スーツに着替えた異世界帰りの勇者さま

作者 犬のニャン太

第53話 幸せ者だという自信あり」への応援コメント

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  • 犬のニャン太さん、はじめまして。
    おっさん自主企画主催のにとろげんと申します。夜遅い時間に失礼します。

    全文読ませていただきましたので、こちらに感想を書かせて頂きます。レビューも別途行いますが、少し時間を置いて明日の朝投稿いたします。


    まず魅力的だった点から。

    ・設定をしっかり作っていた
     物語の軸が会社ということで、システム面がしっかりと作られているなと感じました。良い具合にリアルも加味されており、ご都合主義でありすぎなかった点も良かったです。また、ストーリーにもしっかりと設定を反映(主人公が自身の世界でなければ全力を出せない等)出来ていたと思います。

    ・おっさん度50点
     神野威は社会人としてある程度の常識もあり、他のメンバーの年齢層が低いことから相対的に大人らしく見えました。しかしおっさんと呼ぶには少し若く、言動から熟練した人生経験を感じられるほどではありません。総合しておっさんとしての評価はそこそこに落ち着きますが、設定年齢とは合致していたと思うので長所側に書いておきます。


    続いて引っかかった点。

    ・誤字脱字+α
     誤字脱字が多少見受けられます。誤字よりも脱字が多い印象でした。また、+αと表記したのは変換についてです。作中に出てきた単語が変換可能であれば漢字で表記することは確かに正しいでしょう(態々、我儘など)。しかしそれは日本語として正しいだけであり、読者に必ずしも優しいかと問われればそうとは限りません。例にあげた『わざわざ』を『態々』と書くと字面から古めかしく、固い印象を受けます。そのセリフが武士然とした老人から発せられていれば良い演出ですが、本作の地の文にはいささかミスマッチな印象を受けました。ある意味では犬のニャン太さんらしさのひとつですが、そういった視点もあるということをご理解ください。

    ・感情が二次元的にしか表れていない
     特に一章に関して、作中で感情が重要になることが多かったにも関わらず設定の説明に負けてしまっていて、感情移入があまりできませんでした。キャラクターが感情を強めた際に、もう少し動きについての描写があるとよりリアリティが出ます。例えば緊張をすると手が震え、悲しいと胸が締め付けられ、嬉しいと表情が柔らかくなり、ストレスを感じると貧乏ゆすりをしてしまう人も居るでしょう。ただ目と目を合わせて微笑み合うだけでもその2キャラ間の関係を表すこともできます。ご自身が同じような感情を抱いた時をイメージすると分かりやすいかもしれません。

    ・二章の違和感
     一章と二章でだいぶ印象が違うな、と。強い言い方をすれば二章は他の異世界作品とあまり変わらないように思えました。『イセカイソリューションズ』という強い設定を殺していましたし、最後も無理やり畳んだように見えます。作品の武器を振るわないのはもったいないです。また、数話も使った作戦の説明が地図も何もない状態では非常に分かりづらいうえに、結局主人公の視点からは何も見えないというのはあまりにも残念でした。ルココの宝玉の設定も唐突な上に雑に扱われ、全体的に無理やり押し込んでしまったのかなという雰囲気が出ていました。


    以上、自分のことは棚に上げつつ色々と書かせていただきました。


    転移からの帰還後はどうなるか、という面白い視点からの物語で、設定やハーレム好きの身として楽しませていただきました。しっかりと作り上げた設定は重たくて取り回しこそ難しいですが強力な武器です。そこをいかに分かりやすく、そして効果的に物語に組み込んでいけるかが筆者の腕の見せ所であると思います。


    最後になりますが、今回は私の自主企画にご参加いただきありがとうございました。犬のニャン太さんのこれからの執筆活動がより良いものになることを願っております。