第10回活動報告:学校での日常




活動報告者:山谷勇也 覚得之高校一年生 自然散策部 部員



キーンコーンカーンコーン


そんな音が響いて、黒板に板書をしている先生が手を止める。


「では、今日はここまで、なお黒板に書いたところは試験に出るのでよく覚えておくように」


そういって、先生は出て行く。

この先生は毎回、授業の説明はそこそこに黒板にびっしり文字を書くことで有名で、こうやって時間ぎりぎりまで黒板を埋めてから、時間になればすぐ授業が終わるのだが、生徒たちはその黒板に書かれたことをノートに書き写さねばならないので、非常に面倒だ。

まあ、延々と授業を引き延ばす先生もいるから、その分ぴったり授業を終わる先生という認識もあるので、評判としては半々である。

黒板のことをしっかり覚えておけば点は取れるし、別のいみでは、優しい先生なのかもしれない。

自分で考えるということは、高校の授業において、数学、体育ぐらいのもので、あとは丸覚えでよいというタイプの先生だ。

しっかりと、自分で考えるという授業をしたいのであれば、大学生になって、専攻の分野を選んでからとよく言う。

まあ、道理ではある。

こっちとしても、今現在、そんなに余裕があるわけではないので、この先生の丸覚の授業はありがたい。

そんなことを考えつつ、黒板の内容をノートに写していると、越郁が横にやってきた。


「ゆーや、お昼ごはんにしようよー」

「ちょっとまって、あと少しだから。って越郁はもう写したのか?」

「いやー、スマホで写真撮ったからOK」

「お前なー、書かないと覚えないだろう?」

「書いても覚える気しないねー。というか、お昼時間削って写すようなことを強要しているあの先生がわるい。さ、ゆーやは後で私の写メ見せてあげるから、ご飯にいこう!! 今日はお弁当じゃない日だからさ、さっさと学食に行かないと、人混みに巻き込まれるよ」

「あー、そうだった。仕方ない。いくか」

「走るんだよゆーや!!」


そういわれて、僕と越郁は学食へ向けて軽く走り出す。

流石にお昼ということで、学食には人がかなり集まっていた。

しかし、授業は定時に終える先生だったので、学食はまだ席が残っており、普通に注文して、座ることができた。


「ふいー。無事席を確保ー」

「まだ、そこまで人はいなかったな」

「ま、あの先生は時間だけは正確だからね。あと黒板を写メするのも問題ないって言ってたし、と、いただきまーす」


ずずーっと、きつねうどんを啜る越郁。


「はっ? 許可してくれたのか? というかうちの学校は携帯持ち込み禁止だろう」

「あの先生、そういうところは頭は固くないみたい。そっちの方が楽ならいいってさ。自分は授業を延々と同じ説明を全クラスしていると眠くなるから、板書をしているんだって」

