登場人物紹介
恐らく今回で最後の紹介になります。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
あ、本編はもうちょっと続きますよ。
黒い鏡からの刺客に追われ、世間的には死んだことになっている。
命を狙っていた筈の紗実が自分の姉妹ではないかと知り、困惑する。
果たして、志乃の母親は本当に「ちゆり」なのか……?
自分の母である「莉緒」を探すために旅に出た狛狗のハーフ。
母の持っていた太刀と南蛮妖怪の宝具を纏い、向かう所敵なしの模様。
イロハの持っている一対の刀、大元を辿ると太古の神の技術が使われている。
手入れせずとも折れることを知らないが、それでも切れ味は落ちているらしい。
トラ
那珂の里の長だった猫又。夜になるか妖気の高い場所でしか巨体化できない。
隠居でありながら勝手に突っ走っては怒られるが、この性分は直らないようで志乃も諦めているようだ。
町猫たちを仕切っていた猫又の長。トラに嫉妬を覚え消すことを目論むが、そのトラに命を救われ改心する。自分では誰もついて来ないと悟り、トラに長を譲ろうとするも諭され、一からやり直すことを決意する。
元は緒原藩にいた火車。(獣の妖怪{妖獣?}。 妖術を操り死人を攫うという)
今回は紗実に志乃を監視後、町を焼くことを命ぜられた。
志乃が送った使い「さくら」に邪魔され、巨体化していないトラに撃退されてしまう。
お
イロハの母である莉緒の親友だった女。肝が据わっており大抵のことで驚かないが、流石に忠真が訪ねてきた時は肝を冷やしたらしい。
何かと志乃が訪ねて来てからトラブル続きだったが、最後まで暖かく接し二人を送り出した。
久米田屋の主人でお千夏の亭主。強面だが意外なところで気が弱い。
猫嫌いで屋敷にも近づけさせなかったが、イロハの頼みでしぶしぶトラを納屋に置いた。
イロハに父もいないことを知り養女として引き取ろうかとも考えたようだが、一族の頭となったことを聞かされて大変残念がったという。
おつね
久米田屋、女衆のリーダー的存在。芯がしっかりしており、何でもそつなくこなす。
黒装束が屋敷へ押し入った時、率先して女たちを指揮し鉄砲まで握った。
江戸時代中期の下野宇都宮藩主。(本作では烏頭目宮藩主)
八代将軍徳川吉宗の家老の一人。
「星ノ巫女」に登場する中、唯一実在した人物である。
下総の生まれで越後へ転封された後下野に転封、そのいずれも藩主をつとめた。
有名なエピソードとしては綱吉時代、浅野
作中の忠真は、長年の経験を買われケノ国の藩主へと収まっている。
(当時妖怪の跋扈するケノ国を誰もが嫌がり、押し付けられたと言った方が正しい)
寺社奉行としての経験もあり日ノ本の寺社中へ顔が利くだけでなく、自らも少なからず呪術に精通しているようだ。非常に公正で責任感が強く、自らケノ国を救う存在を見たいと直接志乃へ会いに来た。
その後もケノ国を救うべく尽力を注ぎ、遂には吉宗を東照宮参拝させることに成功。
この功績に大いに満足した吉宗は同年、労いも込めて一万石を与えたという。
日頃厳しい吉宗も大盤振る舞いだったという訳だ。
カムイ
忠真の幼馴染にして懐刀。命を助けられたあさぎにも協力しているが、自分にとっての主は忠真だけだと考えている。武に秀でており、半妖人となってからも忍びとして忠真に仕えてきた。
あさぎに仕えている唯一の人間。武家の出であり剣技に優れているが、弟思いな姉の一面も持つ。
弟が烏頭目宮城の剣術指南役へ抜擢されることを知り、これを後押しするためにも父の仇『粕谷宗次郎』を討つ決心を固める。
あさぎ
宵闇町の主で謎多き女。志乃に黒い鏡を討たせることに全力を尽くすが、紗実の話を聞いた志乃から更なる不信感を持たれてしまった。
忠真にケノ国から妖怪を無くす条件として、自分に協力することを要請していた。
なぜこれほどまでに黒い鏡へ固執するかが最大の謎である。
アザミ
あさぎの手足として動く、半妖人の子供たちのうちの一人。
非情に忠誠心が高く、あさぎの為なら命を投げ出すことも
何故か志乃たちを気に入り、葦鹿までついて行くこととなった。
モデルは『平家物語』に登場する子供スパイ「カムロ」。
『アザミ』という名もあさぎが付けた名前であり、あさぎと似たこの名前を本人は非常に気に入っている。
あさぎは誰かに名前を与える時、植物の名を用いることが多いようだ。
蘭、アザミ、さくら、そして……。
大柄な吸血鬼の半妖人、地擦り組の一人。国崩しの直撃を受け力尽きる。
律儀な性格が死に際にも現れ、紗実に志乃たちが来ることを伝えた後に息絶えた。
狂暴化した母親に殺されそうになった過去を持つ半妖人の女。前話「八溝、動乱」において佳枝を撃ったのは、親子で殺し合う様を見たくなかった為である。
父は南蛮人で、形見であるフリントロック式の南蛮銃を大切にしている。
志乃と姉妹であると思われたが、母の名は「あさぎ」であると明かす。
志乃たちがお千夏屋敷を去った後で役人に引き渡されるが、途中どこかへ逃亡したらしい。
ポルトガル語で父と母は「パァイ」「マァイ」と発音するのが正しい。
作中では「パパ」「ママ」と言っているが、表現上こっちの方がいいだろうと作者が勝手にこうしただけなので注意されたし。
元烏頭目宮城の剣術指南役。しかし今は七宝業者に忠誠を誓い、黒い鏡の破片により心身ともに凶悪化している。同じように破片を埋め込まれた人間を率い、志乃たちを待ち受けようとする。
芳賀佳枝に力と財を与え、世界を破滅に導くために暗躍していた謎の女性。
黒い鏡の破片をつくりだし、意のままに人間を操ることが出来る。
果たして、彼女こそが「黒い鏡」なのだろうか……。
元ネタは後の世に絶大な影響を与える大名の前に現れた幻術師「
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