はなしにならないはなし

作者 sanpow

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★★★ Excellent!!!

キャッチコピーはこんな感じでいいですか?

上手く言語化してレビューすることが出来ません
メタを更にメタで表現しようとして一周回ってイイ感じになればいいのですけれど、世の中そんなに甘くはありません
Not So Swweeet!
イイ感じのレビューは他の人にお任せします

★★★ Excellent!!!

 昔は良かった。
 明るいところがあればそこに向かう/避ける。ある匂い粒子が感受器官に到達すれば方向・距離を導出してそこに向かう/避ける。それくらいのことをしてれば俺達はハッピーに暮らせていた。そのはずだ。

 ただ昔は良かったと懐かしむばかりではいられない、というのも事実。

 ここしばらく雨が降っている。雨が降るということは雪が降るよりは暖かくなったということで、そういう条件においては何が起こるか。ミミズがとにかく死にまくるのである。溺死というか、なんていうのかね。濡死?

 気温の上昇と湿気、これに突き動かされてミミズは地表に現れる。その時はハッピーな気分だが、たぶん一定量の湿気を取り込んだ後はアンハッピーになって、そんで地面に戻ろうとするが、しかし、何しろアスファルトがそこらに敷いてあるのでそれにミスって死んでいく。カラスが食い残すほど死んでいる。

 やまない雨はない。
 でもこのミミズに降る雨はやまなかったということだ。

 でだから俺達は、湿りたい/暖まりたいみたいな走性だけでやってくんではなくて、多少複雑な処理判断をしようという方向に舵をとったわけだ。湿りたいけど湿ると地中に戻れないからちょっと我慢しよ、とか、まあそんなことを判断できるようにしましょうと。

 良かった良かった、では済まされない。

 まずハッピーの獲得が困難になった。
 そして、意識なるものが生まれた。

 意識というのはつまりそういう、生存のための処理判断が複雑化したことによって発生した一種の冗長性だと思うんですね。

 だからまあ有ってもいいというか、ないとミミズみたいに濡れ死ぬのでそれは嫌だが、所詮それはそんなもんであるから、意思判断・処理が必要な時以外は静かにしてて欲しい、と思うわけであるが、そうは問屋が降ろさない。
 今後ポテトチップスは品薄・高騰するはずであるから、今すぐ降ろ… 続きを読む