「自分のためかよ……」

「ああ、もちろん、迷惑になるような行為に使えば没収するとは言ってるけどね。そういう意味では、あれはあれで正しい社会人なんだろうさ」


社会人かー。

まだまだ先のことだと思っていたけど、そうでもないんだよなー。

そう思いながら、注文したチキン南蛮定食を食べていく。


「でもさー、こうやって学校で勉強や家でのんびりしていると、部活が夢みたいに思えるよねー。もうさ、時間的には部活で過ごしている時間が学校にいる時より多いのにさ」

「あれじゃないか? 俺たちにとって当たり前がこっちだから、学校だけじゃなくて、自宅や親もこっちだし、そういうところじゃないか?」

「あー、そうかもねー。でもさ、それって向こうで長い時間いると、こっちが当たり前じゃなくなってくるのかなー」

「どうだろうな。その時になってみないと分からない。でもさ、たぶん充実してるっていうんだろうな」

「だよねー。学校の授業はわりかしどうでもいいけど、部活はちょー楽しいからね」


そりゃ、越郁にとっては夢の世界への扉が文字通り開いたからなー。

かといって、勉強をおろそかにしていいわけじゃない。

あの世界で、いや調査員として頑張るには今以上に知識が必要だ。

そこらへんは釘を刺しておかないと。


「勉強は大事だぞ。これからもっと必要になるから」

「わかってるって。でも、それは授業じゃなくてもいいんだよ。目的に沿って自主学習をする方が効率がいいだろう。私たちはもう進路は決まっているようなもんだしー」

「それでも流石に高校ぐらい卒業するぞ」

「まあ、それはね。流石に高校中退とか母さん泣くだろうし」


そんなことを食事しながら話していると、不意に後ろから声をかけられる。


「そうだね。高校中退はよくないよ。僕は大学も行くつもりだからね」


振り返ると、そこには僕たちと同じように、学食をトレーに乗せた宇野空先輩が立っていた。


「隣の席いいかい?」

「あ、どうぞ」

「では遠慮なく」


今更断る理由もないので、許可をすると、なぜか越郁の隣ではなく、僕の隣に座ってくる。

まあ、最近はいつもこうなのだけれど、部活でならともかく、学校でやられると、他の人の目が気になるなー。

そろそろ男友達から刺されそうだ。

すでにクラスでは僕と越郁はカップルだと公言しているし、ここを見られると二股とみられて、刺されかねない。

2人は何やら、僕をためといってハーレムを築く目的があるみたいで、仲がいいんだよなー。

これからの調査員として、仕事仲間としてやっていくんだし、どう口を挟んでいいものかと悩んでいる。

正直な話、宇野空先輩のことは友人としては十分信頼できるけど、恋人というとよくわからない。

僕にとって、恋人は越郁だけだったしな。

まあ、越郁のいう通り、僕のロリコン疑惑もあるから、その解消の為に先輩というのも分からなくもないけど、それを受け入れると、将来的には先輩とも結婚ということになるみたいで、僕としては収入もなにも、まだ稼いでもないので、将来不安になる。

異世界管理局のハーレム支援制度がどれだけあるのかも分からないし、2人の人生を背負えるか心配でたまらない。

と、こんな感じで胃の痛いことを考えている間に、越郁と先輩は楽しそうに話をしている。


「先輩は大学に行くつもりなんですか?」

「うん。色々学ぶのには、便利なところだからね大学は」

「あー、そういう考え方もあるかー」

「うまく、考古学とか、こう戦国時代などの専門にでもなればフィールドワークってことで、院生から教授って道もあるだろうしね。そういうのには事欠かないだろうし」

「なるほど。でも、二重で就職って形になりませんか?」

「そこは大丈夫みたいだよ。国立の大学であれば、各国の政府とつながりのある異世界管理局が支援してくれてうまくしてくれるみたいだ。なにせ、表向きな公共施設がないからね管理局は。そういう意味で、設備が豊富な大学の施設はありがたいから、調査員が大学の関係者として色々調べたり、討論、検討会みたいなものをできるのは非常に有効だと考えているらしい」

「ふむふむ。確かに、大学院生とか助教授とかは調査員の隠れ蓑にはちょうどいいし、調べものとかの設備としては申し分ないのかー。じゃ、私も大学生目指してみるかなー」


その話を聞いて僕も考える。

まだ、調査員としてやっていけるか分からないし、大学に行って院生から教授ってのがいいかもしれない。

調査員をやめても就職はしているし、先輩の言ったように、大学のサポートはありがたい。


「まあ、大学に入る分のにはちゃんと勉強しないとダメだけどね。すごい人は、調査員をしながらこちらで起業とかすごいことをしている人もいるらしいよ」

「その人はいつ休んでるんですかねー」

「逆だよ。時間は異世界で増やせるから、そこで色々考えたり開発したりしているんだってさ」

「あー、なるほど。でも、それって異世界交流条約に違反するんじゃないんですか?」

「あくまでも、特殊すぎるスキルや魔術を使わないなら問題ないさ。鍛冶屋や彫金の能力をつかって、洋服とか、アクセサリーとかで起業する人が多いみたいだね。ああいうのはセンスだから。無論、潰れて、大人しく調査員だけをしている人も多いみたいだけどね」

「うわー。嫌な現実を聞いた」

「あとは、異世界では有効な戦略物資である塩とかを生産するための塩田って言うのは古いかな。製塩工場つくると、施設設営の補助金とか適正価格で管理局が買ってくれるんだって」

「あー、そういえば、塩って足りてないんでしたっけ?」

「日本の自給率ですら現在15%だしね。異世界に輸出する分なんて全く足りていないね。ついでに、イオン交換膜製塩法っていう大量に塩が作れるシステムができたから、安価だし、大量に売らないといけないし、場所もとるからね、日本でつくると、よそから輸入してきた塩に負けるんだよね。主に価格とかで」

「現実的すぎる。さらに、異世界は中世ヨーロッパ程度の文明レベルだから、塩の管理は政府が管理してるんだっけ」

「そうだね。当時の塩の管理販売は、国の国庫を潤す要因だったみたいだね。だからそこへ安価の塩を持っていくと、国のバランスを崩すとともに、その国の権力中枢に入り込むにはいい物資みたいだよ。とはいえ、日本の自給率ですら低いのに、異世界の他国に輸出するほどの余裕はないから、個人的に持ってお金に変えるぐらいが主な用途だね。あとは香辛料とかもだけど、あれも輸入が主だからねー」

「異世界が多いのも考え物ってやつですね」

「そういうことだね。まあ、香辛料は育てる広大な場所がいるから厳しいけど、塩に関しては、海と工場、保管場所があれば、相応の量が確実にとれるし、賞味期限はあってないようなもんだし、用途は広いから推奨しているみたいだね」


うーん、塩での起業して卸し先は管理局でってことなら安定した収入でいけるのか?


