陸斗と昴にある因縁。ー3ー

「どうしてBL漫画だと当たり前のように主人公が色々な男子から言い寄られるのにあたしの周りには男子が寄り付かないの!? こんな美しいオネエいないわよ!? なかなか。もう! 合コンなんて行ってられっか! 」

「綾斗、荒れすぎだ。まあ、合コンにはノンケしか来ないし、仕方ねぇ。諦めな」

「ユイユイー! あたし、寂しいー! ユイユイがあたしの彼氏になってよ、もう」

「悪いな。俺には嫁が50人いるんだわ」

「どうせギャルゲーでしょ? 」

「ぎゃ、ギャルゲーバカにすんな! 今のギャルゲーはな、名前で呼んでくれるし、一緒に出かけられっし、スキンシップだってできんだぞ!? VRなめんな! 」

「ユイユイったら可哀想ー! VR彼女より生身の女であるあたしを選びなさい」

「生身の女じゃなくて生身のオカマだろ? 生身のオカマとVR彼女だったらVR彼女のが良いわ! 」

「誰が生身のオカマじゃ、われぇ! 」

「綾斗、ガラわっる」


あぁ、やっぱり。綾ちゃん、酔っちゃった。陸斗くんは大丈夫かな?


「蜜葉ぁ……」


陸斗くんはいきなり私に抱きつく。


「り、陸斗くん? 」

「俺、帰りたくないー! 蜜葉んちの子になるぅ……」


あぁ、やっぱり酔ってる!


「昴くんには絶対あげなーい。蜜葉は俺だけの。陸斗さんだけのものなのー! 」

「り、陸斗くん! キャラ崩壊してるよ! 」

「蜜葉ぁ、大好きー! 絶対離さないからねー! 」


陸斗くんって酔うと、甘えん坊になるんだ。


「陸斗、綾斗並みに面倒くせぇな」

「ユイユイ、それどういう意味よー! 」

「陸斗、珍しくたくさん飲んだよな。いつも明日の仕事に響くからって一杯しか飲まないのに」

「昴くんに会ったからかな」

「だな」


あっ。陸斗くん、寝ちゃった。


「陸斗くーん? 寝ちゃった? 」

「ん……」


完全に寝てるよ、陸斗くん。


「……桜木、気をつけろよ」

「えっ? 姫島くん? 」

「昴は陸斗を絶望の淵に堕とすまでとことんやる奴だ。どんな手を使ってでも」

「どうしてそんなに陸斗くんを……」

「いじめっ子にどうしていじめるんだって聞いたら皆何て答える? あいつはいじめっ子と同じ」


陸斗くんの親族なのにこんなにも違うんだ。


「あぁ、無念! 無念だわ! 」

「急に大声出すな、綾斗! 」

「だって、すばりゅんが良い子だったら陸斗に紹介して貰って付き合えたかもしれないのよ!? 」

「何で付き合える前提なんだよ。てか、すばりゅん? 」

「声優ヲタの間での彼のあだ名よ! すばりゅんって人気なんだから! あんなクズだとは思わなかったわ。失恋した気分ー! 」

「どっからつっこめば良いんだよ」

「ダミーヘッドマイクですばりゅんの声を聞いたら耳が孕むのよぉ。みっちゃんにも前聞かせたわよね? 少女漫画のドラマCD……」

「り、陸斗くんの方がキュンキュンするもん」

「あら、みっちゃん。前キュンキュンするって……」

「陸斗くんの方が断然良いんだから! 」

「みっちゃん、珍しくおこね」


陸斗くんにひどい事をする人は私も嫌い!


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