陸斗と昴ー5ー

「さて、プロット書くね! 私」

「うん。俺はがんば陸斗する」

「陸斗くん、それは? 」

「おやす蜜葉の次に作った言葉」

「じゃあ、私もがんば陸斗する! 」

「うん」


姫島くんがいたらつっこむんだろうなぁ、私達の会話に。


「よし、焼くぞ! 焼いちゃうぞ」


なんだか夫婦になった気分だなぁ。陸斗くんがいる家とか最高すぎる。


「うわぁっ! 」

「陸斗くん!? どうしたの!? 」


私は陸斗くんが珍しく大声を上げたので、陸斗くんの元へ。


「蜜葉……焦がしちゃった」

「ありゃあ……」

「すぐ焼き直す。ごめん、蜜葉……」


陸斗くん、かなり落ち込んでる。


「大丈夫! お焦げのが美味しいよ? 」

「でも……」

「陸斗くんが作った物は何でも嬉しいよ? 私」

「ありがとう、蜜葉! 今度作る時はもっと上手く作る」

「うん! 」


あれ? なんか、彼氏彼女の立場逆転してる?


「出来た」

「わっ! 美味しそう!野菜スープとサラダもある! 」

「食べよ? 蜜葉」

「うん! 」


陸斗くんが作ってくれたのはオムライスとサラダと野菜たっぷりのスープ。頑張って練習してくれたんだ、陸斗くん。


「蜜葉、写真撮るのか!? 」

「うん。陸斗くんが初めて作ってくれた料理だから」

「公開処刑……」

「綾ちゃんとかには見せないから大丈夫だよ! 」

「うん。だめ。俺と蜜葉だけの秘密にして。結斗なんかに見せたら何言われるか」

「姫島くん、創作研究部一料理にこだわり強い人だからね」

「綾斗だって料理上手いもん」

「あぁ、インスタにたくさん上げてるね。合コンで捕まえた男子に食べさせるんだって頑張ってるよ」

「彼氏いるのか? 」

「今の所は収穫無しって……女子にはモテるらしいんだけどね」

「綾斗、可哀想」

「でも、綾ちゃん可愛いからきっと魅力が分かる男性がゆくゆくは現れるよ! 」

「いざとなったら結斗を差し出す」

「そ、そんな事しちゃだめだよ! 陸斗くん! 」


そういえば、こうやって綾ちゃんや陸斗くんと二人っきりで会う事はあるけど……創作研究部ではなかなか集まれてないな。姫島くんとは大学も違うし、住んでる所も離れてるから。

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