「まあ、里中先生曰く、他の支部、アメリカやヨーロッパでも異世界輸出用の塩は不足しているから、製塩で起業した調査員は気が付けば工場に掛かり切りって言うのが多いみたいだね」

「それ、本末転倒じゃないですか?」

「その場合は他のとこから配置換えで来るみたいだよ。まあ、有事の際には製塩のメンバーも呼び戻されるけどね」

「それは当然でしょう。でも、そういう話を聞くと、私はやっぱり大学かなー」

「まあ、大学で勉強しつつ、他の道を探すってことがいいだろうね。で、勇也君は高校を出た後の進路はどうするつもりだい?」

「あ、えーと、僕も大学に行こうかと思います」

「そうか。なら、3人とも一緒の大学だね。わざわざ離れた名門大学を受験する旨味はなさそうだし。って、勇也君は名門大学に合格するって感じな夢があったりすかい?」

「いえ。僕は将来のことを考えて、まだ調査員にもなっていないのに、あてにできないから、せめて大学にはって思ってるだけです」

「ああ、本当に勇也君は堅実だね」

「ふふーん。ゆーやは立派な夫になってくれるよ」

「越郁君はもっと勇也君の負担を減らすようないい女を目指すべきじゃないかなー」

「そこは、先輩に任せますよ。私は引っ張っていくほうが得意ですから」

「うーん。確かに、そっちの方が効率はいいかな。2人で勇也君を盛り立てていくって言ったしね。向き不向きってやつかな」

「そうですよ。私はこうズバーっと行く元気なタイプで、先輩はこう冷静に考えていく、軍師タイプってことで」

「なるほどね」


だから、なんでそこは2人で合意しているんだろう。

そんなことを思っていると、さらに僕たちへ声をかけてくる人がいた。


「あ、響。こんなところで何しているの?」


いや、正確には僕たちではなく、宇野空先輩に声をかけたようだった。

制服の襟を見ると、宇野空先輩と同じように青いラインが入っているから、2年生だろう。

ということは、宇野空先輩の知り合いかな?

ちなみに僕たち1年生は緑、3年生は赤。


「やあ、奏。普通に食事しているだけだよ」

「まあ、学食にいるならそうなんでしょうけど……。本当にあなた1年生の時とは変わったわね。お昼に食事をとっているなんて、なかったでしょう?」

「まあね。あの時と違っていまは部活動で体を動かしているから、しっかりお腹が減るんだよ。まあ、君とは違って、胸ばかりに栄養がいかないから、食べすぎには注意しないといけないけどね」

「ばか。胸が大きいのはこれはこれで、面倒なんだから」


そういって奏と呼ばれた先輩は胸を両手で抱き寄せて真ん中に集める。

見事な大きさだ。

でも、たしかにあそこまで大きいと重いだろうな。

頭ほどとは言わないけど、それなりに大きいし、あれで走るとかきついだろうな。

そんな場違いな感想を持っていた。


「ゆーや。そこはおっぱいでけーと、鼻の下を伸ばしてもいいと思うけど……」

「いや、越郁がガン見してるからなー。そっちこそ、でかいのは敵だとか言ってなかったか?」

「別にあれを挑発に使われているわけでもないし、宇野原先輩との雑談に割って入るような、マンガのような展開はしないよ」


そんなことを越郁と話していると、先輩たちの会話がこちらに向いてきた。


「で、部活に入ったんだっけ? まあ、1年生の時に比べて健康体にはなったわよね」

「ああ。自分の体によく合った部活動だよ」


いや、思いっきりスパルタの部活動ですけど。


「ふーん。で、その自然散策部で集まって食事してるってわけ?」

「偶然だけどね。今日はここで顔を合わせたから同席させてもらったんだよ」

「なるほど。あなたちが、響と同じ自然散策部の部員?」

「あ、はい。一年の山谷勇也といいます」

「私は海川越郁です」

「あ、ごめんなさい。私は時範奏ときのり かなで。この宇野空響と同じ2年生で同じクラスなの。よろしくね」

「どうも、よろしくお願いします」

「どうもー。でも、宇野空先輩って友達いたんですね」

「越郁君、僕だって友達がゼロってわけじゃないんだよ」

「でも、海川さんのいう通り多いわけじゃないでしょう。知らないと思うけど、響っ病弱で体育とかほとんど見学だったのよ。で、今年の春からようやく体力をつけることを覚えたのか、自然散策部なんて作っちゃってどうなるかと思ってたけど、ちゃんとあなたたちのような部員が入ってよかったわ」

