登場人物紹介

 今回、お話が短かったので紹介も少なめです。



芳賀はが佐夜香さよか


 葦鹿の里にある芳賀一族の当主を勤める少女。一族特有の見鬼けんきの才(見えないものを見る力)を持ち合わせており、暗殺術、呪術に長け、当主として申し分ない力の持ち主なのだが、芳賀家の実権は義母の佳枝に握られているのが現状である。

 作中で姉がいると発したが、実の姉ではなく佳枝の連れ子である。暗殺術もこの姉に仕込まれたもの。だがその姉は、ある事件をきっかけに廃人同様となってしまっており、芳賀の分家の方で養療生活を送っている。



織姫しきひめ 


 佐夜香が使う式。佐夜香が呼び出すと現れる。見た目は耳の長い犬の様な獣であり、宙を舞い、姿を消したり物をすり抜けたりもできる。作中では志乃に体当たりしようと試みるも失敗し、木に激突していた。

 更に佐夜香はこの織姫を自分に憑依させることにより、一時的に能力を飛躍させることができる。しかし、術者の精神、肉体的に長時間の憑依はできない。

 佐夜香の言うことには忠実だが、時折本能で動いてしまうところがある。妖鬼討伐演舞祭では佐夜香の意に反し、饅頭をかじってしまう場面があった。

 一見愛嬌がありそうだが獰猛どうもうで危険な式である。

 実はこの式、父が佐夜香に密かに残していた遺言に記されており、佐夜香の当主継承を行う際用いるべし、とあった。遺言の通り、裏山の大きな一本杉に織姫は現れ、佐夜香が近づくとすぐなついたという。もしかするとこの式は……。



芳賀はが佳枝よしえ


 自分の目的の為に芳賀家を利用している喇叭らっぱの末裔。一族内外から煙たがられているが、佳枝が芳賀家に来てからというもの金回りが恐ろしく良くなり、追い出そうにも追い出せないのが芳賀一族の現状となっている。

 強引に先代当主と婚姻を結び、先代の死後自分の連れ子に跡を継がせようとした。しかし、この計画は当主継承の儀において失敗に終わる。儀式に失敗し、廃人同様になった実の娘にあっさり見切りをつけ、今度は佐夜香を利用し始めたのだ。



御影みかげ


 イロハを迎えに来た黒い大きめの野狗。

 水倉家哨戒部隊をまとめ上げ、普段は那須山の見回り、警戒を勤めている。今回、イロハの父が長くない為迎えに来た。イロハとは遠縁の親戚にあたる。


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