」

「そうよ、みっちゃん。恋人同士なんだもん。我慢なんてしなくて良いの。陸斗はみっちゃんに我儘になって欲しいんじゃ無いかしら? 」

「我儘に……」

「みっちゃんはどうしたいの? 」

「り、陸斗くんと仲直りしたい。一緒に暮らしたいし、本当は陸斗くんが女性声優さんと噂になったらすごく嫌だって言いたい。本当はたくさん甘えたい……」

「なら、そのまま陸斗に話しなさい」

「綾ちゃん……」

「大丈夫! すばりゅんの事はあたし達がなんとかするわ。ふふっ。久々に男子な綾斗くんで行くわよ。僕を怒らせたら怖いって事を思い知らせてやる」

「嫌な予感しかしないな」


だ、大丈夫かな?


「で、でも! 陸斗くんからLINEの返信無いから……」

「仕方ねぇな。綾斗、てめぇは先に昴とっちめてろ。俺が陸斗呼び出すから」

「了解よ! 」

「二人とも、ありがとう……」

「仲間、だろ? 俺達は創作研究部の」

「やっだ! ユイユイったら少年漫画の主人公みたい」

「黙れ、綾斗」


ちゃんと話さなきゃ、陸斗くんと。


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