「「へー」」


とりあえず話を合わせておく。

自然散策部のことは、3人で作ったようなものだし、アドバイスとサポートは里中先生だったからなー。


「響って少しでも走ればパタリと倒れるからねー。すぐにあきらめるかと思ってたんだけど……」

「奏。僕を何だと思っているんだい?」

「虚弱体質極まれりの女の子かな」

「ぐっ。言い返せない」

「ま、この後輩2人がせっせと響の世話をしてるってのがわかったから、いい部員が入ってよかったわって言ったのよ」


なるほど。

確かに、あの時の先輩ならその心配は当然だな。

で、話がそこで終わればよかったんだけど、まだ時範先輩の話には続きがあった、


「でも、後輩に迷惑かけてまで、部活を続ける意味はないと思うのよ」

「どういうことだい、奏?」

「大人しく、文化部系に入った方がいいわよ。それなら椅子に座っているだけでいいし。ねえ、今からでも遅くないから、私がいる文芸部とかに来ない?」

「奏。君が真剣に私の心配をしていってくれているのはわかる。でも、僕が部長で立ち上げた部活だ。それを後輩に押し付けて去るなんて無責任なことはできないよ」


真剣な宇野空先輩の言葉に、時範先輩は失礼なことを言っている自覚はあるのか、気まずそうな顔になる。


「……あ、いや、ごめんなさい。でも、私としては響がぶっ倒れるのを世話している2人が絶対迷惑していると思うんだけどなー。たった一か月で虚弱が治るわけないし、それをサポートするって大変だよ。押し付けるっていうか、響がやめた方が、後輩君たちの為になると思うんだけど……な」

「「「……」」」


そういわれると、なんて言っていいのか分からない。

だって、時範先輩のいう通りだからだ。

たった一か月で虚弱体質が治るわけもない。

あんな、デタラメでもない限り。

それを言うわけにもいかないし、沈黙するしかなかった。


「いや、あの、3人の仲を引き裂こうとかじゃないんだよ。友達の少ないというかほぼゼロの響が部活ってのはいいことだと思うし、いい後輩君たちが部活動に入ってくれたから、そういう意味ではいいと思う。だけど、あんまり……ね」


宇野空先輩が迷惑をかけるばかりじゃ……ってことなんだろう。

でも、現実は虚弱体質は治っているし、ぴょんぴょん飛びはねたり、恐ろしい速度で走り回ることもできる。

この時範先輩が僕たちを心配して言ってくれている分、同返していいか分からない。

ただ馬鹿にするだけなら何とでもできるんだけど。こういうのはやりづらいな。


「あー……、奏はどれぐらい僕が丈夫になったか知らなかったね」

「……いつもパタパタ倒れたり、ひどく息が上がっていた響の発言を信じられるわけないでしょう」

「え、えーと、宇野空先輩は僕たちに迷惑なんてかけていませんよ」

「ですねー。普通にマラソンとかして、体鍛えてますし、倒れるようなことはないですよ」

「……そんなウソつかなくても」


僕と越郁がフォローするが、やっぱり信じてもらえない。


「じゃあ、奏。今度自然散策部で、近くの山に登ることになってるから一緒にくるかい?」

「「「え?」」」


そんな予定あったっけ?

と、僕と越郁も首を傾げる。


「里中先生と話してね。今度のゴールデンウイークの初日に山に登って記念すべき第一回の自然散策部の実動活動ってことにしようって話しているんだ。それに一緒に奏もついてくれば私の体力が改善されたことがわかるし、奏とも一緒に遊びに行けるからいいだろう?」

「うーん。ちゃんとその里中先生って顧問もついてくるのよね?」

「もちろん」

「ならいいわ。響が倒れてもすぐに回収できるだろうし、付き合うわ。本当に響が丈夫になったか確認させてもらうわよ」

「ああ、楽しみにしていてくれ。と、そろそろお昼休みも終わりだね」

「あ、そうね。食器を片づけて教室に戻りましょう。放課後の私の参加も認めてもらえるように、里中先生に話を通さないと」

「そうだね。と、じゃあ2人ともまた放課後にね」

「あ、はい」

「またねー、先輩」


何か変な話になってきたな。

でも、自然散策部の活動をするんだから問題はないのかな?

そんなことを考えていると予鈴のチャイムが鳴る。


「ゆーや、私たちって次体育だよ!?」

「あっ、早く着替えないと!?」


そういうことで、僕たちは慌てて、教室へ戻ることになった。

時範先輩の件は放課後によく聞いておこう。



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