第87話

佳子「おつかれさま会、しようよ」

僕 「おつかれさま会、ですか」

佳子「そう。ワンコちゃんに、会いたいし」



ええ。また会ってくれるんですか。

僕はうれしかった。



佳子「じゃあ、また峠の上に来てくれないかな。

   おもてなしするから」

僕 「え、いいんですか!ありがとうございます!」

佳子「えへ、喜んでるね。子供だねえ(笑)」



ずいぶん前に言われたような台詞をまた言われたが、

僕はまったくかまわなかった。

また、佳子さんに会える。それだけでうれしかった。

そして、日時を約束した。


僕がまた泊まりが当たっている日の翌日。

たまたま佳子さんもダンスの教室が休みだという。




佳子「うん、この日だったらお日柄もいいわ」


お日柄?何のことだろうと思ったが、佳子さんは立て続けに言った。

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