登場人物紹介

そう言えば今回イロハは出て来ませんでしたね…。



志乃しの


八潮の里、星ノ宮神社の巫女をしていたが、芳賀家の放った「地擦り組」に狙われ、止む無く二原藩にはらはん南部「古峯ふるみね町」にいる先代巫女の知り合いの屋敷へ身を寄せることとなる。

自分は死んだことになっているので作中では母の名である「ちゆり」を名乗った。

運命なのかそこにも星宮神社ほしのみやじんじゃが存在し、結局巫女になる事に…。



トラ


志乃と暮らしていた猫又。大柄で怪力の持ち主だが、古峰町に馴染めず落胆の日々を送っている。



千夏ちか


元々ヤクザの娘だったがケノ国へ移り住み、商人と夫婦になった。八潮の星ノ宮先代巫女「莉緒りお」の親友らしい。性格は男勝りで人の世話焼きも好きらしく、屋敷で奉公している女衆の殆どは、お千夏が勝手に拾っては連れて来た。

ちなみに「白面妖狐の復活」で、イロハの夢枕に出て来たのもこのお千夏である。



甚之助じんのすけ


大商人、久米田くめたや屋の主でお千夏の夫。元々裕福な商人の三男坊だったが、両親や兄が若くして死別、他の兄弟も出て行ったので止む無く家を継ぐことにした。昔は遊び人だったらしいが元々目利きに優れ、お千夏の協力もあってかなりの大手となった。

強面だが無口で根は優しい。昔、莉緒に惚れ込み求婚したが、ぶっ飛ばされたという過去がある。始め八潮から巫女が来ると聞いて、行方不明だった莉緒が訪ねて来たと思ったらしい。



おつね


女奉公人、炊事場のリーダー格でお千夏に頼りにされている女。

女衆の中では一番古参である。



りゅう


志乃と同じ炊事場で働いていた奉公人。しかし裏の顔はお千夏が胴元を務める賭場の振り師である。その為炊事場で包丁を持つことは少ないらしい。

名前の元ネタは今は無き某18禁テーマパークのお人形(作者は行ったことが無い)

……盗難にあったようです。盗んだ人は誰ですか? 返してあげてください。



みつ


貧しさから盗人をしていた娘。だがお千夏屋敷へ忍び込んだところを捉えられ、もう盗みをしないという条件でお千夏にスカウトされた奉公人。お千夏に恩を返そうと働いていたが両親が病に倒れ、たまたま訪ねて来た志乃に盗みを働いてしまう。

あえてお千夏に金を借りなかったのは心配や迷惑を掛けない為というより、彼女なりの自尊心がそうさせなかったのか…。



梅吉うめきち


お蜜の兄。貧しい家を助けようと働きに出るも、いくら働いても金は中々稼げないことを知り博打に手を出してしまった男。無一文になったところを権蔵に話を持ち掛けられ、術具を用い賭場荒しとなる。

顔を変えているとはいえ、危ない目に何度か会いこれ以上続けられないと悟り、権蔵と縁を切ろうとしたところで殺されてしまった。



闇屋 権蔵ごんぞう


少し前に闇屋を始めた男で典甚てんじんとは因縁の仲。昔は僧侶だったが戒律を破って破門となり、自分から妖の力を取り込んで半妖怪人となった。

身勝手で欲深く、すぐ裏切るので周りから良く思われていない。闇屋の仕事にも早くから見切りをつけ、宵闇町で手に入れた品々を使い人里の人間を利用することを思いつく。梅吉も利用された人間の一人で、仕舞いには親を阿片あへん漬けにされた挙句、更に搾り取られるところだった。これからはマメに暮らす、などと言って来たことに嫌気が差し、つい殺してしまう辺りがこの男の危険なところだろう。

結局悪事はあさぎに見抜かれており、花梨に斬り殺されてしまった。



句瑠璃くるり


緒原おはらの里で殺され、二原藩にある寺社事変奉行へ連れて行かれる途中で息を吹き返し、まんまと逃げ出した。非常にずる賢く残忍な性格の『火車』である。

緒原の里と那珂の里は隣里同士、元々トラの事は話に聞いていたようだ。志乃のことを聞きだそうとしていたが今回は何を企んでいるのだろうか…?



紗実シャミィ鬼怒丸きぬまる


その正体は芳賀家に協力し、暗躍している「地擦り組」である。佳枝が直接雇ったのか七宝業者しっぽうぎょうじゃの部下なのかは不明。

だが『幽霊の掛け軸の章』では「邪魔する者は容赦なく殺せ」と雇い主に言われているらしい。

これから烏頭目宮藩に入ろうとしていた途中で、たまたま竹藪が燃えているのを見つけ、志乃を発見する。「火車の話にあった」などと話していたことから句瑠璃と繋がっている……?

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