第4話 ちゃんと話そう

ちゃんと話そう。ー1ー

陸斗くんと陸斗くんと噂になった女性声優さんはTwitterで謝罪し、双方の事務所の公式サイトでも謝罪文が掲載され、事はおさまった。


だけど、陸斗くんはLINEを返してくれなくなった。


「おっはよう! みっちゃん! 今日は久しぶりにショッピングに行かない? ユイユイも誘って」

「綾ちゃん、どうしよう!! 」


私は大学で綾ちゃんに会うなり、綾ちゃんに抱きつく。


「わっ! みっちゃん! 締め切り直前の時よりやつれてない!? 」

「陸斗くんと別れるかもしれない……」

「えっ!? な、何で!? 誤解は解けたんでしょ? 」

「熱愛は誤解だったよ? ただ、私が陸斗くんをかなり怒らせちゃって」

「あのぼんやりカピバラ男・陸斗が激怒? 一体何が……」


私は綾ちゃんに全てを話した。昴くんとの事、キスと同棲を拒んだ事、イタリアンレストランでの出来事。


「それは……みっちゃんが悪い! いや、すばりゅんのが悪いけど。陸斗に隠し事は絶対だめよ。陸斗は隠し事と嘘が嫌いだからね」

「嫌われちゃったかも。LINEも返事が無くて」

「いや、嫌うは絶対無いわ! あいつ、みっちゃんに対しての愛はかなり重いからね」

「でも、すごく怒ってた。あんな陸斗くん、初めて見たから……」

「今迄ケンカは? 」

「しても、すぐに仲直りしてたよ? 」

「ケンカする事自体想像つかないわ、あたしには。二人って創作研究部の穏やかコンビだし」

「ケンカって言ってもくだらないかも。私が丈が短めのワンピース買おうとしたら陸斗くんが短いのはだめって怒ってケンカしたり? 」

「へ、平和なケンカね」

「でも、あんなに怒ってるのは初めて見た」

「陸斗は不安だったんじゃない? すばりゅんにみっちゃんを奪られる気がして」

「えっ? 」

「とりあえず、ユイユイとも話しましょうか。あいつが一番陸斗を分かってるし」

「う、うん……」


放課後、私は綾ちゃんと姫島くんと大学近くのカフェへ行く事になった。


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