陸斗と昴ー2ー

「はーい」


私はドアを開ける。


「おはよう、蜜葉」

「り、り、陸斗くん!? 」


連絡も無しに突然来た彼に私は驚く。


「仕事珍しく二日オフ貰えたから来ちゃった。もしかして忙しかった? 」

「ううん。さっき原稿出したとこ」

「連絡しなくてごめん。オフだって思ったら、走り出してた」

「いつでも大歓迎だよ! 泊まって行けるの? 」

「大丈夫か? 」

「うん。私も今日明日はオフだったから」

「良かった」


オフになるなり私の所まで走って来てくれた陸斗くんに私はたまらなく嬉しくなる。本当、そういうの本当ずるいよ。


「今日は眼鏡と帽子なんだね? 」

「最近、よく声かけられる。俺、びっくりして上手く対応できないから変装してる」

「そうだよね。陸斗くん、露出多いもんね」


最近ではCDデビューもし、CDのCMで顔出ししまくり。声優雑誌やイベントにも引っ張りだこだから声優好きの女子が陸斗くんを見かけたらほっとくはずがない。


声優がアイドル化してるって本当なんだなぁ。


「紅茶淹れるね」

「俺がやるよ」

「良いよ。陸斗くん、お疲れだし」


一応、私もTwitterでは陸斗くんの公式Twitterをフォローしてないし、付き合ってる事は信用のおける人にしか話さないようにしている。

声優ファンの中にだって過激なファンもいるからだ。


「はい。陸斗くんはストレートだよね? 」

「ありがと」


陸斗くんと私はソファーに座り、紅茶を飲む。


「蜜葉」

「ん? どうしたの? 陸斗く……」


陸斗くんはいきなり私の唇を奪った。


「んっ……り、陸斗くん……?」

「蜜葉、会いたかった」


陸斗くんは私を優しく抱きしめる。


「私も。寂しかったよ」

「やっとこうできる。嬉しい」


陸斗くんの腕の中に包まれると、本当に安心する。疲れも仕事で溜まったストレスも吹き飛ぶ。


「蜜葉、良い? 」

「わ、私……まだシャワー浴びてないよ? 」

「構わない。すぐしたい」


り、り、陸斗くん!? 高校時代に比べて陸斗くんは男っぽさが増した気がする。そういう行為に興味無いんじゃないかと思ってたくらいだったのに。


「い、良いよ」

「部屋行こ? 」


やっぱりまだドキドキする。付き合って経つんだけどね。久々だから、かな?


「陸斗くん。筋肉ついた? 」


部屋に着き、陸斗くんがTシャツを脱ぐと、私は陸斗くんに聞いた。


「ライブとかもするから体作り頑張り中」

「これは良い筋肉……」

「蜜葉、今……めちゃくちゃデッサンしたいって顔したな? 」

「ば、ばれたか」

「仕事の事より陸斗さんの事だけを今は考えてください、蜜葉さん」

「ご、ごめんね」

「良いよ。どうせこっから仕事の事を考える余裕もなくなる」


どうしよう。久しぶりだからかかなりドキドキしている。



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